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嵐も過ぎて

 5月ももうすぐ終わります。てかこれを書いてるうちにおそらく6月になると思われます。もうすぐ今年も半分ですか。はえー。早いよ、今年。思えば年が明けてからずーーーーーーーっと舞台舞台の毎日でした。年明け早々に「虎」の稽古が大詰めを迎え、で「虎」をやっつけたかと思えば2月の頭から「スパイシー」の執筆。でこつこつ稽古しながら「砂の上」の準備。3月に「スパイシー」を書き上げたと思ったらすぐに「砂の上」の稽古。であっという間に5月になって本番二つ。途中、テニスの劇場版のPRや、最終回の取材なんかで忙しかった時期もあったし、9月公演の打ち合わせも始まってたし、よくやったもんだよ上半期のオレ。いや、世の中にはきっともっと忙しい人がいるんだろうね。その忙しさが世の中の役に立ってる人もね。それに比べたらオレとか、あーあー、ダメダメ。だから言うまい、忙しいとかよくやったとか。貧乏暇なし。貧乏でなくても暇なしさ。みたいなことを以前にもここに書いたような気がしますから、いつかまた「忙しいよー、おえー」とか言うんでしょうね。学習してほしいものです、オレよ。

 「スパイシージュースHOT」にご来場くださった皆様、本当にありがとうございました、突然話が変わりますけど。いや本当にありがとうございます。毎回毎回思い、毎回毎回書くことですけど、ほんとアレ、皆さんがいて僕らがいる。皆さんなくして今私はこうやってのん気にパソコンをパソパソやっておれません。なんだパソパソって。ていうかこの文章だってね、どこの誰に向かって書いていいかわからないより、読んでくれてる誰かをイメージして書いたほうが、書きやすい。というわけで、でもないですがいきなりいやらしい話しをしてしまえば、今回いつもに比べて出演者が少ない事で、いつもに比べて動員数が落ち込むのではないかという危惧があったのです。なぜならうちはまだまだ小規模劇団。メンバーががんばって宣伝して呼んでくるお客さんもかなりの割合を占めているのです。ということは出演者が減れば呼んでこれるお客さんの数も減ると。きゃー。でまあ実際今回制作的には大苦戦だった様子。瀬口も関家も、役者兼制作の深澤も寺井も、あの手この手でお客さんを入れるべく努力をしてくれました。でまあ結果としては制作チームの考える目標には微妙に届かなかったようで。残念。ていうか多少なりともお金を扱う、なんだろう、いうなれば中小企業の、そのもっと下の下のミクロ企業としては、目標に届かなかったことは大きな痛手なのです。主宰者としてもいろいろ対策を考えねばなりません。でもね、痛い痛いとばかり考えててもなんだか前に進めない気がするので、いいこと考えようと思えばね、かつて旗上げ公演で、我々は出演者9人、全5ステージでたった250人しかお客さんを呼べなかった、今よりもさらに弱小な集団だったわけでして。250人つったら「スパイシー」でいうと、だいたい3.5ステージ分ですよ。で、今回は全12ステージ。ね?全然違うでしょ?これを読んでくださってる皆さんが劇場に来てくださってることがどれほど我々にとって大きな進歩の一端となっているか。私は一作家、一表現者としてブルに所属していると思っておりますが、それでも主宰者である以上、経営の事も少なからず気にしなくてはなりません。だから、だから本当に思ってるんです。ご来場ありがとうございました。皆さんが来てくれたから次も公演が打てるのです。

 もちろん感謝の言葉は、動員に対してだけのものではありません。我々が提供した作品を存分に楽しんでいただけた事にこそ最大の感謝を。アンケートの回収率もよかったし、それってきっと楽しんでくれたからなんだろうと勝手に良い方に捉えております。あとね、今回、皆さんの笑い声があったりなかったりしたことが役者を存分に鍛えてくれました。一つの言い回し、それこそ語尾の「か」の言い方一つで笑いが起き、笑いが去ることをうちのメンバーたちはいやというほど味わったのです。そういう経験ができたことも今回の公演の重要性を語る上で大きく、それはやはりお客さんの存在なくして考えられない事で、表現は受け取る人たちによって鍛えられるのだと、改めて感じた公演でございました。

 作品的にはいろいろ反省もあります。一つには、アンケートに「今までで一番わかりやすかった」という意見が多数あったことで、わかりやすさをよしとするか、それとも・・・。反省じゃないか、なんて言うんだ?もっと深く考えたい部分。作家として、もっとお客さんと駆け引きしなきゃいけないなと思いました。わかりにくさが美徳だとは思いません、かっこいいとも思いません。でもしかし、謎の残された表現には、得体の知れない鈍い輝きがあり、その輝きこそ私の放ちたい輝きだと思っているという考え方は今も旗上げの頃も変わってはおらず、いつかきっと「今までで一番わけがわかりませんでした」と言わせつつ、「でも凄く面白いと思いました」と言わせたいと思いますんで、その際にはぜひよろしくお願いいたします。ま、以前は「よくわかりませんでした」とたくさん書かれたもんですけどね。面白いかどうかは誰もコメントしてくれませんでしたけど。

 他にも反省はありますが、それはまあ、おいおい。疲れちゃう、反省なんかしてると。

 ところで、昨日は朝帰りだった事もあり、嵐のような天候だった事もあり(公演中ほとんど雨が降らなかったことはたいしたことじゃないけどなんか凄くよかった)、一歩も外には出ず、ひたすら死人のように寝まくって過ごした私でございました。で、きょうはさすがに寝飽きたので街に繰り出し、前から見たかったDVDを買いあさり、で、めったに行かないマッサージを受けに行き、「目がパッチリしたー」とピュアーな感動を覚えつつ、帰ってきて、で、声優グランプリの携帯サイトの私のコーナー用の文章を書き上げ、で、今これを書き上げているという。なんとも嘘のようにマッタリとした休日を送っております。明日は部屋の片づけを一気にやる予定。恐ろしいことになっているのです。

 6月は充電の月と決めておりますので、いろいろ見たり聞いたり、出かけたり、やってみたり、やられてみたり、しますんで、やったはしからここに書き上げていきますんで、よろしくどうぞ。

 次は9月、三鷹。1ステ250人の、ブルにとってはおっきな劇場。おっきいとかおっきくないとかおかまいなしで、どかんと盛り上げてまいりますので、皆さんも盛り上がってまいりませんこと?密度の濃いい夏が待っておりますぞ。

2005年5月31日 23:42 | コメント (13)

全公演全種類集めたら・・・すごいね

 今日は「砂の上~」でご一緒させていただいた、池谷さんと猫背さんが中野まで来てくださってキヤス感激。この前の水曜日には山本浩司さん(普段は班長と呼ぶのですが。由来は長くなるので割愛)も来てくださったし、みのすけさんとか、ファフナーの共演者のみんなとか、ブルースカイさんとか野間口さんとか、他にもたくさん、みなさんいい人なのね。ありがとうございます来ていただいて。オレも観に行かなきゃ。

 さて、「スパイシー」も残すところ2日。3ステージ。みなさんもう観ました?観てない人でチケット持ってねーっつー人、明日ならまだ入れるってよ。来てみたら?大入りの土日ですけど、大入りな中で見たほうが気兼ねなく盛り上がれるってもんですよ?ほらほら、明日も天気いいから。よく知らないけど。天気よくなくても来てみたら?来てみて気に入らなかったら縁が無かったっつーことであきらめていただいて、でも気に入ったら儲けもんですよ。というわけでよろしくお願いしまーす。

 ところでここ数公演、毎回その公演限定のミニカンバッヂを劇場で販売しておるのですが、そいつがなかなか好評。今日もブルの準レギュラー(勝手に言ってます)の柚木が観に来てくれて、その流れで飲みに行ったんだけど、そこで今回の制作チームと、もっと張り切って売ろう!談義をしまして、なので明日からさらに気合入れて受け付け周りでアレしますので、懐に若干の余裕のある方、カンバッヂ買ってってくださいませよ。いや、べつに売り上げがどうこうではないのです。買っていただいて、服なり鞄なりなんなりにつけていただいて、それ見たあなたのお友達が「お、なにそれ」ってなって、で、ブルってのがあるんだってばさって話しになって、へーってなって、観に行くかってなって、ね、すってきー!ね、よろしく。

 ドラゴン・シティのサントラとかTシャツとか、そういうのもアレしてますんで見てってちょうだいませ。

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私の鞄にもくっついております。どうですか?そろえてみませんか?

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別角度から。

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別のバージョン。女子に人気。

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さらに別バージョン。オカイ氏デザインの人工衛星がスパイシーならでは。

 営業っぽくなっちゃった。いかんいかん、寝なきゃ。また明日。公演終わったら投稿いただいた皆様へお返事いたします。毎回投稿ありがとうございます。

2005年5月28日 01:19 | コメント (12)

雑感

 中日を過ぎて、残すステージ数も4つになってまいりました。スパイシージュースHOTでございます。

 演出でありながら恥ずかしくも出演までしている私は、だから客席側から役者さんたちの芝居を観ることができないので、毎日袖の近くでじーっと耳をそばだててセリフのニュアンスなどを確認しておるわけですけども、毎日聞いておりますと、やはり役者も人間、日々微妙に変化していき、ちょっとほったらかしにしようもんなら思わぬ方向にずれて、昨日までしっかりお客さんに伝わっていたものがまったく伝わらなくなったり、別のものとして伝わってしまったりするから油断なりません。昨日の夜はその修正を行っての本番だったのですが、その前日に比べてやはりできはよくなっていましたから、なかなかどうして、役者連中にとっちゃ邪魔だし迷惑なんだろうけど、私が袖で亡霊のように佇んでいる事にも充分な意味があるということなのだよさ。
 
 今日もさらに本番前に修正作業を行い、より良い状態をお客さんに届けるよう精進いたします。そういうのって当たり前の事ですけどね。ここにそう書くことで自分自身に「ちゃんとやれよ」と言って聞かせているところがあり、だからわざわざ書くんですね。きっとね。

 この公演中、2日ほど雨が降ってしまいましたが、それでも大崩れすることなく、快晴続きでここまでこれたことはなんだかささやかですけど嬉しい。晴れてりゃ出かけたくもなるってもんですよお客さんだって。晴れた方がいいさ。我々はあんまり晴れを体感しちゃいませんけどね。洗濯洗濯、洗濯三昧。

 ゲネプロの時に撮影していただいた舞台写真が早速上がってきて、昨日の夜から膨大な量の写真を眺めていいのを選んでおります。9月の公演の、劇場さんが製作するチラシの方に載っかる予定。あとHPでも公開していけるようにしたいですね。ここんとこ公演記録の編集が滞っておりますので。公演終わったらいろいろやんなきゃね。どんどんやんないとどんどん溜まっていくですよ。急がずじっくり、でも確実に。中身充実の今年のブルにしていきたいと思っておるのであります。

2005年5月27日 12:05 | コメント (6)

すでに9月

 このところ皆さんの投稿にお返事を書くことができずにおります。ごめんなさい。

 今私は次回のブルドッキングヘッドロック9月公演の構想を練る段階に入っておりまして、チラシの裏に乗っけるコメントの執筆で毎昼毎夜ウンウン唸っているのであります。なっかなかまとまらんのねーん。

 しかし時は無情に流れていくね。まだスパイシーやってる最中ですよ。中日過ぎてないよ。なのにもう次回。はー、どんどん流れていくもんだわ。

 いやしかし時間は流れてもね、なんかバチッとみなさんの脳裏にアレするために今日のステージも張り切ってまいりますよ。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 洗濯していざ劇場。では。

2005年5月24日 14:04 | コメント (7)

初日なのに2ステ目

 初日でございます。天気がよくてよかったね、オレたち。さあ!みなさん繰り出しましょう、中野へ!

 中野ってところがなんとも微妙でございますが、いやしかしいいですよ中野。昨日はプレビュー公演を無事に終え、疲れきった体にムチ打つ必要も無いのにムチ打って飲みに繰り出しまして、その際、その繰り出しやすさに中野の中野らしさを感じた私なのでありました。どうでもいいですけど。

 プレビューのできは・・・OK!OKつったってそこはそれ、優・良・可で言えば可?と思って今日の初日、開演ギリギリまでさらにOKになるようあがいてみるつもりではございますが、まあしかし、怪我もなく、伝わってほしかったニュアンスもずいぶん伝わり、だからまあ、OKという事で。気をつけなければならないのは初日でありながら2日目という事で、「2日おち」ってやつ。2日目の出来が悪くなるってのはけっこう語られがちな話。安心とか油断とかがそうさせるんでしょうかね?
 
 そうはいきません。今日は昨日以上に。

 というわけで昨日来てくださった皆さん、ありがとう。また来てくださいね。これから来てくださる皆さん、お待ちしております、お気をつけてお越しください。では。

2005年5月21日 11:21 | コメント (12)

新宿から中野へ!

 「砂の上の植物群」にご来場いただきました皆様、ありがとうございました。ほんともう、溢れんばかりのお客さんで、世の中にはこんなにお客さんがいるんだなーと毎日毎日カーテンコールのたびにしみじみしていたキヤスです。お久しぶりです。元気でした?

 先日ですけど、無事千秋楽を迎えまして、ほんと怪我もなく、まさに無事!無事にね、最後のカーテンコールまで辿り着く事ができ、さらにはなんかとっても楽しい気分で打ち上げで打ちあがり、朝、一抹どころか、十抹も百抹もの寂しさを覚えつつ解散、で、一人部屋でまったりといいとも増刊号なぞ見ながらうとうとしてたかと思ったら、そのままブルの稽古へ。

 殺す気か。

 いや、自分で決めた事、文句は言うまい。しかし、ほんともうね、不思議体験。昨日打ち上げたのよ?で今日小屋入りですよ?土曜日には初日。なんじゃそら!!

 わかっていたことですが、こんなスケジュール、ありえません。凄いね、ブル。ブルメンバー。凄いよ、よく対応してくれてますよほんと。昨日は打ち上げで朦朧とした脳みそを無理矢理たたき起こして稽古。で今日小屋入りで、今回私美術も担当しているもんですから、いつもより大忙し。アレを切ったり塗ったりくっつけたり、汗かいてギトギトボーイな私でございました。あでも楽しかったですよ。美術も今日の段階で一応の目処が立ち。あれで明かりが入ればけっこういいんじゃないでしょうか?どうなんでしょうか?ぜひ観に来てその目で確かめてください。

 そらね、「砂の上~」に比べりゃあ、規模も実力もまだまだハナクソな我々ブルドッキングヘッドロックですけども、それでも今できる、むしろ今しかできない、味わい深い作品をご用意いたしておりますので、どうぞこぞって中野までお越しください。劇場まで、道に迷っても大丈夫なよう、早めに家を出てくださいね。ていうか迷わないでね。おす。

 しかし意外と元気な自分にびっくりしてますよ。


  

2005年5月17日 00:33 | コメント (6)

刺激的な現場

 「砂の上」もずいぶん落ち着いた楽屋になってまいりました。まだ1週間経たないけど。最近は、昼間はブルの稽古、夜は「砂の上」の本番。という日々を過ごしています。いそがし気味ですがなかなかに面白い日々でございます。

 いっけいさん、温水さんら諸先輩方の演技はほんとにほんとに刺激的で、それは少なからず私のものの見方に影響を与えてて、だからブルの稽古もさらに密度の濃いものになっている、と思ってたりしてます。どうだろう、わかんないけど。いやでもなかなかに楽しいですよ。

 ゴールデンウィークも終わろうとしていますが、ゴールデンなウィークじゃなかった方々、5月後半のブルドッキングヘッドロックで、ささやかではございますがお出かけ気分を味わってみてはいかがかしら?平日はまだ席が取れるそうなんで、まだ決めかねてる人はぜひ。お待ちしてます。いやまじで。

 さて、今日は2ステージ。しっかり目を覚まして行ってきます。おす。

2005年5月 7日 10:28 | コメント (16)

○○○の声も私がやっています

どうも!「砂の上の植物群」、無事初日を迎えました。もう観に来てくださった方、これから観に来てくださる方、いろいろな方、ありがとう。怪我の無いよう気をつけつつ、この貴重なプロデュース公演を満喫したいと思っております。今日のタイトルはネタバレになるので、伏字で失礼。

で、全然関係ないけど・・・

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自転車1

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自転車2

やっと掲載にいたりました。あえて微妙な構図なのはですね、私が舞台のために若干髪型を変えているからとか、そういうちまちました理由もございますが、ただもう自分で撮るのが難しかったのと通行人に変な目で見られるのがいやで慌ててたせいです。すいません。ま、これくらい小出しな感じがいいんではないでしょうか。と納得ください。

そろそろ劇場に行かなきゃいけないんで。また!

2005年5月 3日 13:55 | コメント (12)