4月13日 小屋入り前夜

今日稽古が終了しました。

今回ぶっっっっっっっっちゃけた話をすると今んとこ普段より売れ行きはよくないです。
Extra number=番外公演ってことかよ、
とか
「作・喜安浩平とブルドッキングヘッドロック」って今まで脚本書いたことないやつらが書いて面白くなるんだろうか、
と不安に思われてたり4月は色々忙しかったりとかもあるのかもしれません。

けれど3本とも喜安さんらしさブルらしさもありつつ今回だからこそ見ることができるような作品に仕上がった、と思っています。

25の青春ストーリー
41の大人のロードムービー
そして僕たち38の30代夫婦の現実

それぞれの色を楽しんでもらいたいものです。
自分のチームは客観視できてないかもなんであれですがとりあえず他2チームについてはすっげえ面白いですよ。
若者の成長にびっくりしたりベテランの流石な技に大笑いしたり。
38は3つの中で一番ブルぽくないかもですけどすっげえ面白いと思ってますよ。

そして僕ら“その38”チームは公開通し稽古「下見」とは印象がかなり変わるものになったのではないかと思います。
「下見」に来ていただいた方は変化を楽しめるだろうし初見の方も楽しめるのではないかと。
(初見の方も気になってもらえたなら「現場」遡り旧台本と比べてほしいものです)

この「現場」ページを見ていただいている方の口コミや拡散力が頼りです。
今回DVD化の予定もありませんし三本それぞれの作品を是非劇場にて体感していただきたいものです。

最後に映画「幕が上がる」でさおりの長台詞を。

恥ずかしながら30代ですがこんな心境です。

年末に始まった脚本会議からだいぶ遠くまで来た気がするし僕たちの「今」が詰まっています。

そして「幕が上がる」未見の方はこちらも是非。
喜安さん脚本ですよ。

「このノートには、色んなことが書いてあるのね。作品のこととか、私のこととかみんなのこととか。ごめん、結構色々書いてある。

で、これ読み直すとね、だいぶ遠くまで来たかんじがするの。最初の方とか酷いよ。お前ら大丈夫か?ってかんじ。

でも、実は今もあんまり変わんないんだよね。大丈夫か私たち、って思ってる。気づいたらずっとそう思ってる。なんなんだろうね、この …不安感?

でね、思ったの。今日の授業中に。私たちは、舞台の上でならどこまででも行ける。想像するだけなら無限だよ。でもね、でも私たちは、どこにも辿り着けないっていうか、私たちが歩いた分だけ、いや、私たちより、何倍も何十倍も速く、宇宙とか世界とかも広がってて、どんなに遠くに来たつもりでも、そこはやっぱり、どこでもないどこかでしかないんだなって。辿り着けないんだ、宇宙の果てには。それが不安ってことなんだなって。私たちのことだなって。そう思いました。

最初は、ただもう必死で書いた、下手くそな台本だったけど、みんなのこととか考えながら書いてるうちに、ちゃんと、ちゃんと私たちのことが詰まってたんだなって。

だから、ここで辞めるわけにはいかない。だってそれは、自分自身を辞めるってことだから。私は続けます。行こう、全国に!」

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ブルドッキングヘッドロック Extra number

コンストラクション ダイアグラム・オーバー ザ ディメンション
~108の、建設と解体を繰り返す未遂の構想について~

2017年4月16日(日)~22日(土)
全12ステージ
@下北沢 小劇場B1