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亀よさらば

『亀の気配』が終了しました。ありがとうございました。もう、各方面に感謝するのは、いつもいつものことであらためて言葉にするのもどうかとも思いますが、いつもいつも言葉にすればいいのでしょう。思ったことなのだから。ご来場いただいた皆様も、本当にありがとうございました。狭い客席で長い芝居、観る方も大変だったと思います。


「大変だった?」と観に来てくださったナイロンの先輩方からよく聞かれました。そういう時は、必ず「大変でした。」と答えました。「でもすごい楽しいス」は、言わずに飲み込みました。そこはちょっと、僕だけの喜びとして独り占めしておきたかったからです。


楽しいにこしたことはない。大変なのは、もう、どこ行ったってなにやったってあることだし、だからどんな状況でもまずは楽しまねばと思います。今回の現場もそう思って臨みました。役者陣の胸に期する思いと、スタッフ陣の誠実な仕事のおかげで、さほど苦心することなく、むしろおおいに楽しむことができました。ここんとこそんな現場ばっかりな気がします。幸運なことだと思います。


僕も人のことはまったく言えないですけど、若い人たちの勝負はここからだと思います。ヒリヒリするような状況がこの先いっぱいあることでしょう。結果を出すのはもちろんとして、それをなるべく軽やかに乗り越えてみせられれば、周りが「お。」となることでしょう。だからこれからも楽しく、喜びを感じながらやってってください、と願います。


さらば、亀。また作れて本当によかった。かつての、死にそうな思いで書いた日々が、こういう形で報われるとは。だからこそ、書くことに気は抜けないと思います。思えば、ブルドッキングヘッドロックで初めて自分が出演しないことを決めた作品でした。つまり、作家として本気でやっていくきっかけになった作品です。ナイロンで作・演出のお仕事をするにあたって、この作品を選んだというのは、必然だったのかもしれません。いつ読んでも恥ずかしくない、どの時代でもしっくり来る、そんな普遍的な作品をこれからも作っていけたらと思います。


ふと、昔はどんなこと書いてただろうと思い、2006年2月23日、タイトル「いよいよだ」の記事を読みました。そこにはこう書かれていました、と言うか私が書いたのですが。


“ぜひご覧いただきたい。先に繋がるであろう、ブル史に残る一作を見逃すなかれ。”


ほんとにちょっと繋がったね。よかったね、昔のオレ。というわけで、また。劇場で。

朝:葡萄ジュース
昼:ちくわ天うどん
夕:カフェオレ、チョコパン、バターパン、オレンジジュース
夜:韓国料理、ビールをいっぱい、
2次会:ハイボール


2010年9月20日 23:08

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コメント

千秋楽お疲れ様でした。
とても思い入れの強い作品だったんですね。
観たかったなぁ・・。

次の作品も頑張って下さいね。

投稿者 りか : 2010年9月22日 22:10

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