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ワークショップのこと

稽古したり、ブルのワークショップやったり、テニスの収録があったり、そんな日々。おいおい、思いのほか時間が無いぞ。やばいんじゃないか?と思っている数日だ。というか今も思っています。いつだって踏ん張りどころ。生きてる限りこんな調子なのかと思うと、ほんと人は厄介です。望んで臨んだ生き方してるだけに。


最近読んでいる佐野洋子さんのエッセイが良い。ブルのワークショップで使用するためにほぼジャケ買いな勢いで購入した本だったのだが、読めば読むほど味わい深く、さらにそのケレン味溢れる文体にこちらまで暮しが豊かになった気にさせられて、どんどん読み進めてしまう。佐野洋子さんは「100万回生きたねこ」で一般的には有名なはずなので、興味のある方はどうぞ調べてみてください。とてもとても瑞々しい68歳です。


明日もブルワークショップ。明日こそは写真をと思うのだが、なんせワークショップはワークショップでやるべきことが多く、それこそ写真なんぞ撮ってるヒマはないのだ。いいことだと思おう。主導者が写真に気もそぞろなワークショップなど、ほんともう、クソじゃないですか。


現在、ワークショップでは、声を出すこと、そして、声を出して読むこと、さらに、「読み稽古」とは?ということについて考えるための、試行錯誤をしている。そう、まだ考えることすらままならない段階なのだ。それは、それくらいの位置からもう一度始めようという戒めな気持ちの現れであると同時に、まだまだそれくらいのことからやっていかないといけないレベルだと言う、冷静な分析を自分たちに下したということでもある。丁寧に、やるべきことをやるしかないのだ。


幸いなことに、つい先日も、そしてちょっと前にも、ブルの役者は上達したという旨の感想をもらい、小躍りしたことがある。が、それはこれまで稽古してきたことが間違いではなかったという確かな手応えへとつながっていく一方で、それでもやっぱり稽古場でとにかくぶっ殺してやりたくなるくらいイライラすることもあるんだがなあ、という疑問も生むわけで、だから少しでも稽古場と観客の間の実感の差を埋めるべく、工夫をしていくしかないと思うのだ。まあ単純に、自分をイライラさせないため、そしてイライラをぶつけて凹まれないため、稽古に入る前の準備をしっかりしよう、という狙いもあるにはあるのだが。


なんせ今は丁寧に読もうとしている。すると明確になるのはその役者の持っている声の優劣だ。それは残酷なほど明確に差として現れる。それをどう認識し、どう短所を改善させるか、それは私の責任でもあるが、しかしやはり当人の責任であるところが当然ながら大きい。まずは気づかなければならないのだ、自分の声の魅力の有る無しを。そこから始めている段階なのだ。この道のりは長い。

2008年8月12日 23:42

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コメント

忙しいことはいいことですが、あまり無理なさらないでくださいね(´・ω・`)

声って持って生まれたもので、整形するわけにもいかないから、鍛えるしかないんですねぇ。
でも、いい声って、いい音としてとても心地よいものです。素人知識で申し訳ないのですが、音声研究所の職員さんが、1/fの揺らぎに該当する周波数を持つ声というのは、とても心地よく聞こえるのだと何年も前に言ってました。森本〇オさんがその揺らぎを持っているらしいです。単語と単語の「間」もかなり重要らしいです。

喜安さんの声、私は大好きです。ラジオを聴いてても、とても聞き取りやすいし、なんだか安心して聞いていられる声です。

暑い中、お忙しいとは思いますが、どうかご自愛くださいね^^

投稿者 あい : 2008年8月13日 11:30

こんちわ☆

ブルの皆さんが上達していると聞くと私もすっごく嬉しくなりますし、ブルの方々が頑張っている公演をほんとに一度生で見させて頂きたいと思います☆
声って自分が何かを演じる時にベストだと思える良し悪しを決めるのは難しいですよね…
でも私は喜安さんの声は好きです。ラジプリでは聞きやすいですし、海堂をしている時の低い声も好きです☆
日々、忙しいのは体力的に大変かもしれませんが疲れることは一生懸命に生きている印なのでそう考えると暇なごろごろした一日よりはいいかと(笑)
偉そうですみません(苦笑)

ブルの稽古やテニプリOVAの収録頑張って下さい!!私も嫌な仕事を頑張ってきます(笑)
ヘイヤッ☆

投稿者 Å : 2008年8月13日 12:46


喜安さん、こんばんわ!

お稽古とか大変そうです
;あまり無理なさらない
で下さいね!

私も役によって変わる喜
安さんの声大好きです!

これからも応援してます!

投稿者 楓 : 2008年8月13日 19:48

隊長、こんばんちわ★
本日も色々お疲れ様です(*>ω


随分とご多忙のご様子………くれぐれもお体壊しませぬように(≧×≦;)!!!


稽古やワークショップの事はよくわかりませんが……納得いくまで突き進んでくださいませ(>д

★やよいサンへ☆
わぁ〜是非お会いしたいですね!!!メアド交換したぁい!!!
観劇する日取りお決まりになりましたら………こっそり(!?)教えて下さい〜ね(笑)!!!

投稿者 ゆかりどん : 2008年8月14日 00:05

こんにちわ(o^∀^o)

よくまわりの人から声が特徴的と言われるのですが自分じゃよくわかりません(^^;)
わたしは兄と兄妹2人で声優を目指しているのですが
自分の声になれるだけで精一杯です(-Д-#)
なので専門学校に入る前にゆっくり演技の勉強中ですp('⌒`q)
改めて喜安さんのすごさに気づいて尊敬です(≧ω≦)

稽古が大変だとわ思いますがお体に気を付けてくださいね(^^)

おすすめのエッセイさがしてみます(*^^*)

投稿者 さくら : 2008年8月14日 00:56

喜安さんこんにちは。お久しぶりです。ジュリーです(^-^) 仕事の方がバタバタしててブログは毎日見てましたが、コメントしようとするときいつも睡魔に勝てず携帯握りしめたまま寝てました(>_

投稿者 ジュリー : 2008年8月14日 13:55

喜安さんこんにちは^^ワークショップはいかがでしたか?今日の日記はすごく深い内容ですね。確かに声や言い方によってだいぶ伝わり方って変わりますよね。役者さんの場合だと、言葉ではわかっていてもその言葉をいかに自然に、嘘っぽくならないようにっていうのが難しいところですかね。うーん………難しいっすね!(>_ あっ!『100万年生きたねこ』早速読んでみました!というのも、実は働いてるお店にあって、前々から気になっていたのでこれを機に読んでみました^^ あれは子供というより大人向けですね。こちらも非常に深い意味の込められた内容でした。エッセイ気になりますね!

あっ!こないだもコメント頂きありがとうございました!でもって、喜安さんの日記で関係ない話しちゃってすみません(笑) あっ、その後はもちろん失恋しました☆というか、実は答えを聞かずに別れてしまって(ノ_

投稿者 まぁ : 2008年8月14日 23:47

役者の技量。
多少なりともお金を取って芝居をする以上、
役者には少なくともそのチケット代に見合う芝居を見せる義務がある。
そこは、ベース。
そして更にもっと高額なチケット代を取ってもいいんじゃないの?と思わせる満足感を与える、
そこからが役者の技量。

亡くなる3か月ほど前に、丹波哲郎さんが出演された舞台を観ました。
出てくるだけで、座っているだけでビシビシ伝わる存在感。
殆ど立つこともできずに、登場も「お付きの人」という設定の人に手を引かれ、支えられながら登場し、
舞台上では常時どこかに座っていて、時にはセリフさえ忘れてしまったりもしつつ、
それでもその役は丹波さんしかありえないと思わせるものが舞台に満ちていました。
彼も役者、ブル団員も役者。今丹波哲郎のような存在感を持てとは言わない。
けれど、一人一人、そういう役者へ向かう道の途中にあるのだということは、忘れないでいて欲しい。
今の自分をもっといい役者、替えのきかない役者に押し上げるために、今の自分に何ができるのか?
演出家から教えられる前に、自分で考えて自分で動ける人であるように。

…と、素人が偉そうに書いてみた。
しかもハードル高めに書いちゃった☆

声も大切。やはり聞き取りやすい声には言霊が宿りますから。
過去の作品をみんなで見て、個々の演技について忌憚のない意見交換をしたり、自己評価させたりするのも、いい事なのではないかと思います。
でもね、演出する者からすれば、まだまだ理想からは遠い役者の技量なのかもしれませんが、
「オマエ」で拝見したブルの役者さん方の芝居は、
わたしには「今後が楽しみな人たち」という印象で残りましたけどね。
大丈夫、彼らはまだまだ伸びますよ。
一番大切なのは、芝居が、演じることが好きだと感じることではないのかな?

ホント、偉そうに書きすぎだワタシ☆
生意気書いてすみません。

投稿者 ようこ : 2008年8月15日 00:26

おばんです(ぇ
喜安さん相変わらず楽しそうです
いいなぁ
収録とか頑張ってくださいね

テニプリで泣く準備してます!
本当に泣けてきたので退却

投稿者 真優 : 2008年8月16日 21:57

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