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畜犬談

憎悪するほど嫌いだった犬に、かかわり合いにならないようにいろいろ工夫してたら、逆になつかれてしまって腹がたつけど、最後にはちょっと犬に肩入れしてしまちゃったよオレ、ということをあれこれ言葉を駆使して語る、 “ いい感じ ” の随筆的作品。


そのバカバカしさはたしかに愉快だが、他の作品にある、読み手が心の中でそっとツッコムような感じはなく、意識的に愉快にしようとしている気がして、逆に愉快がれないので、あまり好きではない。


あと、なんだかちょっと最後のやり口は、そこそこ人の心があれば誰だってグッと来かねない風になっていて、ずるいね、と思うが、なんせちょっとグッと来ちゃった。


犬を飼いたくなる話ということだ。

2010年3月20日 01:23

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コメント

私は自分が犬を飼って居るので、初めてこの話を読んだとき腸が煮えくりかえりそうな思いがしました。
殺そうと思える神経が私には全くわからなかったから…。
けど、読み進めていく内に、あー、太宰氏ポチに絆されてきちゃったんじゃん♪とか思ったりもして、怒りも少し緩和された…ハズです。
最後のくだりは私もいいと思います。
泣きました。
動物も命ある生き物で、嬉しいも悲しいも感じてて、私たち人間はそう言う当たり前の事を忘れちゃいけないなと改めて思いました。
凄く痛くて考えさせられるお話だと思います。

投稿者 良湖 : 2010年3月25日 14:24

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