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一歩最後の日

 「青空と複雑」をビデオで見た。本番中に記録用として録画しておいたものだ。見て思ったこと。

 へったくそー。

 どいつもこいつも下手くそで困る。私も含めて。よくもまあこんな、あ、すべった、あ、とちった、あ-あ、微妙-。まったくもって恥ずかしい。毎回のことだが。毎回ビデオを見てはへこみまくる。見るんじゃなかったと後悔する。見なければ苦しまずにすんだのに。

 いい引き締め効果でした。もっとびしびしやってやると心に決めた私であります。たくさんダメ出ししてやる!よーし!おい寺井!かむな!あと寺井!胴が長い!それから寺井!変!んーと寺井!このやろー!・・・今日のところはこの辺にしとこう。他の連中も気を抜いたらこうだからな。おぼえてやがれ。

 ホームページに終了した公演の報告を載せるのは前回の番外公演から始めたことで、今回もその終了報告を作るためにビデオを見るはめになったわけなのだ。

 マルケスの「予告された殺人の記録」を読み終わった。大変楽しめた。ジリジリと、しかし確実に高まっていく緊張感。伝わってくるのは町の温度や湿度、臭い。南米の、熱帯の、行ったことないから知らないんだけど、きっとそういった地域独特の風景というか空気、文化的背景が生む人間模様が私は好きだ。短編だからこそぎゅっと濃縮された感じで、そこもよかったのではないか。さっそくもう一冊、一緒に買っておいた文庫本を読もうと思う。「エレンディラ」という短編集である。さて、どうだろうか。

 マルホランドドライブは、3月になったら近所の映画館で上映されるようなので、慌てず時間を見つけて観に行こうと思う。

 今日、といってももう昨日か。「はじめの一歩」の最後の収録を終えた。一年半、スタジオに通い続けた。長いようでやはり短い。短かったなあ。まあ、なんかひと区切りついた気分。で、息つくヒマもなく次の生活が始まるわけだが、やはり「一歩」は特別だ。感慨深い。なんせ私が役者として初めていただいた「仕事」である。役者で金を稼ぐ。そう決めて東京に出てきて、でもそんなあてはなく、それでも目の前のことを必死でこなしていくうちに掴んだ、初めてのお金になる演技だったわけである。もちろんそれ以前に、ナイロン100℃という人気劇団の正メンバーになれたという、やはり大きな区切りがあったわけだが。でも世間はなにかを生み出さないと認めてくれなかったりするでしょ?おおむねお金だったりするでしょ?私は「け、金なんか稼がなくったってスゲエことやってんだよ」的なアレはなく、ちゃんとお金も稼いでみせることで「どうだ」と言いたいくちなので、ほんと嬉しかったんだなあ。「一歩」の役いただけて。

 ようやく親に報告できる。そう思ったものでしたよ。
たいしたことないかのように、気持ち押し殺して電話をしたものですよ。親も親で気持ち押し殺しながらマガジンとか買い漁ってましたよ。今じゃ当たり前になっていっちょ前に私の演技を批判したりしやがりますよ。

 区切りを迎えて、しかし思うことはもっとああすれば、もっとこうすればという反省ばかり。自分の一年半は、上達だったのか、それともただの慣れだったのか。考えれば考えるほどに上ははるか高く、調子にのってんなこのゴリ。な心境でありますです。

 声の仕事だけではない。役者として、作家として、演出として、自らに、とどまることを許さず、精進を続ける。そう思わせていただいた、区切りの一日だったわけです。

 えっと、まだ、たぶん、だからアレなんですけど、アニメ「はじめの一歩」は、たぶん、たぶん、また皆さんに御覧いただけるのではないかと、たぶん、そうではないかと、ね、まそういうアレがね、アレなんで、ひまがあったら、ほんとひまがあったら御覧下さい。もちろん今の放送は3月いっぱいまでありますのでそちらもぜひ。よろしくお願いします。おもしろいよ。

2002年2月28日 04:02 | コメント (0)

足も風邪も完治せず

 スクラッチの台本を書かなければならない。あと、今日はナイロンのホームページ用の日誌も書かなければならない。これも書いてるし、書いてばっかりだ。

 どういうことだろう。私は文章を書くのが得意だなんてひとことも言ってないのに。むしろ苦手なくちで、そのために公演が迫ってくる頃など全身の毛穴という毛穴から涙を流しながら、寝ることもできず寿命を何年かずつ縮めているというのに。なぜか書くはめになっている。

 え?なになに?引き受けるのがいけない?

 うるさいブス!!んなこたぁわかってんだよ!!ちょっとしたおとぼけギャグなの!!ギャグ!!え?なになに?きれが悪い?うるさいデブ!!わかってんだっつうの!!どいつもこいつも、こん地区ショー!!!(こんちくしょーを変換したらこんなんなった)

 別にプライベートでなにかいやなことがあったとかそういうわけではありません。強いていうなら朝見た「とくダネ」の血液型選手権で最下位だったことくらいです。テンションが上がらないので無理やり上げようとしたらこのざまです。ごめんなさい。こまったもんだ。いいネタないかなー。

 コントのネタ募集します。優秀なネタはスクラッチや次回のブルで使います。ただし私が考えたことにします。いわゆるひとつのゴーストなんたらです。応募資格は、口がとってもかたいこと。あと、コネがあること。それから美女。よろしくお願いします・

 さてと、

 スクラッチが書けないのに次回のブルのことはちょっとずつ思いついていく。書かなきゃと思うと書けないのはどうしたものか。これあれなんすよ、スクラッチが終わってブルが始まったら今度はブルのことが書けなくなるんすよ。どうしたものか。

 あの役者にこういう役はどうだろう。とか、そういうのがぽつぽつ出てきてるんだけど、それは言っちゃっちゃあねえ。作品の中心にあるのはやはり、『人が人を殺すということ』だろう。なんかこんな書き方するとスゲエ社会派っぽいな。そんなことないですから。所詮私のやることですから。ただ、やはり私が興味を持っているのは「人」なので。いつも、人のおもしろさを私なりの手つきでおかしくくだらなく描けたらと思っていて、今回もそれは変わりません。そのことと恐怖を結ぶ所にあったのがやはり「殺すということ」なのです。あらかじめ言っておきますが、結論とかそういったアレは出ないです。そんなおこがましい。私はただ書き、ただ作るだけなんです。こんな言い方したら不謹慎と思われるかもしれませんが、あ-楽しかったと思いたいだけなんです。

 スクラッチの方は、うーんとねー、私の作品はたくさん役者を使うことになってまして、たくさん使うのは苦手ではないと思ってるんですけど、20分の中で使い切るのは難しいなあ。もう一度頭を冷やして見つめ直さねば。何度でも見つめ直す。まだまだだ。この前の「青空~」も序盤をそうとう書き直した。結果いい方に転がったと思っている。あきらめずに何度でも見つめ直す。こんちくしょーだ。 

 さ、書こ。

2002年2月26日 23:08 | コメント (0)

ダラダラと、しかし確実に時間は過ぎていく

 鼻水が垂れなくなってきた。治り始めたということか。しかしつまり方がひどくてとても息苦しいです。こうも息苦しいと、思考が停滞してどうもダメ。みんな、もう少し待ってくれ。これから体調もテンションも昇り調子になるはずですので。根拠はありませんけど。

 夜、制作チームが集まってミーティング。久しぶりに会った曽我部真美はマスクで顔を覆い、全体にもっさりとした感じで、いつにもましてけだるげだった。インフルエンザにやられたんだそうだ。調子が悪い悪いと思っていたが、世の中ではインフルエンザが流行ってるそうで、私なんかより大変な目に会ってる人がたくさんいるのですね、きっと。

 今回から制作チームに、古川さんと栗田君という二人の新戦力が参加してくれることになりました。制作はとっても大変なお仕事なので、できるだけ多くの力を必要としていまして、二人の参加は嬉しい限りなのであります。ちょっと、そこのくすぶってるあなた。あなたも一緒にブルを盛り上げていきませんか?くすぶってる場合じゃありません。私もいいかげんくすぶりっぱなしなので、この辺で一発バーッとやってやろうかと思っているのです。あなたもどうぞ。

 この時期ミーティングで話し合うのは、せち辛いお金の話が中心。芝居ってのはなぜこうも金がかかるのか。なんでも一緒か。ちょっと、そこのお金遊ばせちゃってるあなた。そのお金下さい。どうしても欲しい靴があるんです。あとソファーも欲しいんです。内緒で口座に振り込んで下さい。足長おじさんになってくらさーい。

 栗田君は電車を間違えたかなんかでミーティングが終わる頃に顔を見せました。息を切らして来てもらって申し訳ないんだけどと言うと、逆にいっぱい謝られてしまいました。謝りに押される。そんな気分でした。それから曽我部が話しかけてんのをしばらく聞いてから「・・・曽我部さんですか?」って言い出しました。びっくりしました。誰と話してると思ってたんでしょう。栗田君は普段は別の劇団で役者をやっているのです。

 マルケスは途中まで読んだ。半分くらい。あと今日は塚本晋也監督の「双生児」をビデオで見た。モッくんこと本木雅広と、りょうが主演。りょうはとても好きですね。よくわからんけど。顔とかかしら。あー、あとねー、小雪の顔も好きやな-。モデルがいいのか?苦手なのは常盤貴子。

 作品は、テンション高かったけどそれはいわゆる塚本さん的なアレで、ああそういうのね、って感じで、ビジュアル的にはもっとえぐいものを期待してたので少し物足りず、あるいは序盤のジリジリとした感じがもっと全面に出てきてもね、逆にね、逆によかったかもしれませんね。というわけでした。

 デビット=リンチのマルホランドドライブを見たいと思っています。そんな時間があるのかほんとに。

2002年2月26日 01:29 | コメント (0)

みんなは元気か?

 やはり風邪だ。鼻水が止まらない。まいった。

 夜、チラシのデザインを請け負っていただいているオカイさんに会う。まだまだ私の中でイメージが断片的すぎて、オカイさんには非常につらい思いをさせてしまって申し訳ない限りである。それでもあきらめずに話し合いを進めていくうちに、ジリジリとアイディアが固まっていく。ひらめいた瞬間はとっても嬉しい。オカイさんと私の中でイメージが1つになっていくのも。しかしやはり難しいのはホラーとギャグの共存。微妙なさじ加減をどうやって紙面で表現するか。なんせ私の中で固まってないんだからねえ、そりゃ無理ってもんですよねえ。それでもね、とっかかりはつかめましたよ。チラシのデザインだけじゃなく、作品そのもののイメージを固めるのにも役立ちそうで、有意義な時間だったんではないでしょうか。仕上がるのはまだ先の話しなんでアレなんですけど、早く皆さんにお見せできるようがむばりますので、もちょっとお待ち下さい。

 さてと、最近、足の痛みだとか風邪だとか重なってどうもテンションの上がらない私であります。一週間くらい前はスゲエいい調子だったのに。浮き沈み、ありますね。ビデオや映画を見るのと並行して本を読もうと思い、ガルシア=マルケスの短編を買って、今まさに読んでいる。前から一度読んでみたいと思っていた。「百年の孤独」が有名だが、初心者なので短編から。読みきれないといやだから。「予告された殺人の記録」である。

 どうでもいいことなのかもしれないが、その本の最後に訳者のあとがきが掲載されていて、そこに、「ガルシア=マルケスの作品に絶えずつきまとうのは、崩壊感覚と、表現は不適当かもしれないが、冠婚葬祭である」とあった。冠婚葬祭と聞いて、うちの役者の藤原俊一を思い出した。以前、このホームページの企画で彼にインタビューをしたことがあるのだが、その時、今興味があるものは?という問いに彼は、「アジア各地の冠婚葬祭」と答えたのである。・・・なんだそれ。なぜパスタ屋でバイトに明け暮れながら、でも早朝トレーニングを欠かさないという噂もある彼が、冠婚葬祭に興味を持っているのか。しかもアジア各地の。各地って、広いぞおアジアは。どういうことなんだよ。答えたその時につっこまなかった私も私なんだが。今でも興味があるのだろうか。あったとして具体的にどういった行動を起こしているのだろうか。本かなにかで調べて、調べて、どうするんだろう。私はそんな彼に興味がある。とても魅力的な役者である。と、少なくとも私は思っている。なんとか
もっと大勢の方々に彼のおもしろさを伝えていきたい。マルケスの本もそこそこにそんなことを考えている私であります。そういえばもうずいぶんメンバーに会ってないなあ。会うのは寺井くらい。寺井とばっかり会ってもなあ。寺井はほんと。寺井だけは。寺井。イーテラ。私達は稀に寺井のことをイーテラと業界っぽく逆さにして呼びます。なんと意味のない文章か。寝よ。

 しかしよくよく考えてみれば、アジア各地の冠婚葬祭っておもしろそうですね。

2002年2月25日 01:44 | コメント (0)

西山宏幸はフリーウェイを迷走したそうだ

 どうもだめだ。風邪なのか。調子が悪くていかんです。家から出ずに安静にしとりました。

 昨日は「獄門島」、それから一週間前に見たテレビ版金田一耕助シリーズの「真珠郎」のことを思い返しながらいろいろ考えてみた。考えてみたと言ってもまだまだ断片的だ。思考は様々に飛ぶ。飛んで散らかった思考の断片がいずれつながって1つの作品になっていく。慌てることはない。と、言い聞かせ、なるべくダラダラと垂れ流されるままに考えていきたい私です。

 テレビ版の方が、荒い。なんだろう。当然テレビと映画ではカメラが違うんだが。ていうか予算が違うんだが。

 ただ、テレビ版の荒さは好きだ。画面の荒さ、作りの荒さが味わいを生んでいる。と思う。なんかね、映画版は上品。石坂浩二だから?おぼっちゃんだから?その点古谷一行はダメな人って感じがする瞬間がある。ダメ人間好きの私としてはやはり一行さんだ。そういえば一行さん、あの「失楽園」のときもテレビ版で出演されてましたね。映画版は役所さんでしたね。一行さんが川島なお美と野原を全裸で歩いている映像を覚えている。あの時も、ダメだろって思ったなあ。金妻の一行さんもダメな人だったし。
 
 「真珠郎」に限って言うと、主演の原田大二郎と中山仁のキャラがなかなかおもしろい。とくに中山仁は、凄まじく傲慢な男を演じていて、一昔前の漫画に出てきそうなデフォルメ感は笑った。いや笑っちゃっちゃ。怖い話を期待してたのに。でもいいのだ。そういう発見はいいじゃないですか。

 今度テレビ版の獄門島借りて見てみよう。なんかすっかり金田一シリーズ観賞が目的になってしまっているが、まあいいんじゃないですか。いろいろみつかるさ。

 音の入れ方は、もっとたくさんの作品を見て学ばなければならないと思っている。やはり音は重要だ。常日頃からSEの使い方がうまくなりたいと思っている私ですが、BGMにもこだわらなければ。知らなければならないことが多すぎる。がむばらねば。

 しかし6月公演のことばかり考えているわけにはいかないのです。3月のナイロン準劇団員による自主公演、「スクラッチ」の台本を書かなければならない。まずいなあ。いつものことながら筆が進まない進まない。そろそろケツに火が着くぞ。

 スクラッチに関してはどこまでネタばらししていいのかまだ分からないので、この場でどの程度書いていいのか難しいんですけど、とにかくバカバカしくいきたい。
もともと言いたいことなんて1つもない私ですからね、なんだそれ、みたいなことにしたいんですけどね。まだ肩に力が入ってる。し、先が見えてない。やりたいことをもっと整理しなければ。4本立てのオムニバスなんで、一本当たりの持ち時間が短いんです。20分が目安。20分って難しいですね。長いようで、しかしやはり短い。削って削ってそぎ落として、引き締まった作品にしなければならないのです。ただ、ギャグの羅列だけにはなりたくないけど、物語を書き込む気はさらさらない。目的はあった方がいいんだろうけど、それに縛られるのはいやだ。作品を作る時、難しくて、ついつい単純な作業にしたくなってしまうんですけど、なるべく複雑なことにしていきたい。それは2時間でも20分でも同じだ。まずはもう一度骨組み、つまり構造について見つめ直さなければならないだろう。そこがはっきりしなければ、先には進めない。今さらなに言ってんだ。とか言うな。仕方ないだろう。ケツが燃えないとダメなのです。

 足は昨日より痛みが和らいできた。安静にしててよかったがこのまま痛みがひいたとして、そのままでほんとにいいのだろうか。変なふうに固まったりしないのか。それは骨の場合か。台本は書けないし、風邪だし、一歩はそろそろ終わるし、不安は尽きない。西山宏幸がアメリカから帰ってきたので、おもろい話でも聞かせてもらおう。

2002年2月24日 01:08 | コメント (0)

大原麗子可愛い

 午前5時。

 なにをしてるんだこんな時間に。11時頃だったかなあ、うっかり寝てしまって、目が覚めたらこんな時間でした。だめだ、生活のリズムがだめだ。なんとかしなければ。じゃ、も一回寝ろよ。と、おっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、なあんか目がね、さえちゃってね。だめだあ。

 「獄門島」を見ました。あれです、横溝正史の。監督:市川崑、主演:石坂浩二の劇場版のやつです。どうでもいいことなんですけど、ごくもんとうって打ち込んで変換すると「獄もん党」て変換されてちょっとおかしかったです。
 
 小学生の頃だったと思う。夕方、4時だったか5時だったか、学校を出て家に着く時間帯、テレビでは横溝正史シリーズの再放送をやっていました。テレビ版なので、金田一耕助は古谷一行さんでした。

 怖かったなあ。それはそれは怖かったです。想像力豊かだったんでしょうか、自分も殺されるんじゃないかって思ってましたよ。放送を見てしまった日の夜なんて風呂にもトイレにも行けませんでした。また私の実家が当時、年代物の家屋で、風呂もトイレも離れになってて道中真っ暗やみなんですよ。暗闇から誰かが飛び出してきて鉈とか斧とかで頭を叩き割られるんじゃないかってね、思っちゃったら最後でね、もうどうにもなりませんでした。いつも放送を見ては、見てしまったあ、と後悔をしたものです。じゃ見るなよ。でも見てしまうんですなあ。見ちゃうんです。目を背けたいものほど見てしまうんですよねえ。

 この年になってもその時の心境はハッキリと思い出せます。で、断片的ではあるもののその時見た映像もハッキリと浮かび上がってくる。私にとって怖いもの=横溝正史シリーズみたいなものがね、あったんでしょうね。で、次の作品に生かせるものがあるんではないかと思い怖いの覚悟で見てみることにしたんです。個人的にはテレビ版の方がたくさん見てて印象も強いんですが、テレビ版は1つのシリーズが長いので、とりあえず2時間で見れる劇場版にしました。劇場版も怖かったからなあ。夜、ゴールデン洋画劇場とかでやってたのを覚えてますよ。んん。で、見たんですが・・・、

 あぁんまり怖くないんだなあ。

 どういうことだろうか。期待しすぎか?記憶の中で凄いことになっちゃてたか?作品が違うか?いや作品は違わない。確かに獄門島だ。
 
 自分が変わってしまったと言うことなのか?大人にでもなったと言うのか?確かに四捨五入すれば三十だが、でも・・・。いや、もちろん楽しめる作品でしたよ。でもそれは子供の頃のそれとは違うもので、求めていたのは恐怖だったんですけどねえ。

 どういうことだろうか。大人になると怖くなくなるのか。いや、大人でも怖いものは怖い。ただ、いわゆる霊的なものではなくて。そういう、ほんとにあった怖い話的な、稲川淳二的なのは、いい。そういうのではなく、やはり人だ。人がしでかす行為の恐怖。やはりそこに漂うのは死の香りだ。獄門島にも死は溢れている。でも怖くなかった。なぜ?見せ方か?でもなんだろう、ただ見た目がおどろおどろしいだけなのも違う気がする。首が吹っ飛べばドキッとはするが。そういうことだけではないだろう。これはもうちょっと考えてみなければなるまい。

 恐怖とはなんだ。それは笑いと共存できるのか。やっかいなことになってきたが、そうでなくては燃えないというものです。

 あ、大原麗子さんが出演してたんですけど、可愛かったあ。あれいくつの頃なんだろうか。可愛かったあ。

2002年2月23日 06:23 | コメント (0)

あと363日したら

 とても暖かい一日でした。

 いいですねえ。こんな日は外に出て、ワーとかギャーとか言いながらおもくそボールとか蹴り飛ばしたいですね。あと、にぎり飯。暖かい日射しを浴びながら、ほおばれるだけほおばりたいです。それからあれだ、自転車に乗って知らない町をうろうろするのも良いんじゃないですか?いいですねえ。あと何回か暖かい日と寒い日を繰り返せばあなた、春ですよ。春かあ。春が来れば大好きな夏ももうすぐですよ。ギラギラと照りつける太陽の下、ウオーとか言いながらおもくそボールとか蹴り飛ばして走り回りたいですね。もうね、ダラッダラ汗をかいてやりますよ。んで肌がこんがり灼けたら次は秋ですか。好きですね、秋。過ごしやすいですものね。で、秋の味覚とか楽しんでたらあっという間に冬になって、あれよあれよという間に2003年になって、ふと気がついたらオレ28歳になってやんの。

 まずいなあ!!28っつたらあんた、もう30歳とほぼ同じくくりなんじゃないですか?!そういうと世の28歳の人達から同じじゃないわい!とか言われてしまいそうですけど、少なくとも22歳の頃のオレはそういうふうに考えていたはずです。まさか28歳になるなんて22歳の私は思いもしなかったでしょう。まずいな。こんな駄文書いてる場合じゃねえな。どんどん時間は過ぎていく。やりたいことは山ほどある。行動あるのみなのか。
 
 よし。やる。絶対やる。何をやるのかよく考えてませんけどとにかくやる。やるんだってばさ!さばだばさ!

 ただ、足が心配だ。

 治らんのよ足が。今日も仕事だったけん病院に行けんかったし。思わず伊予弁になってしまうほどよ。湿布貼ってみたけん少しは楽なんやけどね。

 さて、6月公演に向けてすでに水面下では準備が始まっているのですが、とりあえず私が今すぐ取りかからなければならないのが、チラシ作り。と言っても私がデザインとかするわけではないんですけどね。オカイさんって方にいつもお願いしてるんです。私は作品のイメージをオカイさんに伝えればいいのです。いいのですって。簡単に言うな、オレ。難しいですよねえ、とくにこう感覚的なことを的確に伝えるのって。毎回オカイさんには抽象的なことしか言えず、申し訳ないと思っとるんであります。あと、タイトル。タイトル決めなきゃならんのです。

 怖すぎず、でも間抜けすぎず、私的にいい頃合のタイトルが、もうすぐ、決まる、かも、しれません。どうだろ。毎回毎回、タイトルだけでえらい時間を食う私なのであります。 

 さ、借りてきた「獄門島」見よ-っと。

2002年2月21日 21:28 | コメント (0)

先生、どうなんでしょう

 まったくもって皆さんにはどうでもいいことだが、左足が痛い。とくに足の裏の辺りがやばい。なんだこれ。足がね、ピリリーって、ピリリョリキーンっていっとりますよ。筋なのか?骨なのか?どうなのか?深夜、得体の知れない恐怖におののいとる私なのです。ホント痛いんだってばさ!

 理由が分からないのだ。そして何がどうなってるのか分からないのだ。ただ、痛い。なんという恐ろしさでしょうか。明らかでないということはなんとも不安なもので。それがまた痛みを伴うもんだからとっても怖い。取り返しのつかないことになっていたらどうしてくれるんですか!先生!ちくしょう、明日も朝から仕事ですよ。テニスに明け暮れる若者達に声を吹き込んできますよ。ああ、病院行きてえ。行って白黒はっきりさせてえ。ダメならダメってハッキリ言ってくれよ!先生!

 ま、どこかで楽しんどる自分もおるわけなんですが。

 たくさんのお便りありがとう。オープンして早々にあんなたくさんのお葉書をいただけるなんて幻みたいです。えー、一枚ご紹介します。東京都練馬区在住、ピコタンさん、匿名ですね、えー、ム゛ゥップスってなんて読むんですか?あー、そうですよね、読みづらいかな?読みづらいかもしれませんね。直接お会いして発音してさしあげるのが一番分かりやすいんだけどなあ、そうだなあ、とりあえず鼻の奥をグチャッとさせながらムって言ってみて下さい。
 
 ね?ム゛になったでしょ?

 そういうことです。練習してねー、ピコタンさーん。
同じような質問をたくさんいただきました-。皆さんも練習してム゛ゥップスを浸透させてねー!

 嘘です。なにがどう嘘なのかは言いませんですけど。さ!歯ぁ磨いてクソして寝よ!じゃ!

 あ!あのう、告知っぽくなっちゃうんですけど、私が所属しておりますナイロン100℃の準劇団員のみんなが企画した自主公演に短い作品を書き下ろします。演出もします。3月の一番最後の金土日にやります。今それも書いてて、気がついたら結構スケジュールきつきつでーす。やばーい。ぼーっとしてたら6月なんてすぐだぜ、おい。ま、寝るか。じゃ!

2002年2月21日 02:39 | コメント (0)

生まれ変わった気持ちで

キヤスコウヘイのー、ム゛ゥップスー!!!!

 どんなに番組タイトルのように叫んでみても文面ではさっぱり伝わらない。わかっている。わかっていても叫ばずにはいられない。つまりそういうことだと思うのだ。

 こんにちは。ようこそ私の隠れ家へ。
 ここはですね、私キヤスコウヘイが、日々想うことを止めどなく綴りながら、次回公演へ向けていろいろアレですよ、作品作りの端々をちらつかせてですね、善良な皆さんを1人でも多く騙して芝居を見にこさせようという魂胆をうまいこと押し殺してやりくりしていく、今の所先行き不透明な行き当たりばったりコーナーなのです。

 えっと、とりあえず目標は、毎日更新ね。あと早寝早起き。それからダイエット。あとねえ、本をたくさん読むこと。それからそれから映画も見たいな-。わーい。

 2月19日。もう昨日なわけだが、誕生日でした。

 誰か!!誕生日だよ!!

 いや、いい。祝わなくていい。そりゃあね、だーれも気づかなくってね、寺井に別件で電話したついでにそれとなく言ったら、
「そういうことは早く言って下さいよ~ん」
とか言われてね、いや、よ~んの部分は嘘なんだが、じゃあ言ってたらパーティーのひとつでもぶち上げてくれたのかと思うと言っときゃよかったかなあとか思ったりもするわけだが、やっぱりいい。そんな、いやだよ、メンバー同士で誕生日パーティーをする集団。
 
 声の仕事を終え、疲れ切った体にさらに鞭を打つように帰宅ラッシュの電車に飛び込み、おっさんの暖かーい息を鼻っ面に感じてげんなりしたまま自転車に乗り、都会の冷えきった夜風を浴びて肩を強ばらせながら家に帰ると、当然部屋は真っ暗。ところが、私が部屋に入ろうとしたその刹那、蛍光灯が瞬き部屋がパアッと明るくなったかと思えば間髪入れずにクラッカーの炸裂音。あっけに取られる私の頭上に降り注ぐ紙吹雪、紙テープ。目の前にいるのはいつも私が、下手くそ!とか、ろくでなし!とか罵っているうちのメンバー達。彼らは声を合わせて言うのだ。
「ハッピバースデー!!」
 私は目の前で起きた出来事をようやく理解しつつも、モゴモゴとした調子で言うのだ。
「ありがとぅ」
「イエーイ!!」

 イエーイじゃない。よせ。だいたい今言ったシチュエーション、不法侵入だからね。ダメだよ人の家に勝手に入っちゃ。
 ま、おかげさまでうちには人の家に勝手に忍び込んで飾り付けとかしちゃうようなおしゃまさんはいないわけだが、いたらいたで、なんとなく受け入れてしまうような気もする弱腰な私なのだが、ま、そういうことですよ。

 でもね、前回参加してくれた、いせゆみこはとっても気のきく女の子でね、ちゃんと高橋さんの誕生日の時にはリコーダー用意してハッピバースデーって演奏してね、お祝してあげたりしてね、いい感じでしたよ。優しい気持ちになりました。てへ。

 あー、なにを言いたいのかと言うとねー、とくになんにもないんだけどねー、まああえて言うなら、自分の誕生日はほっといてほしいけど、人の誕生日にはなるべくはしゃいでいきたいと言うことでス。

 私も27歳ですよ。なんか23歳の頃は27歳なんてすっげえ先輩ってかんじだったのに、今となってはオレが先輩。でもないな。いつまでたっても後輩な私です。
しかしいい区切りですしね、生まれ変わったような気持ちでね、なにかと取り組んでいきたい。そう考えておるわけです。で、さっそくこれをスタートだ。少しづつ次回公演のアイディアをこぼしていきます。皆さんも一緒にオレの苦しみを味わえってなもんですよ!!このコーナー見てから芝居観るとまた違った味わい方ができる。そんなふうになるといいなあって思ってるんでえ、よろしくお願いしま-す。

 サスペンス。ホラー。そういった風味のなにか。これから探していきます。あ、お薦めのホラー作品、サスペンス作品ありましたら、本、映画、はたまた別のなにか、なんでもいいので、虫の知らせで教えて下さい。

 また夜更かしですよ。生まれ変わったつもりで早寝早起き、がむばります。

2002年2月20日 03:22 | コメント (0)