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兄たち

太宰さんはよく、家族や、実家にいた女中さんたちのことを書く。この作品では、太宰さんの兄たちをモデルにしていると思われるが、よく登場する長兄的な人物ではなく、珍しく三男にフォーカスがあてられている。


どこまでが事実に基づいているかはわからないが、感傷的な語り口には、どこかしら事実が含まれているのだろうと思わせる。しかし、私がよくうんざりする、太宰さん本人の事実ではない分、どうも主張が客観的で淡々としていて、柔らかく、読む側も受け取りやすい。


この作品を読むと、虚実ないまぜのものとはいえ、太宰さんが10年振りに故郷へ帰った時のエピソードを綴った、「帰去来」辺りのことがより深く思い出される。

2010年3月18日 20:42

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コメント

お疲れ様です(`・ω´・)b

『Do 太宰』DMハガキが届きましたぁ(〃⌒∇⌒)ゞ!!もちろん先行予約でゲットだぜ(-ω☆)キラリ!


携帯電話を新しくしたら全然使いこなせてません・・・(;´Д`)ゆかりどんでした。。。


でわっε=ε=(ノ≧∇≦)ノ

投稿者 ゆかりどん : 2010年3月18日 22:07

今日もお疲れ様です。

家族の事、女中さんの事、大切な友人の事、女性の事。
本当に凄い記憶力だと思います。
叔母さんに育てられた太宰氏だからこそ、綴れる言葉何だろうなと思います。
太宰氏の家族の話を読むとほんの少しだけですけど、心がホッコリするんですよね…。

今日は浩平さんにとって、どんな1日でしたか?
素敵な1日になったでしょうか。
明日が浩平さん中とって、素敵な場合になるように願っています。

投稿者 良湖 : 2010年3月19日 21:26

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