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思考は飛ぶ

 スクラッチの稽古。風邪で一回お休みさせていただいたので、とても久しぶりに準劇のみんなにあった。すまんね。これからもりもりやっていきます。

 まだ見えないものが多い。稽古はジリジリと進む。もしかしたら進んでいないのかもしれない。こういう時は耐えるしかないのではないか。耐えて耐えて耐えた先にあるものが大事なものかどうかなんて知ったこっちゃないけど、耐えることには意味があると思う。修行、鍛練。もっともっと鍛えなければならないと常々思っている私なのです。

 しかし悠長に構えていられる時期は過ぎているわけで、明日っつうか今日の朝からまた台本執筆にいそしむわけですよ。

 稽古の直前まで台本と格闘してたから、「エレンディラ」も読めなかった。明日は少し読みすすめたい。

 去年の秋頃から「スネ-クマンNEWSショー」という、かつての名番組スネ-クマンショーのリバイバル的なラジオ番組に参加させていただいてて、まあ音楽とコントによって構成された番組なんですけど、コント部分に出演してまして、ただ残念なことに番組はじきに終了するんですけど、今後もネットやCDによって作品は発信していくそうですからチェックしていただけると嬉しいんですが、なんか長い文章になってますけど、スタート当初扱われていたコントのテーマは「テロと戦争」で、それはもちろん、去年の9月11日のあの事件を発端にしているわけなんですが、多くのコントは放送局サイドの意向によりお蔵入りになってしまいました。おそらく核心を突きすぎたんでしょうね。放送というメディアはなんとも脆弱だと思うわけですが、まあそんなことは私が口にすることではないかもしれません。で、「スネ-クマン~」のディレクションをなさっている桑原茂一さんにいただいた本がありまして、それが坂本龍一さん監修の「非戦」。 

 長い前置き。「非戦」をお薦めしますという話し。たくさんのことを知りました。是非読んでみていただきたい。これ読んどくと、こないだのブッシュ来日の時の首脳2人の言動のひとつひとつがもう、滑稽で滑稽で、我々が知らなければならないことの多くはどこかの連中によってうまいこと隠ぺいされてんだってことに気付きます。アフガン空爆が一段落して、テレビもほとんど報道しなくなって、まるで戦争は終わったかのようになっているけど、でも未だに自衛隊の船はインド洋にいて、てことは彼の地では未だに米軍の脅威が吹き荒れていて、タワー崩壊の際の被害者の数をはるかに凌ぐ数の人間が飢えて死んでいる。ということを教え、気付かせてくれる本なのです。ソルトレークもくそくらえだ。いつまでも9・11を盾にいい気になってんじゃねえ。と、思いました。よね?悲劇の主人公気取っててさあ、世界の主役になりたいという思惑が見え見えだったじゃないですか。今のアメリカに真の平和は手に入れられない。あてにしてる日本にも。やべえぞ。巻き添え食ってやられるのは我々日本人だ。「非戦」を読むとこういうことを考えずにいられない。

 「虎の門」を見ながら書いている。おもしろいなあ、朝まで生どっち。龍虎が凄い。蝦子さんもいいぞ。せいこうさんのふりにすぐさま応えていく出演者たちの集中力の高さは見習うべきだと思った。井筒監督のコーナーもきらいじゃない。今日は、私が先日から行きたいと言っている「マルホランドドライブ」を採点していた。井筒監督いわく、採点不可能だって。ますます見に行きたくなってしまったじゃないか。チラシのデザイナーのオカイさんに、同じデビット=リンチの「ツインピークス」はどうかと薦められた。あんなに話題になったのに断片的にしか見ていないので見てみようかと思い近所のレンタルビデオの店に行ったら置いてなかった。どういうことだ。置いてありそうなもんだろう。この辺にはいいビデオ屋がないのが少し残念だ。

 このコーナー、次回公演のアイディアを書くのがメインの筈だったのに、思考は全然違うところを飛び回っている。いいんだろうか。いや、きっと役に立つ。これからも思うままに垂れ流す。

2002年3月 2日 04:39

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