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愛と美について

ああ、こういう作り方もあるのかと、物語に奥行きを、襞を作る方法について、気づかされる。


兄弟姉らが、リレー方式で物語を紡いでいく。語り口にそれぞれの個性があり、同じ題材を扱っていても、語る兄妹によって内容が柔らかく変化していく。


そして見えてくるのは、兄弟姉らそれぞれの背景である。兄妹姉が捏造した物語は、いつしか兄弟姉の物語に移っていくかのように見える。


最後の、落語のようなオチのつけ方も、読後感を楽にさせてくれて、アリなのではないか。

2010年3月15日 16:18

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コメント

物語の中で物語を作るというのは、ありがちなんじゃないかなぁと思いつつ読みはじめたんですが、太宰さんの文才により、それぞれのキャラクターが個性的に生き生きと表現されていて、とても面白かったです!
このハイソな雰囲気の家族と私の家族とは、共通点がないなぁ・・・、いるのかなぁ・・こんな家族?
と思っていたら、共通点は最後は母がオチ(笑)

投稿者 りか : 2010年3月16日 21:22

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