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始まったばかり

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上田結。うえたゆいさんは、海老澤くん同様、キューブの人であり、助っ人として今回の作品に参加してもらった女優さんなのだった。彼女とも面接をした。考えに考えて、納得ずくのキャスティングにすべく、二度も面接をさせていただいた。なにしろ舞台未経験だった。それが、私の中の最大の不安だった。二度目に面接して、少し本読みをさせていただいた。稽古みたいに、あーしてみてこーしてみてと指示をした。彼女は、真剣に私の話を聞き、必死に演技で応えてみせた。年齢と、あと舞台をまだ知らないということを考えれば、ずいぶんとハードルの高い要求をハナっからしてしまったと思っている。それでもなんとかしようとしてくれているその姿勢は、間違いなく信用に価すると思えた。ので、出演をお願いした。いや、私が上田ぐらいの歳の頃を考えると、ほんとに上田は偉いと思う。20代前半の私なんて、あれこれ自分の中に言い訳を見つけて、なんとかして自分を守ろうとしたもんだ。ところが上田はいくらでも私の演出に打たれる。劇団員ならまだわかる。劇団とはそういうもんだからだ。でも劇団員でもないのに、劇団の仕組みの中で踏ん張った。きっと大変だったろうに、最後まで諦めることがなく、稽古も終盤、いよいよ役と自分の折り合うところを見つけてみせ、客前ではさらにグーンと変化してみせてくれた。「亀の気配」に登場するキャラクターには、思い入れの強いものが多い。彼女の演じた鬼久保カガミもまたその一人だ。残念ながら、初演でカガミを大好演した吉田真紀という女優は演劇の世界から去ってしまった。今はきっと別の職業で人生を謳歌しているだろう。今や、カガミを演じられる女優さんは上田だけである。その点においても、私の期待は大きかった。個人的な思い入れで申し訳ないが。様々な経験を積み、世間がさらに上田に注目をするようになった時、初舞台のことをほんのり思い出してくれることがあったなら、こちらとしてもありがたい。彼女は、今始まったばかりだ。


9月12日のメシ


朝:ウィダーイン
昼:コンビニのカレー、コンビニのフライドチキン、野菜ジュース
夕:トースト、アイスカフェオレ
夜:ラーメン、肉の入った飯、チーズ味の菓子


食欲があるような気がして、食ってみるとちっとも入らない。そんな状態。なので、食った後に残るのが不快感という、不幸。ラーメンも、肉の入った飯も、うまかったような気がするのにちーっとも楽しくなかったのだった。明日はちゃんとする。


と記録していたが、その後もさほどちゃんとはしていない。

2010年9月12日 23:43

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