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狂っていた頃のことと、

『亀の気配』は、3日目、9月17日の公演を終了。ただしこの記事は9月9日のもの。


役者を紹介する。


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斉木茉奈。さいきまな、である。キラッと光り輝いているように見えるのは、私の携帯のカメラの性能によるものだ、なんて無粋なことは言いますまい。ご覧のように楽しそうに笑う女性だし、良い意味できっと普通のいい子のはずだと想像させる人なのだが、今回、そういうところを抑えなければならない役を演じてもらっている。その役はなかなかやりがいのある役であると思うし、なのでぜひとも踏ん張ってやりこなしてほしいと願って託したのだが、ここんとこ、眼の鋭さに変化が現れるようになり、こちらの目も見張らされる勢いなのだった。今回の配役は、「世田谷カフカ」の公演中、舞台袖でスタンバイしているこの人のギラッとした眼差しに、なんか、おぉ・・・、と思うものがあったことに起因している、というのは言いすぎだが、それにしたってそういう些細な一瞬を覚えてるもんだ人は。いつでもどこでもギラッとしといて損は無いんじゃないだろうか、若いんだし。とエールを送る。まあ、普通に幸せになるなら、ギラッよりキラッの方がいい気もするのだが。


9日の食事。この日は、なんかその日のうちにいろいろ記録していたので、そのまま掲載する。


朝:納豆
昼:しょうが焼き定食
夕:ヨーグルト、豆とひじきのサラダ
夜1:クッキーを3つ、コーヒー
夜2:汁なし担々麺、白飯
夜3:チョコアイス、プリン


夜、狂ってしまうのは、初日が近づけば近づくほど顕著になるいつもの現象だ。帰宅途中、どうしてもなにかを腹に入れたくて、近所の担々麺の店へ。辛い。ラー油と山椒がピリーーーーッときいている。で、ごはんが食べ放題。んなもん食っちゃうよ、うま辛いんだから。で、食い始めて、そんなに食えないことに気づく。しかし、担々麺も白飯もがっつり、なんだったら大盛りで頼んでしまっているのだから、食わないわけにはいかない。しかも、稽古場でコーヒーばっかり飲むもんだから、胃がもうすでにヒリヒリしているところに食うもんだから、食い終わった頃には満足感もへったくれも無く、なんか、疲労感だけが残る羽目になったのだった。で、そこで終わるのは初日の2週間前。1週間前は、そこからさらにバカみたいな揺り戻しが起こり、アイスとプリンのWデザートを食い散らかすという、愚行に及ぶのだった。ああ、この数週間の努力が・・・。


幸いここまでの貯金でなんとかなっている。せっかくいい勢いで重量も落ちているので、ここが踏ん張りどころとも思うのだが、今は全方位に意識を分散させることができない。今は自分の食事の管理などどうでもいい。ただひたすら、いい作品にするためにのみ、意識を費やさねばならない。


二度目の通し。当然だが、一度目よりはいい。この先、まだ数回の通しを予定していて、その度毎によくなってくれれば、こんな清々しいことはない。不安は尽きない。台本が書けようが書けなかろうが、芝居がうまくいこうがいかなかろうが、不安はいつだってつきまとう。払拭するには、脇目もふらず、考えるしかないのだった。

2010年9月 9日 23:22

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