あえて面白いことは書かない
台本はなかなか進まない。それでも周りは進んでく。
本日は舞台美術のプランナー、長田よしこ改め長田佳代子さんと、「ゆっくり~」の舞台美術の打ち合わせを行いました。新進気鋭の心強いおねえさんです。って、私と同い年なんですが。
打ち合わせは先ず、パンプルムスという小屋の特徴をどう活かすか、どう利用していくかというところから始まる。狭い小屋だからなあ。普通に使えば楽は楽なんだがそれではおもしろくない。あの狭い小屋でどう遊ぶか。みたいな。そういうことを踏まえつつ、今回の芝居のコンセプトを私の方から伝え、さらにそこに長田さんのイメージなりアイディアなりを織りまぜて具体的な形にしていくのだ。が、そう簡単になにかが生まれるはずはなく、今日のところはポイントをまとめ、先ず決めねばならないことを整理するところまで漕ぎ着けて終わり。ま、そんなもんだ。台本がほとんど無いのに色々と考えて下さるスタッフさんにはほんと頭が上がりません。ありがとうございます。なんとかします。台本。
で、その台本なんだが、笑いが欲しいという誘惑と戦っています。あくまでも今回の軸は恐怖。狂気。汗ばんでしかたがないなにかであり、気をつけないとやられるなにかが漂っていなければならないのだ。
安易な笑いは捨てろ。
そう言い聞かせながら台本と格闘しとるのであります。今はまだ導入。核心はまだまだ先。核心があるのかどうかさえ曖昧なままだ。そういう不安定なところに立つ芝居にしたいのですがどうすればいいのでしょう、神様ーン。
それから今日は昼間にシャンプーハットを観に下北沢のスズナリに出かけた。ナイロンの峯村リエねえさんと新谷真弓嬢が出演しているからというのもあるが、前から一度観ておきたかったというのもある。初めて観させていただいた。大変おもしろかったですよ。私は好きだった。おいらもああいうの作ってみたいなあ。と思ったりもする。影響されがちな私です。舞台が真っ赤だったからかしら。デビット・リンチ的な空気が漂ってて、でも静かな芝居的な静かさで、なんか稚拙なアレで申し訳ないのですけど、それらが混ざった感じが好き。きちがいじみてたなあ。よりいっそうガンバラネバと思うはめになったのですよ。
さてと、台本書こ。
2002年4月 7日 01:11