« さらにショプ情報 |
メイン
| 火の鳥 »
愛と美について
ああ、こういう作り方もあるのかと、物語に奥行きを、襞を作る方法について、気づかされる。
兄弟姉らが、リレー方式で物語を紡いでいく。語り口にそれぞれの個性があり、同じ題材を扱っていても、語る兄妹によって内容が柔らかく変化していく。
そして見えてくるのは、兄弟姉らそれぞれの背景である。兄妹姉が捏造した物語は、いつしか兄弟姉の物語に移っていくかのように見える。
最後の、落語のようなオチのつけ方も、読後感を楽にさせてくれて、アリなのではないか。
2010年3月15日 16:18
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.bull-japan.com/mt/unkospam.cgi/2965
コメント
物語の中で物語を作るというのは、ありがちなんじゃないかなぁと思いつつ読みはじめたんですが、太宰さんの文才により、それぞれのキャラクターが個性的に生き生きと表現されていて、とても面白かったです!
このハイソな雰囲気の家族と私の家族とは、共通点がないなぁ・・・、いるのかなぁ・・こんな家族?
と思っていたら、共通点は最後は母がオチ(笑)
投稿者 りか : 2010年3月16日 21:22