新樹の言葉
あのね、今さらですけど多いんですよ、「新樹の言葉」に収録されてる作品て。
だからこの先ちょっと駆け足になると思うんですけど、これ、皆さんに読んでいただくことより自分が書き残しておくことを主な目的としている所があるので、ご容赦願いたい。
文庫のタイトルにもなっている「新樹の言葉」。主人公が大歓喜する様が、他の作品と一線を画していて、読んでいてほっとする。
感傷的で感動的な、きっと太宰さん本人であろう主人公。二十世紀旗手の頃とは違った、おおいなる熱を強く感じた。「東京八景」の、出兵を見送る時の太宰さんの、熱い、興奮気味の様子と近い。
さ、さ、次。
2010年3月14日 02:26
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コメント
乳兄弟との交流の中に深い愛情を感じ、優しい気持ちになれる柔らかい作風ですね。
故郷と断絶している中、健全な作品を目指して太宰さんが再生しようとする決意を感じます。
血の繋がりがなくても、何か通じあう関係が私にもあります。
あらためて大切にしていきたいと思わせてくれる作品でした。
投稿者 りか : 2010年3月16日 21:12