4月14日 ブルはどうやって仕込んでいるのか

こんにちは。津留崎です。今日から公演会場の「下北沢 小劇場B1」さんに入りました。
今日はブルドッキングヘッドロックの劇場入りの過ごし方をご紹介します。

まず稽古最終日に、劇場に入ってからの予定表が配られます。
誰が何時に来ていつ何をやるのかが細かく刻まれており、
急な変更がない限りはこの予定のもとに進めることになります。

そして翌朝9時。劇場にスタッフさんがたと劇団員が集合します。
舞台監督さんの指示のもと、トラックで運ばれた舞台で使う物たちを
劇場まで運び入れます。予定表には【搬入】と書かれています。

次に、舞台上では照明・音響・舞台の仕込みが始まります。
予定表には【照明:吊り込み 音響:仕込み 舞台:吊物】と
書かれているので、高いところから作業を始めていきます。
ここからは、ブルの男性陣が舞台仕込みに、女性陣が楽屋作りに
入ります。今回は初めての劇場なので、
楽屋作りは行ってみないと分からないことも多く、悩みました。
永井さんが、どういうことに配慮したらいいのかを
一番に考えてくれます。私だったら見過ごしてしまうでしょう。
指摘されて初めて「わ、ほんとだ…!」と気付くことばかり。
この気を配る考え方を、私も覚えなくてはなりません。
だからこの時間はいつも勉強になるのです。

楽屋作りが進行してくると、衣装小道具の未確定部分を
解消するため、一部の女性陣が動き出します。
買い出しに行ったり、作業をしたり、喜安さんに確認したり。
その38は飛行機の翼。衣装では岡山さんのシャツと、私の上着が未定でした。
衣装は定まりましたが、翼はブラッシュアップが求められます。
小道具のエキスパート・よしこさんといくみさんが
入念に作業を進めていました。費用を抑えつつ
工夫してよいものを集めたり作ってくださるので
このお二人なしでは小道具は成り立ちません。本当に凄いです。

舞台上には床材が貼られ、舞台の基礎が出来上がっていきます。
今回は一番前の客席と同じ高さに舞台があり、密な空間になりそうです。
次に照明のチェックが始まります。この灯りが見えると、
ガランとしていた劇場空間が「ブルの舞台」に変わっていきます。
続いて音響のチェック。永くご一緒くださっている音響さんなので
音が入り始めるとまた一段と「始まったなあああ」と感じます。

いつもならばこうして一日が進んでいくのですが
今回はより一層時間がありません。夜からは【舞台稽古】があります。
その25の皆が、実際の衣装小道具を使って舞台上でリハーサルします。
ここからは、演出助手の陶山さんが指揮をとります。
彼女もまた、ブルになくてはならないエキスパートです。
作業や出番のない劇団員は客席へ。
・余計なものが見えてしまわないか
・見えたいものが見えているか
・聞こえない音がないか
を様々な場所に座り確認しあいます。今日は設備トラブルの影響で
予定通りとはいかず難航しましたが、時間いっぱいまで粘ります。

以上が、今日一日の流れでした。
明日は、その25の通し。その38の舞台稽古と通し。その41の舞台稽古です。
気合を入れてまいりましょう!

最後に物販からお知らせです。一年前に上演した

「スケベの話~オトナのおもちゃ編~」のDVDを会場で販売します。

20日頃のお目見えになるとのこと。こちらもどうぞお楽しみに!

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ブルドッキングヘッドロック Extra number

コンストラクション ダイアグラム・オーバー ザ ディメンション
~108の、建設と解体を繰り返す未遂の構想について~

2017年4月16日(日)~22日(土)
全12ステージ
@下北沢 小劇場B1