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今日も涼しげ

 早起きをして外出の準備を。(ここ最近の私比較)なんですか、昨日はあんなに暑かったのに、今日はまたえらく涼しげで。このまま夏が終わってしまわないことを切に願います。もうひと盛り上がり。よろしくどうぞ。

 えー、今日はカペタの取材が入っておりまして、少し早めに起きて目を覚ましておかないとと思ったわけです。いつもそうしろという話ですが。

 いよいよカペタもクライマックスです。最後の最後まで熱く熱く展開します。素直に、いい作品だなーって思える仕上がりになっておりますので、ぜひご覧いただきたい。ぜひご覧下さい。

 つーわけで、行ってきます!

2006年8月30日 10:09 | コメント (5) | トラックバック

ライジングサン!!!

はい、さっそく更新。どんどんいきましょう。


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初日!雨!
去年も降ったそうで、降るともう大変。
雨よけられるところなんてほとんどないから。
長靴とカッパを札幌ドンキで購入して大正解!
地元の畜産関係の人みたいないでたちではありましたが。
雨も泥もどこ吹く風の勢いで、本番前、各所をウロウロブラブラ見物して回りました。

初日のステージは、スカパラ、ゆらゆら帝国、そしてグループ魂!!とバチコンぶつかってチョーチョー不利なスケジュール。にもかかわらずブラックホールを訪れてくださったお客さん、本当にありがとう!めいっぱいでした。出演者一同、めいっぱいでした。すっごくいい経験させていただきました。 


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二日目。曇り時々、晴れ!
隙間から覗く柔らかい日差しがむしろ野外フェスにはちょうどいい。
本番まで時間があったのでしこたまウロウロしてやりました。


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会場の中で一番でっかいサンステージの風景。
これはね、残念ながら写真では伝わらないですよね。
すっごいですね、人がね。わっさわっさ揺れてます。初めて見た私は絶句。
とくにケツメイシの時なんて、タオルの大草原がどぅわーてなってて、それ見ただけで感涙モノ。
生米米も見れて、とくにファンでもないのですがもーーーーーう大満足!!


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で、本番終了。
今回、作・演出でご一緒したブルースカイさんが、初日の反省点をふまえて効果的な改善策を出してくださいまして、かなりクオリティーはアップ!初日からそうじゃなきゃいけないんですけどね・・・。
というわけで共演の大堀さんも長田先輩も康本さんも長谷さんも晴れやかな笑顔でございました。私はね、私としてはもう二日ともめいっぱいで手ごたえとか感じている余裕すらありませんでした。むしろ反省ばかりだ。そういった意味でもほんと今回参加させていただいて大感謝。必ずや、きっとおそらくあわよくば、この経験が私の血となれ肉となれい。

我々の本番が終わった直後、毎年恒例らしい打ち上げ花火がドッカンドッカン打ちあがり、それはべつに我々のためではなく毎年やってるイベントらしいのですが、ちょうど終わったところに打ちあがって、なんかライジングサンに祝福されているような、ねぎらってもらってるような、そんな不思議な感覚になりました。終わった直後の私は反省しきりで「うわ!すげ!きれい!」とか言えるテンションではなかったのですが。「イベントなんだから、楽しめばいいんだよ」と言われてるようで、ふんわり柔らかい気持ちにさせてもらいましたとさ。なんつうか、ラブ&ピースってこういうこと?とか思ったですよ。

写真は深夜のサンステージを訪れた私とブルースカイさん。アーティストはEGO-WRAPPIN’。みんなノリノリ。


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そしてあっという間に朝。いや、そうでもない。けっこうてこずったな。本番を終えた体には早朝まで起きっぱなしはけっこう酷でした。でもテンションで乗り切ってやったのでした。ブルーさんは途中ではぐれ、はぐれたと思ったら道の途中の土手みたいなとこで眠り込んでおったそうです。真っ白な顔して控えのテントまで帰ってきました。よくぞ無事で。
爽やかーな風が吹き抜けて、徹夜独特のギトギト感もなく、そう、フレッシュ!!そんな感じ。遠くに見えるサンステージではこの頃、KEMURIがトリを務めておりました。最後までアーティストも観客もテンション高!!


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朝を向かえ逆に爛々とした目の私。
うん、近年稀に見る体験。ほんとにいろいろな思いが駆け巡った素晴らしい二日間でございました。
サンキュウ!!クラブキング!!
サンキュウ!!ライジングサン!!


バックステージにアーティスト専用のカフェがありまして、全ての出演者がそこで休憩したり食事したり打ち上げしたりするんですけど、そうそうたる顔ぶれがふっつうに隣でメシ食ってたりしてそれがすごくすごくおもしろかった。実はそれが一番おもしろかった。それはもう私らだけのとっておきの思い出。


心の栄養いただいて、さ、重いケツ持ち上げてもういっちょ、もうにちょ、もうさんちょ。もう、どんどん。


サンキュウ!!(アーティストっぽく)

2006年8月27日 15:52 | コメント (6) | トラックバック

帰ってきてからも

 どったばったしております。ごぶさたしておりました。北海道、最高でした。すっげ暑い日あり、すっげ雨降りの日あり、すっげ爽やかな日あり、まあなんせもう、満喫!!です。雨の日対策で買った長靴がいまだに泥つきで玄関にころがっており、それをなんとかせねばならんと思いつつ放置。早くなんとかしないと夏が終わって、なんだか思い出だけが切ない感じで取り残されそうです・・・。


 いや、たかが長靴です。とうぶん放置!かたすヒマなし!


 北海道で宿泊したホテルがweb環境を備えておらず(今時!がんばって!でも温泉付で最高!)、というわけで更新はぴたっと停止、でいろいろやっつけねばならないアレコレに追われておるうちにもうすぐ8月が終わるという。はー、早い。早い!!駆け足だ駆け足。ライジングサンで購入したTシャツも、着倒す前に肌寒くなっちまいます。急いで着倒さねば。


 リハ、本番、他のブースでのアーティストさんたちのライブ、などに忙しく駆けずり回っておりましたので、ほとんど写真とか撮るヒマありませんでしたが、ま、わずかな写真をね、どうぞ。


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到着した日、早速現場へ。
夕方近くになって、辺りはひと気もなく。
我々のテント「ブラックホール」の中の明かりだけが暗闇の中、幻想的に灯っておりました。


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そんな黄昏な空に向かって写メを掲げる長谷さん。
よくわからないと思いますが。
でも、なんか、いい感じに写りました。
なんつーかインディアンぽいと思いました。


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二日目。早朝からリハーサル。
快晴。つか猛暑。
テントの中は酷暑。
信じられない量の汗をかく。
倒れるかと思うほど汗をかく。
高校の部活以来の汗をかく。
で、腹が減った一行はリハ終了後、札幌でスープカレーのお店へ。
信じられない量の汗をかく。
もう出ないと思っても出る。
人体の神秘。
あれ以来汗腺がおかしくなったのか、日々汗ダラダラで過ごしています。
あと、カレー最高。


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カレーを食う長谷さん。
知り合ってから2年ちょいですか。
今回、長谷さんが一緒でほんとによかった。
ほんと助けていただきました精神的に。
誘ってよかったなあ。つながりって大事ですね。
サンキュウ長谷さん。今後もよろしくお願いします。


さて、次回は本番当日の写真を何枚か。お楽しみに。そしておやすみなさい。 

2006年8月27日 01:49 | コメント (4) | トラックバック

旅支度も完了

明日から北海道。追い込み。もうね、楽しみで楽しみでしかたがないですよ。快晴であーれ。


それとは全く関係なく、
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花火はいいね。いいよ花火。夏だね。


では、次は北海道から。

2006年8月16日 00:54 | コメント (8) | トラックバック

これも仕事の一部といえなくもない

 いそがしい。ずいぶんいそがしい。まもなく北海道に発つのでやむをえない。しかしその合間を縫い、ここ数日で、温泉きのこ、親族代表、男子はだまってなさいよ、play unit-fullfull、の4劇団を観劇。いつもお世話になっている方々が出演していることもあって、これはどうしても外せません。外せないけど、ひー、しんどいよー。なんか吸い取られて帰ってきて、はーぐったり。


 しかしどれも見どころのある作品で。とくに「男子」、「親族」。「男子」は初めて観ましたけどすっげえ面白かったですよ。この前の「こち亀」に匹敵する勢い。バカだったなぁ。凄くバカで凄くよかった。笑ったなあ。


 「親族」も見ごたえ充分で。とくにブルースカイさんと演出も担当された福原さんの脚本がいい具合。親族の方々はとっても安心してみていられるのですげえな、うめえなと思いますいつも。今回は西山もお世話になりましてね。劇場で販売したCDも予想を上回る売れ行きのようで。勢いに乗って楽音2も売れればいいのですが。


 8月だけではや7本か。よくもまあ。

2006年8月14日 02:09 | コメント (4) | トラックバック

10月・WS

 いよいよ来年の本公演へ向けて、ワークショップ開催の準備が始まりました。すでにブルサイトのtopページにも情報が掲載されておりますので、興味のある方はぜひどうぞ。


 じっくりと役者さんを見させていただきたいと思いまして。


 ブルの稽古場では持久力が必要だと思っていまして、粘れる人とでもいいましょうか、魅力的な能力をお持ちで、なお粘ってくださる方なら、演出的にこんなありがたいことはなく、そういう方に出会いたい。というのがあるのと、ぜひ私の回す稽古場を体験していただきたい、ということで開催を決意いたしましたのですよ。アレコレとうまく口で説明することが出来ないので、実際に体験していただいて、気に入っていただければ幸いだなという。なんせ1ヵ月前後一緒にいなければならないわけで、私の作り方を知っていただくことは余計なことではないと思いますので。ま、そんなにした手に出る必要もないのかもしれませんが。なんせ初なんで。あくまで謙虚に。できればお手柔らかに。という心持ちで今のところはおりますが、実際の現場ではテンション高めでアレしますので、ええ、はい。よろしくどうぞお願いします。


 

2006年8月12日 01:16 | コメント (3) | トラックバック

ようやく!!

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なんとかして自分を撮ろうとするがうまくいかず、洗面台の鏡に映してみたあたりでどうでもよくなってしまいました。という写真。


つか届いた!Tシャツ届いた!やったね!かほりver.着用中!!

2006年8月11日 00:52 | コメント (4) | トラックバック

亀は亀でも

 オシムJAPAN、初陣にして見事勝利!よかった。ほんとよかった。しかも今後にさらなる期待ができるところが応援のし甲斐もあるというものだ。マスコミよ、頼むからオシムさんを疲れさせないでおくれ。今日のオシムさんがなんとなく疲れて見えたのは暑さのせいか、タイトなスケジュールのせいか、本人の気質の問題か。


 「こち亀」を観て来ました。現在スペースゼロで上演中の、連載30周年記念公演です。ナイロンの先輩・松永さんが出演してらして、ラサール石井さん主演、さらには原金太郎さん、清水宏さん、西村仁さんら、お世話になっている諸先輩方が多数出演していらっさるだけでも観に行く価値は充分にあったのですが、松永さんから絶賛の案内メールが届いて、自らが出演する舞台をここまで絶賛できるってどういうことだ??というほどの大絶賛で、どれほどのもんよ?と確かめるべく劇場へ足を運んだのでした。


 うんげえ面白かった。


 基本、芝居を観に行って体を震わせて笑うことなど皆無な私ですが、も、うんげえ笑った。震えた。ちょっと泣いた(笑い泣き)。すげえよ、うんげえよ。まあ個人的に原さんの一挙手一投足があまりにもツボだという強力なオプションがあったからここまで笑えたというのもあるのですが、全体にみっちりつまったサービス精神、でつまってるはずなのに見事なほどからっぽな脳みそ。内容とかだいたい覚えてないですよ。だいたい覚えてないのに、なんか面白かったというインパクトだけがいつまでも胸に残って、帰りの道のりを心地よい疲れと満足感でみっちり満たしてくれたのでした。見習うべきものがあまりにも多く。素晴らしい体験をさせていただきました。感謝!


 同会場で開かれてる「超こち亀展」もなかなかの見ごたえ。現在連載中のものは全く読めてない私ですが、あの銀座を爆破し、勝鬨橋を豪華客船で破壊、葛飾署を大破させた頃のあのありえなく壮大なこち亀に久しぶりに触れてとても微笑ましい気持ちになりましたよ。よかったらどうぞ観に行ってくださいまし。


 しかしここ最近たくさんお芝居を観て面白かったのがラサールさんの作品だったり原田泰造さんの作品だったりするところが、なんというか、頑張んなきゃなーと思わずにいられない。地力が凄いや。もちろんいろんな面白さがあって、お二人の見せてくれた面白さはバラエティな、あるいは演芸な面白さで、他にも「面白い」の表現のしかた、捉え方は無数にあり、じゃあ私に出来ることはなんなのだろうという。自分になにが出来るのか、どう挑むのか、荒野は広く、強敵は数限りなく。喜びも尽きませんが、悩みはそれ以上に尽きません。やれやれ。


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会場のいたるところに微妙に巨大な両さん像が配置されています。ちょっと脅威を感じる腕や足の太さです。その恐ろしさは実際に会場で見て感じていただく以外に理解できないでしょう。

2006年8月 9日 23:58 | コメント (5) | トラックバック

ゴロゴロ転がっている

 電車に乗るわけである。そしていつものように読書にふけるわけだが、ちょっと一息つこうと思い、ふと顔を上げると、斜め前方の女性が、ただじっと携帯電話を見つめながら涙を流す姿が目に飛び込んでくる。

 
 メールを読んでいるのだろうか、いつか撮った写真を見つめているのだろうか、斜め向かいにいる私にはその携帯のディスプレイになにが写っているのか確かめることは出来ない。そもそも、仮にその女性が隣に座っていたとしたら、彼女が泣いていることにはまったく気づかず、再び手元の本に目を落としたはずだ。それくらい静かに、ただただ涙を流しているのだ。・・・思わずじっと見てしまった。おそらく数秒間、じっと見つめてしまったはずだ。目を奪われたといっていい。なんというか、昼下がりの電車には似合わない異様な光景だった。


 そして、そのことをきっかけに、私はいろいろなことに気づくハメになるのだ。私の隣に座っている喪服姿の初老の女性3人組。どの女性も上品な空気を発しており、喪服も、あえて洋装なところが雰囲気を醸し出していて、車内でもとりわけ独特の存在感を発揮している。のだが、それは間違いなくそのいでたちの問題だけではなかった。凄い爆笑トーク。もう、すっごい、いや、うんごい、爆笑。間断なく交わされる軽妙な会話。まるで女学生。まるで童心。よくよく近くを見渡せば、辺りで声を発しているのはその3人だけで、それはその3人の会話があまりにもよいテンポで交わされるあまり、他の乗客が声を発するタイミングを掴めずにいるかのような、そんな支配感すら感じさせる勢いなのだ。そして喪服。喪服なのに。

 
 斜め前にはすすり泣く女性(普段着)、隣にはすっごい盛り上がる3人組(喪服)。これはなんだか凄いことになっているなと思って、さらに今度は視線を反対側に向けると、その視線の先で、真っ黒に日焼けした屈強な男性二人組みが、お互いの腕のあたりを触りあっている。声にならない程度のひそひそ声でなにかをささやきあっている。


 動揺した私は思わず目を逸らす。すると目を逸らした先に、男性がチャック全開で仁王立ちしている。ちょっとどうかと思うくらい仁王立ちっている。なにかにつかまればいいのに、絶対二本の足だけで立つぞという強い意志を感じさせる、そういう立ちで立っている。・・・思わずじっと見てしまった。おそらく数秒間、じっと見つめてしまったはずだ。目を奪われたといっていい。なんというか、昼下がりの電車に似合う、とか似合わないとかそういう問題ではない異様な光景だった。


 夢か。これは夢か。


 しかしそれは現実の、昼下がりの、仕事帰りの、一風景。気がつくと降りる予定の駅。慌てて飛び降りる私。おかげでまた「不在」はちっとも進まなかったのでした。

2006年8月 8日 02:12 | コメント (10) | トラックバック

カレー道

 なんだか胃が痛いのは昼間食ったカレーのせいだと思われ、なぜならそのカレーはそこそこにスパイシーなカレーで、残念な話しですが、先ほどトイレに行ったらおしりもすっげえスパイシーなことになったからです。胃がびっくりしとるわ。しかし昼食ったものがもう排泄されようとは、すごいね、繋がってるね、口とケツ。


 はい、残念な話しでした。カレーは凄くうまかったんですけどね。近所のお店ですけどね。常連になりたい勢いですね。そんなことを思いながらカレーを食い始めると、


 お店の方が後から来た常連ぽい女性のお客さんと猫の話しを始めまして。はばからぬ大きな声で。


 いや、それがちっともいやな気がしないのはお店とお店の方の雰囲気、そして話している内容が、お店の方の知り合いで猫が大好きで大事に飼っていたという人が、その猫を亡くし、それでちょっとしたペットシック症候群?的なあれになりそうなほどだったらしいのですが、そこに、その常連ぽい女性のお客さんが、近くで拾って育ててた野良ですけど譲りますよ、という話しを持ちかけてくれて、まさに今日、その常連さんが猫好きな人に猫を引き渡してきたということだったからです。なんとも微笑ましい。で、二人して、よかったね、ほんとよかったねと、よっぽど猫好きの方がいい人なのだろう、しみじみとその野良の穏やかな行く末に安堵しており、なんか全く事情を知らないこっちまでよかった気がしてくるので、そのよかった感は皆さんの想像を越えるほどですきっと。でまた私的によかったのは、お店の方の発する名言の数々。


 「人も猫も、どこに幸せが転がってるかわからないものよね。」

 「野良でもなんでも経験しとけばね。」

 「人生もそうだけどね、ニャン生もね・・・。」


 なるほど、ニャン生、いいでしょう、微笑ましい。お二人の、猫が大好きムードがそのカレーショップに充満し、一人で来ていた私はもちろん、店の隅にいたカップルもどうやったってその猫話に参加しているような体にさせられ、ここはキャットショップ?ちなみにこの肉はなんの肉?と思わずにいられない勢いなのでした。さらにお店の方、話に夢中になるあまり大盛りを注文した私に普通盛りを出し、までもいっかいい雰囲気だし、と思って食ってたら「夢中になっちゃってご飯間違えちゃった!」と悪びれることなく話しかけてきて、別皿で大盛り分のご飯を出してくれたのです。・・・カレーライスをおかずに白米を食う。そんなアクロバティックなメニュー、なかなか体験できません。常連を目指す私には、またとないエピソード。というわけで私も負けじと屈託のない笑顔で「あ、やっぱすか、あざーす」と応えたのでした。言い終わる頃にはお店の方は猫の話に戻っていました。


 ふと店の窓を見ると、そこには店名と一緒にでかでかと猫の顔のイラストが描かれておるのでした。ああ、そうね、そうだよね。ここはそういう店だよね。今度来るときまでに私も猫話の一つや二つ仕入れておかねばならないな、そうしたら、いつか裏メニューとか出してもらえるようになるかもな、と思いながら店を出たのでした。


 常連への道は遠いのです。胃痛くなるし。


 

2006年8月 7日 00:21 | コメント (8) | トラックバック

久々に

 ショップブログに「楽音2」の西山・キヤスのコメント第3弾を掲載しました。お時間のあるときにぜひ。そして興味を持たれた方はぜひ、楽音2を、ゲット、ぜひ。


 西山は今、「親族代表」の音楽を作るお仕事で忙しそうですな。なによりです。彼のブログを読むと小島が引っ越したそうで、引っ越したんですな。なによりです。で全く関係ありませんが、深澤が大人計画の、「大人計画フェス」に出演しますな。これもまたなによりです。

 
 

2006年8月 5日 14:09 | コメント (3) | トラックバック

果てしない旅路のようなもの

 電車に乗るわけである。仕事でもなんでもいい。で、それがその駅から出発する電車で、だから乗り込む者たちは駅に滑り込んでくる無人の車両を、整然と列を作って待ち、ひとたび車両に足を踏み入れると思い思いに散らばり、席を選び、ほっとした面持ちで腰を下ろすわけである。私も腰を下ろすわけである。そこでいつも気になることがある。気にし過ぎだという向きもあるかもしれないが、まあ気になるのである。それはこういうことだ。


 私の隣に人が座らない。


 どういうことだろうと思う。空いているのである、私の隣が。裕に一人分。少し太めの方でも充分なほどだ。その他の席はというと、その時点でだいたい埋まっている。その時点というのは、最初に列を作って待っていた者たちが乗り込んだ時点だ。で、そこからさらに出発までのわずかな時間の間に車両に飛び込んでくる者は少なくなく、しかも東京砂漠を生きる人々だ、例外なくできれば座りたいという表情で車内を見渡しながら飛び込んでくるわけだ。で、そういう人たちが私の隣に座るのかと思って少し身構えるとそうでもない。私の斜め前、少しせまめの空席に腰をうずめるのだ。まあ、そっち側が、陽射しの関係やなんかで都合がいいのだろう事はたやすく想像できる。だからまだ気にならない。気になるのは、いよいよ私の隣だけが空席となった時点だ。私の隣だけが空席。他はみっちり。これ、埋まらないのも気になるし、なおかつ、なんか私だけちょっとゆとりの座り心地なことが周りの乗客からしたら「なんだよあいつだけ・・・」と思うのではないかと想像され、肩身の狭い思いに囚われるから、これはもう座った心地がしない。座りながらも廊下に立たされてる心理状態だ。早く座ってくれ、誰か、誰でもいい・・・。


 そこに一人、女性が車両に飛び込んでくる。座るかな、と身構える。私の前を通過し、私の隣の空席をも通過する。そして女性はその車両の先頭付近のドアの脇の、あのなんていうかすっぽり収まるスペースに体をもたせかけ、外の景色を眺めながら出発の時刻を待つ体勢をとるのだった。


 女性はな・・・。もしかしたらな、男性の隣を敬遠する人だっているかもしれない。よく見れば私の隣の空席のそのまた隣も男性だ。男性のサンドウィッチ夏の昼下がりソース仕立て。濃厚である。腐りかけのアボガドである。しかしそれは雰囲気だけの問題だ。はっきりと断っておくが、私は特殊な臭いとか、そういうのを発する種類ではない。・・・と、思っている。え、どうだろう。


 ・・・・・。


 大丈夫。今もべつに脇とか、平気だ。

 
 ただもう男性二人に挟まれる、その熱気が耐えられないのだろう。そう思っていたら、察するに40代後半の女性が、買い物袋を提げて車両に乗り込んできた。これは座る。これは座るよ間違いなく。これで私も心の「きをつけ」を解いて、ようやく心から座席に腰を下ろすことが出来る。


 40代後半の女性は私と私の隣の空席を通り過ぎ、車両の一番前、先ほどの女性が立っているのと反対側のドアの、あのなんていうんですか、すっぽり収まるスペースに体をもたせかけてたたずむことを選択したのでした。


 なんでよ!?!?


 と思っていたら男性が乗り込んできて、車両に残された二つの空席のうちの一つを埋める。もちろん私の隣ではない。結局私の隣が最後の一つになってしまった。もういたたまれない。いっそ私も立って、あのなんていうんですか、ドアの脇のすぽっと収まる位置に体をもたせかけることで、関係ありませんよの体を気取りたい。が、もし私が立った途端に、私が座っていた席と私の隣の空席が埋まったらと思うと、もうその絶望は修学旅行のグループわけで誰からも誘われずに一人あまっちゃったレベルの重さで、そんな絶望味わいたくないからこの緊張感からリタイアすることも出来ない。


 そうこうするうちに電車は出発の時刻を迎え、ドアは閉まり、いつもと変わらぬ穏やかな揺れ具合で目指す駅へとスピードを上げていくのでした。私の隣は空席のまま。せめて願うのは、私の隣の隣の男性も、なんでオレの隣空席のままなんだろうと思い悩んでいてほしいということです。それはつまり、修学旅行で同じ班になったような、そういう心のつながり的な、なんか、ええ、もうよくわかりません。


 そんなことを考えながら仕事へ向かったものですから、読みかけの「不在」はさほど進まず。


 あとさっきゴキブリ撃退。のこのこと出てきやがったので近くにあったカビキラーぶっかけてやったのでした。部屋が少し塩素臭いですが、しかたありません。でも毒団子は配置しないと。あ、塩素かいだらプールに行きたくなりますな。

 
 

2006年8月 5日 01:19 | コメント (8) | トラックバック

早春スケッチブック

 よく行く書店を何件か回っても置いてなかったので、amazonで購入。そしてそれが今日、さっき到着。やった。やっと読める。新風舎文庫って。知らない文庫がまだまだありそうです。でこれ読んだら次はドラマが見たい。DVDとかなってるかな。調べなければ。

 乙一氏の「ZOO2」、宮沢章夫氏の「不在」も読まなければならないのでストックだけは充分だ。おかげで電車に乗るのが楽しくなる。

  

2006年8月 4日 14:46 | コメント (5) | トラックバック

シモキタデイズ

 猫のホテル「電界」を観に行く。なんですか、もうね、毎回思う。いいなーーーーーと。ほんと他に類を見ない作家さんと超絶達者な役者さんと、なんですかこれ。よくまあ揃ったもんです。カラフルメリィでよくしていただいた市川しんぺーさんをはじめ、中村まことさん、佐藤真弓さん、つかもうメンバーの皆さん全てをうらやましく思わずにいられない。なんて素敵な役者さんたち!今回の当日パンフにありましたが、猫ホテももう16年目なのだという。メンバーが初めて芝居を一緒にしてからだと約25年なのだという。なんか稚拙で申し訳ないですが、すごい、やっぱり。その歳月が、得難い味わいを醸し出している、その要因のひとつであることは間違いない。と言っても、ただ時間をかければいいというものではないでしょう。想像するに、演劇とかやってると気の遠くなる時間ですよ25年とか、でね、それだけの時間、きっとね、きっと濃密な創作現場を維持し続けたのだと思うんです。そしたらそりゃもう、独特の世界観も生まれるし、技術も発達するし、形容しがたい魅力も生まれずにはいられない、そんな、なんというんでしょう、納得するものがありますよ。説得力つうのかね。ああ、うらやましい。精進あるのみ。精進精進。止まらず、ひたすらに。

 さらに先日はB-amiruを初観劇。メンバーの一人、小林由梨さんとは、コントユニット「ぼはなん」のライブ出演のための稽古以来のお付き合いですが、彼女がホームでコントやってるとこ観たのは初で、ああ、やはりホームで一番輝いてるじゃん、と思ったのでした。面白かったほんと。ニヤニヤ系ね。女性3人のショートドラマユニットです。上演時間、1時間ちょい。素晴らしい。見習いたい。無理だけど。とても好感の持てる笑いを提供してくれるチームです。今回はナイロンの後輩・眼鏡太郎や、個人的にとても大好きなリボルブ方式の田中嘉治郎さん、そして観に行った後の飲み会でやっと念願かなってお近づきになれた拙者ムニエルの市川訓睦さんと、一筋縄じゃいかない男性陣も参加してて、観やすいすよ。もしよかったら観に行ってみてはどうですか。下北沢のOFFOFFシアターでやっとります。

 ここんとこ毎週二本は芝居を観る勢い。それは自分への刺激の為でもあり、やらしい話になっちゃいますが営業的な側面もあり。どんな意味合いであれここんとこ毎回収穫があると感じられ、自分で作るのも充実感は大きいですが、やはり魅力的な作品はどんどん見ておくべきですな。と当たり前のことをあらためて思う今日この頃ですよ。

 猫ホテに、「血と骨」でご一緒させていただいた松重豊さんが出演してらして、2年ぶりにご挨拶したらすげえよく覚えてくれてて、それがまたとびきり感動。素敵な先輩。猫ホテもよかったらぜひ観に行ってみてはどうですか。

 人の宣伝ばっかしてる場合じゃないんですけどな。

 ライジングサンですが、観に来て下さい!ていうよりは、夏の北海道行くんすよぉいーでしょー、という自己満足的な宣伝ですので、ああ、そういう仕事もしてんだなーくらいに捉えておいてくださいませ。余裕があればレポします。出演予定だった清志郎さんが出れなくなったのが超残念なんですけどね。あと、コメントに書いてくださってましたが、グループ魂も出演するので、三宅先輩と、現地で会えたらね、と芝居観に行ってバッタリ会う度に話しているのです。「たんのしいよおおおお」ってすげえギラギラした感じで言ってました、先輩。

 むふー、たんのしみだああああ。

2006年8月 4日 02:58 | コメント (5) | トラックバック

Go Go 北海道!!

 今年の夏は北海道。もう、今やこれだけを楽しみに生きていると言っても過言ではありません。仕事です。お仕事なのでヘラヘラしてばかりはいられません。でも楽しみでしかたがない!!

 RISING SUN ROCK FESTIVALという野外ROCKイベントの、BLACK HOLEという特設テントで上演されるコント作品に出演いたします。


 夏×北海道×野外×ROCK×お仕事 = 開放感+素敵な思い出+人さまのお金で移動と宿泊


 完璧だ!楽しくないわけがない!!


 ◆「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2006 in EZO」
 ◆ 8/18(金)・19(土)
 ◆北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
 
 Comedy Club King with Enlightenment の一員として出演します。ブルの常連、長谷政信さんも一緒に出演します。ちなみに18日は17:10~/19日は16:20~と20:10~ の計3ステージです。
 
 詳細は → http://rsr.wess.co.jp でチェックよろしくどうぞ!!

 今これの稽古したり、ワークショップの準備したり、人の芝居観たり、慌ただしい毎日です。さっき、1年半住んでて初めてゴキブリらしきものの影をテレビ台の下に見て、さらに慌ただしさアップです。5割増しです。明日毒ダンゴを買って来てそこいらじゅうに仕込むヒマが私にあるのかないのか。北海道に旅立つ前に駆除しなければなりません。慌ただしい。慌ただしい。

2006年8月 3日 03:52 | コメント (7) | トラックバック