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新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。


個人的には、あけた感じもめでたい感じも、まだ実感できておらず、なにがおめでとうだ、とも思うのですが、しかし世の中的にはやはり新年あけましておめでとうなのでしょうから、新しい年の一発目はこの挨拶で始めざるをえません。


疲れ果てています。


新年早々んなことを言われてもとお思いでしょうが、嘘を書いてはしゃいでみてもしかたがない。


疲れ果てました。それはもう、11月辺りからずっと自覚していました。なぜでしょう。原因はいくつもあるように思います。理想と現実の乖離によるところは大きいかもしれません。無呼吸運動に近い勢いで活動し続け、物理的に疲弊したということもあるでしょう。不安やいらだちから解放されることが無かったという、精神的な消耗もあります。様々です。


というわけで、昨年末31日に終演した「嫌な世界」の打ち上げでできる限りはしゃぎ、そこで力を使い果たした私は、あけてからの三日間を、食事などのやむをえぬ事情以外では家から出ず、ただひたすらベッドの中で過ごしました。


テレビはつまらないものばかりでした。楽しみにして録画してあったダウンタウンの「笑ってはいけない〜」ですら、予定調和にまみれ、もはやかつてのしびれるおかしさは無いように思いました。それでもダラダラとつまらないものを見続けました。散らかり、薄汚れた部屋を掃除することもしませんでした。元日に食ったのは吉野家と松屋でした。おそらく35年の人生で一番地味な正月だったのではないでしょうか。


さすがに悲しくなってきました。悲しくなるように差し向けたのですが。2日には近所の岡山と山口を誘い、雑煮を作って食いました。3日にはようやくほんの少しずつですが部屋を片づけ始めました。


打ち上げの帰り道、何人かのメンバーと新宿の花園神社に初詣に行きました。なにを願えばいいのかまとまらず、まとまらぬまま手をあわせました。明日には、地元の八幡宮にあらためて詣でようかと思い始めました。


おもしろいなにかを見たいと思い始めました。おもしろいことが、やりたいかどうかはまだ微妙ですが、やりたいと思いたいと思い始めました。


少しずつですが、浮上していこうと思います。明日には仕事を始めなければなりません。いつ始めてもいい仕事ですが、締め切りもあることですし、余裕を持って始めたいと思い、自発的に明日から始めることにしました。ちっとも偉いことではありませんが、偉いと思おうと思います。


少しでも早く復調したいと思いますが、慌てて良いことは無いように思います。次に踏ん張らねばならない時に、本当に踏ん張れるだけの状態になっていなければならない、それが明日だったら大変ですが、そんなにすぐでもないみたいだし、だからジワジワとやっていこうと思います。


ゆっくりでもいい、常に思考を巡らせ、常になにかを感じながら、豊かな喜びを生み、味わえる1年にしたいと思います。そもそもなにが自分にとっての喜びなのか、確かめ直さねばならないようにも思います。なにをすべきか、未だ具体的ではないですが、具体的にしていく気力は、どうやらあるようです。


皆様の1年が素晴らしいものでありますよう。

2011年1月 3日 23:34 | コメント (13) | トラックバック