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さらば!

ブルドッキングヘッドロックvol.15 「とける」が、無事全日程を終了いたしました。


多数のお客様にご来場いただきました。いつも言うもんだから、もう言わなくてもいいのではないかと思いますが、やはり言いたい。言わせてください。


本当に、本当に、ありがとうございました!!!


感想は賛否両論。賛も否もどちらもあることが嬉しい。以前も書いたことですが、賛も否もされないことほどつらいことは無いのです。否の方はごめんなさい、好みがあわなかったと思ってご容赦ください。二度と観に来ないのも手でしょう。だけどなにを血迷ったか、また観に来てしまった時、賛に変ってくれたりなんかしたら飛んで喜びます。今回賛だった方は、今後も観ないと損な気がして大変でしょうけど、実際損だと思うんで、これからもどうぞよろしくお願いいたします。


賛もあろう、否もあろう、だけどこれからも、自分の思う面白い作品を作り続けるだけです。と、噛み締めた今作でした。


今作に関しての劇団への感謝、客演陣への感謝、各スタッフさんへの感謝などは、言い出したらきりがありません。今回は、今回こそ、本当に感謝。ひとすじの涙が伝います。今後も面白くするんでよろしくどうぞ。と言うしかありません。


どんどんおもしろのハードルは上がり、どんどん観客を迎え入れるための諸々のハードルが上がる(主にお金)。大変なのはいつだって今の次です。今の大変さなんて、この後にやって来る大変さに比べたらもう。じゃあなんで生きてんだと、大変なのがわかってれば死ねばいいじゃないか、とも思うのですが、そうそう人は死ねないのね。大変さを乗り越えることの喜びとか尊さとかそういうなんやかやを、案外どっかで信じているんだなとも思います。「あの教師」が死なねえよと言い張ったことには、往生際の悪さという名の希望があると思うのです。


なにが言いたいって、つまり次も来てねということです。面白くするんで。面白くしようとはするんで。面白くなればいいなと願ってるので。面白くなったらいいなあ。


いつだってまぐれだぜ!明日もまぐれで生き残れ!サンキュウ!また!

2008年11月25日 23:35 | コメント (9) | トラックバック

劇団 ブルドッキングヘッドロック

ブルドッキングヘッドロックvol.15「とける」も、後半戦、残り5ステを数えるのみとなりました。ここに来てさらに多くのお客様にご来場いただけてるようで、本当に本当にありがとうございます。自分が出ていないどころか、まともに劇場にも行けない作品に多数のお客様がいらっしゃるというのは、どうにも釈然としませんが、まあいいのです。劇団の力とは、かくも素晴らしいものか、と思う日々です。


面白い劇団でありたい。面白い作品を作れる劇団でありたい。逆に言うとそれだけでありたい。


劇団が元気なら、演劇も元気でしょうともさ。今後も頑張りたくないけど、コソコソ頑張ります。


まだ当日券あります。日曜の夜なんか、まだ予約も出来るんでない?余裕あるそうなんで。よかったらほんと。

2008年11月22日 11:33 | コメント (3) | トラックバック

観たいのだ

「リンダ〜」の稽古が佳境のため、ずっと劇場に行けずにいます。「とける」を観てくださった方々から、とても素敵なメールをもらったり、電話でお話しさせてもらったりしており、そのお陰で踏ん張っていられる昨日今日です。そして、明日は「リンダ〜」が稽古休み。


観る。「とける」観るぞ!


僕が不在の間に「とける」を観てくださったナイロンの三宅先輩と電話で話し、そこでいくつかのとてもピンと来るアドバイスをいただきました。それをぜひ確かめたい。それでなくとも、とても新鮮な気持ちで観れる気がしているのです。なんせしばらく観ていないのだから。ずっと演じ続けてくれている役者さんたちには申し訳ないが、こちとら相当新鮮です。ぜひ役者さんにも新鮮な気持ちで演じてもらいたい。今、「とける」を観たい気でいっぱいなのです。


こういうお仕事を始めた頃からずっと書きたいことも伝えたいこともないという、作家としてどうなんだ?な僕なのですが、だけど「観たい芝居」くらいはありまして、だったら自分の観たい芝居を素直に作ればいいじゃないと思ってこれまでやってきたわけです。で今、おあずけくらった自分の芝居をこんなにも観たいと思えるなら、うむ、ちゃんと自分の考えに従って作れてるんじゃないの?と確認できて、まんざらでもない気分です。


ひさびさに、劇場でお待ちしております。


あ、よかったらCoRich舞台芸術「とける」のページにご感想を


2008年11月19日 23:33 | コメント (1) | トラックバック

懐かしくすら思う

「リンダ〜」の稽古を終え、終演後、飲み会を開いているブルドッキングヘッドロックに合流。太田や酒井、柚木らかつての客演陣も来てくれてておおいに楽しむが、明日は明日で朝から仕事なもんで早めに切り上げる。なんせみんなが元気そうでなによりだった。キャスト陣から今度はいつ観られるのか?と再三聞かれ、はっきりと答えられなかったことが心苦しすぎる。申し訳ない。もう少し踏ん張っててください。日々新鮮な気持ちであれ!と願うばかりです。ああ、やはりオイラは無力だぜ、そう思うのです。


「リンダ〜」の稽古は、一歩下がって二歩進む感じで。たまには三歩下がったりすることもあるから、きがきじゃありませんが、それでも日々粘るのみです。みんな頑張っている。高い高いチケット代をいただくのだから頑張ってるだけではすまされないのだが、今はもうみんなが頑張っていることになんつうか、よし、だ。空気は悪くない。もっと良くしよう。やれることは無数にある。

2008年11月19日 01:19 | コメント (1) | トラックバック

つつがなく稽古を

昨日は「とける」の休演日。一日リンダの稽古だったので、体も頭も休まるわけではありませんが、どこかでずっとブルの本番を心配しているという不必要なソワソワが無かった分、精神状態は良好でした。今日から「とける」は千秋楽まで休み無し。どうか怪我など無いように。セリフ忘れてないように。


「リンダ〜」は、出演者もスタジオにたて込んだセットに慣れ始め、ようやく稽古がスムーズに流れ始めてきたように思います。ここからだ。ようやくなのだ。


それにしても稽古場が遠い。電車に乗ってる時間もそこそこだが、降りてから稽古場までの距離が相当なものなのだ。その絶妙な遠さはタクシーに乗るか、と一瞬気を迷わせる。もちろんそんな贅沢は出来ない。だから歩くのだ。汗ばむほどに。まだ行きはいいんだよな。まだ元気だし。アップにもなるし。オレがアップしてもしょうがないんだけど。帰りがな。出演者やスタッフさんと話すにはちょうどいい時間なんだが、なんせ疲れ果てている。だらっだら歩いて駅まで行って、そこからさらに電車なんかに乗った日にゃもう、日が変わるっつうの。なのだ。


それでもスタジオでセットを組んで稽古できる幸せには替えられない。本当にありがたい。この状況を最大限に活かさねばならない。

2008年11月18日 11:08 | コメント (1) | トラックバック

休演日を迎えます

「とける」は私がいなくとも順調にステージを重ねている模様。篠原から届く情報によると、まだミスはあり、内容は聞きませんでしたが「なぜそこで?!」というミスもあったらしいから、きがきではないのですが、まあしかたがないと。ミスを払拭するだけ面白くあっていただきたいものです。


私の知人もちらほらと劇場に現れてくださっているようで、聞く感想がおおむね好評なことに心底安堵しております。好みがわかれることはわかっていて作った作品です。前回にゾッコンすぎると今回は難しいかもしれない。と思っておりましたが、そんな感じばかりでもないのですね。むしろ今回が好き、と言ってくださることが多く、その感想がたまりません。作家としては当然、前回よりも今回、今回よりも次回なのです。そして個人的に、つっても作家だから個人もへったくれも無いんですが、今回が気に入っています。前回は全てを丁寧に丁寧に伝えることに重点を置きました。今回は伝えないことに重点を置きました。それは方法の問題ではなく。方法はなんでもいい。結果的に、前回はあえて使わなかったモノローグがあったり、時間が行き来したりという構成になってたりしますが、それはそれでいいのです。それでもなお描かなかった部分が無数にあり、その、執拗に描いた部分と描かなかった部分のコントラストが僕は気に入っています。「とぐろ」より混沌としていて、「不確かな怪物」より意地悪ではなく、だけど「役に立たないオマエ」よりは優しくない。これまでの数作の積み重ねが反映されております。どうかご覧ください。と思っております。


今回劇場にいられないことが多いのです。ぜひご感想をお寄せください。おまちしております。

2008年11月16日 23:59 | コメント (2) | トラックバック

気づけば冬

「リンダ〜」の稽古は、固定のスタジオに入りいよいよ本格化。ここからだ。今までだって手を抜いていたわけではない。しかし、やはりここからだ。役者の動きも実寸の取れた稽古用の舞台に立つことで、より明確になった。どう動けばいいのか、だいぶ浸透してきたということだ。そしていつものブルなら到底無理なことだが、明日からは本番同様の舞台装置をスタジオに持ち込み、その装置の上で稽古する。本番仕様。ありがたい話だ。用意してもらう以上、存分に使い切らねばならない。しかしこれは言い換えれば、今のうちから本番同様の状態に慣れておかねば大変なことになる舞台だということだ。大変なのだ。役者さん、ファイト。


そしてブル。本日15日のブルは結局観ることがかないませんでした。どうだったんだろう、きがきじゃありません。だってねえ、生まれたばかりの赤ん坊を、放置するみたいなものですよ。どうするんですか、あらぬ方向に行っちゃったら。ひとまず篠原から丁寧な事後報告をもらい、それに返答を返すことで明日意識してもらうことは確認する。日々役者さんたちに説教臭いメールを送ってしまう自分に辟易としてしまうが、今はしかたがない。こういう状況に慣れていないんだ。自分の作品は、面白いと思ってもらいたいに決まってるじゃないか。ずっと見ていたいに決まってるじゃないか。これは新しい種類の苦行だ。


なんせ日々大変です。大変ですが、それでも時間は前に進むので、ブルには小姑のようにメールを打ち、リンダには、駅からウンゲエ離れたスタジオまでせっせと小走るのです。


上着の下に汗をかいていた。ああそうか、気がつけば冬です。

2008年11月15日 23:59 | コメント (3) | トラックバック

山を越えろ

二日目。昨日よりも、芝居の入り方はよかった。中盤をもっとピンと引っ張れば、もっとよくなる。そんな反省。朝から修正して、土日4ステを乗り切ろう。そこを越えれば休演日だ。


わたしゃ稽古ですがね。


ごめんなさい、この土日、サンモールスタジオにいられるかどうか、かなり微妙です。稽古稽古です。会えなかったらごめんなさい。心はいつだってサンモールスタジオです。それじゃ稽古になりませんか。なりませんね。

2008年11月14日 23:26 | コメント (3) | トラックバック

もっととけろ

初日を無事。


よかった。幕が開いてほんとよかった。


しかし、前回ほどの安堵感は無し。もっとよくなる。前作を越える予感はもともとあるのだ。どっこいどっこいでは困るのだ。ブラッシュアップ。これからさらに粘ります。


本日ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!

2008年11月13日 23:57 | コメント (2) | トラックバック

集中しろ

バババあたり。です。今日。テクニカルなリハーサルね。


一日集中!


ギリギリまで粘るのみ。

2008年11月12日 09:32 | コメント (3) | トラックバック

小屋入りしたり稽古したり

ブルドッキングヘッドロックが小屋入りした。本日、と言うか日付的には昨日の話。


私は仕込みには参加せず、リンダリンダラバーソールの稽古に明け暮れていたので、進行具合の実態はつかめていないが、小島と話す限りでは順調なようだ。自分がいなくても順調とは、とても複雑な心境だが、順調でないと言われてしまった場合のソワソワを考えると、まあ良し、だ。しかし、我が劇団が小屋入りしているのに、別のとこでじっくり稽古してるとは、不思議な感覚だ。


「リンダ〜」も各スタッフさんとの打合せがどんどん進んでいる。美術、衣装、音響、音楽。どんどん進む。いつも稽古しながら台本を書き、なおかつそれがいつも本番ギリギリに上がるもんだから、打合せも本番間近に滑り込むように行うことが多い私にとって、すでに台本のある状態で進む稽古場はある意味未知の領域だ。素人みたいにドキドキしながらやっております。まあある意味素人なんだがね。


もうすぐブルの初日。もちろん私も客席にいる。初日にいらっしゃる方、ぜひ一緒に楽しみましょう。いつものごとく長めですが、どうか最後まで。


では。また明日。

2008年11月11日 02:11 | コメント (3) | トラックバック

ヘイ!カモン!

大変だと吠えた数日前よりさらに大変なことになっている。


打合せ地獄。


今オレはなんの打合せをしているのか、一瞬でも気を抜けばいろんなことがごちゃ混ぜになり、なにもかもわからなくなってしまいそうだ。今日はリンダ〜のために劇場下見。もうすぐブルが小屋入りだつってんのに、別の劇場のことを根掘り葉掘り調べてていいのか。いいのだ。そういうものなのだ。昨日はリンダの衣装打ち、明日はブルの照明打ち&リンダ〜の美打ち。ワオ!カモン!


とにもかくにも劇団員とゲストの皆様に救われている。参加してくださっている出演者がみんな真面目で、協力的であればこそ成立しているのだ今のこの状況は。感謝の表しはいろいろ終わってからするが、なんせ今はこっちも最大限のやれることをやるだけだ。男ならやってやれだ、いつだって。


前作を越えようとか、そんなことは考えてない。前のは前の。今のは今のだ。連作だが、とは言えやはり新作だ。見知らぬなにかを作っているという緊張感は、いつもと同じだ。ご覧いただく方の印象も、そうだと嬉しい。そうなるようにまだまだ粘るのみだ。と言っても連作だし、だから連作らしい妙味も組み込まれてはいる。そういうところに気づくのは、前作を観てくださっている方々の特権だ。どの辺がどうなのか、ぜひ味わっていただきたい。


なにが言いたいかと言うと、ぜひ観に来てください。ということだ。


お待ちしております。

2008年11月 7日 03:07 | コメント (4) | トラックバック

たたた、大変だあ

ちょっとどうかと思うような状況だ。


昼、リンダリンダラバーソールの稽古をし、夜、ブルドッキングヘッドロック「とける」の稽古をしている。


ブルなんかあんた、あとどれほどで幕が開くと思ってるんだ。あと10日だ。バカか。誰がだ。


このしんどさは、未だかつて味わったことがない種類のそれだ。このしんどさ、無駄にしてはならない。どちらも手は抜けない。


「とける」はいつの間にか台本を脱稿し、稽古稽古の日々だ。共同演出の力に頼りっぱなしでほんと申し訳ない。その上、奴は今回も重要な役を演じている。オレの苦労をおすそ分けしている気分だが、クソ適当なメルマガを今も書く元気があるようなのでまだ安心だ。松山が帰って来る。前作を観ている方は、ぜひ楽しみにしていていただきたい。


「リンダ〜」も稽古稽古だ。まだ稽古三日目くらいなのに深澤がすでにその性質を露呈し、若者たちの笑い者になっている。凄いことだと思う。世代を超えて笑い者なのだ。凄いことだ。馬場はなにがあるのか知らんがNGで会ってない。会うのが楽しみだ。中西さん、仗さん、相内さんの力におおいに助けてもらっている。一度でも同じ修羅場を体験している役者さんはやはり心強い。まだまだまだまだまだまだ、な状態だが、なんせ稽古場は楽しい。つらくとも楽しいので、行かないわけにはいかないのだ。


なんせ大変なことになっている。常に脳がショート気味だ。


ああ、温泉に行きたい。年末年始は実家で過ごしたい。


そんなこと考えるの、ここ10年間無かった。そんな今現在なのだ。


おす。

2008年11月 4日 02:01 | コメント (8) | トラックバック