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大原麗子可愛い

 午前5時。

 なにをしてるんだこんな時間に。11時頃だったかなあ、うっかり寝てしまって、目が覚めたらこんな時間でした。だめだ、生活のリズムがだめだ。なんとかしなければ。じゃ、も一回寝ろよ。と、おっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、なあんか目がね、さえちゃってね。だめだあ。

 「獄門島」を見ました。あれです、横溝正史の。監督:市川崑、主演:石坂浩二の劇場版のやつです。どうでもいいことなんですけど、ごくもんとうって打ち込んで変換すると「獄もん党」て変換されてちょっとおかしかったです。
 
 小学生の頃だったと思う。夕方、4時だったか5時だったか、学校を出て家に着く時間帯、テレビでは横溝正史シリーズの再放送をやっていました。テレビ版なので、金田一耕助は古谷一行さんでした。

 怖かったなあ。それはそれは怖かったです。想像力豊かだったんでしょうか、自分も殺されるんじゃないかって思ってましたよ。放送を見てしまった日の夜なんて風呂にもトイレにも行けませんでした。また私の実家が当時、年代物の家屋で、風呂もトイレも離れになってて道中真っ暗やみなんですよ。暗闇から誰かが飛び出してきて鉈とか斧とかで頭を叩き割られるんじゃないかってね、思っちゃったら最後でね、もうどうにもなりませんでした。いつも放送を見ては、見てしまったあ、と後悔をしたものです。じゃ見るなよ。でも見てしまうんですなあ。見ちゃうんです。目を背けたいものほど見てしまうんですよねえ。

 この年になってもその時の心境はハッキリと思い出せます。で、断片的ではあるもののその時見た映像もハッキリと浮かび上がってくる。私にとって怖いもの=横溝正史シリーズみたいなものがね、あったんでしょうね。で、次の作品に生かせるものがあるんではないかと思い怖いの覚悟で見てみることにしたんです。個人的にはテレビ版の方がたくさん見てて印象も強いんですが、テレビ版は1つのシリーズが長いので、とりあえず2時間で見れる劇場版にしました。劇場版も怖かったからなあ。夜、ゴールデン洋画劇場とかでやってたのを覚えてますよ。んん。で、見たんですが・・・、

 あぁんまり怖くないんだなあ。

 どういうことだろうか。期待しすぎか?記憶の中で凄いことになっちゃてたか?作品が違うか?いや作品は違わない。確かに獄門島だ。
 
 自分が変わってしまったと言うことなのか?大人にでもなったと言うのか?確かに四捨五入すれば三十だが、でも・・・。いや、もちろん楽しめる作品でしたよ。でもそれは子供の頃のそれとは違うもので、求めていたのは恐怖だったんですけどねえ。

 どういうことだろうか。大人になると怖くなくなるのか。いや、大人でも怖いものは怖い。ただ、いわゆる霊的なものではなくて。そういう、ほんとにあった怖い話的な、稲川淳二的なのは、いい。そういうのではなく、やはり人だ。人がしでかす行為の恐怖。やはりそこに漂うのは死の香りだ。獄門島にも死は溢れている。でも怖くなかった。なぜ?見せ方か?でもなんだろう、ただ見た目がおどろおどろしいだけなのも違う気がする。首が吹っ飛べばドキッとはするが。そういうことだけではないだろう。これはもうちょっと考えてみなければなるまい。

 恐怖とはなんだ。それは笑いと共存できるのか。やっかいなことになってきたが、そうでなくては燃えないというものです。

 あ、大原麗子さんが出演してたんですけど、可愛かったあ。あれいくつの頃なんだろうか。可愛かったあ。

2002年2月23日 06:23

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