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2007年03月27日

疎の話

こんちはおはよう西山です。

帰省の際、新幹線で帰る事が多いのは、到着時間移動時間が飛行機とそんなに変わらない、乗換えが少ないというのが理由です。まあ乗り換えは大変だ。10年くらい前に東京から周防大島まで鈍行で帰ってみた時は、乗り換え乗り継ぎの連続で疲れ果てた俺は大阪で休憩し、なぜか1週間も滞在してしまった。

鈍行でぼちぼち帰っているとぼちぼち人も変わっていき、聞こえてくる話声もその土地の方言が変わっていき、電車の中で俺の周りの空間が変わっていくように感じる。ので体力アンド好奇心パワーで鈍行で長い距離を移動してみるのもいいかもしれない。未だに後悔するのは俺がその時、旅のお供に持っていったCDが和田アキ子の「ダイナマイトソウルワダアキコ」というアルバム1枚だけだった事だ。

先日の帰省で広島駅からシティーライナーに乗り換えた時にも、土地ワールドに包まれたのだった。耳に彼らの話し声が入って来た時は、ああ、あの時の鈍行チェンジングワールドと思い出し、石川啄木の「停車場の人ごみの中に疎を聞きに行く」の「疎」の漢字って何だっけというのが頭をよぎった。20代後半らしい彼らは昨夜の飲み会ではしゃぎすぎて朝までカラオケというコース、で今日も休みなので今からパチンコに行こうか、歯医者の日だからダメだ、と俺は勝手な妄想をしながら何を話しているか少し体を彼らの方に開き、聞く体勢になってみる。のだがおかしい。何て言っているのかわからない。確かに早口で喋る傾向がある方言なのだが、俺が東京生活が長くなってきたせいか。彼らの周りからふんわりと昨日の酒の匂いと楽しげな雰囲気だけがこちらにやってくる。

しかし、そこまで話が聞きたいというパワーも俺には無いので、中心で喋る「たけし」には「もみじまんじゅう」というセリフをプレゼントしてみる。「たけし」は、なかなかの身振り手振りで「もみじまんじゅう」を連発。まわりにいる「すねお」は相槌を打ち続け、「のびた」は大爆笑しっぱなしだ。「たけし」は如何にもみじまんじゅうの素晴らしさ、感動を伝えようとそれだけにパワーを使っているが、「のびた」には「たけし」がなぜそこまでもみじまんじゅうを伝えようとするのか、に笑っている。のか、B&B連発だからか。

もみじまんじゅうは、おみやげのリストに1度はあがるのだが、俺の故郷は山口なので、いつも候補からは外される。

じゃ!

投稿者 nishiyama : 2007年03月27日 12:39

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