3月21日 揺らぐ夫婦たち 二幕の向かう先

こんにちは。津留崎です。
稽古場では短めのウォーミングアップののち、一幕と二幕の読み合わせをおこないました。
私はこの日初めて、一幕の終わりと二幕を見せてもらいました。
「夫婦たちのそれぞれの会話」を見せるシーンとあって
各々のプライベートを覗く感じがしてどきどきする面も。

その後、一幕の演出面と、二幕の方向性について話し合いました。
一幕においては、登場人物がそれぞれの理由で集会所から家に帰る場面があります。
そこでくみ子と轟、くみ子と浜岡など、少人数の会話の中に
二幕の展開を予見する話題を出す予定でした。
プロット上では、展開に合わせてどういう順で出入りするのかを決めてありましたが
みんながちょっとずつ帰っていく様子をいざ形にしてみると、
「劇的さ」に欠ける面があるという指摘がありました。
喜安さんが「僕が演出するならこういうのが好み」と例に出してくれたのを紹介します。

・話し合いの最中に劇的なことがおこる
例:さちが翼を豪快に折る。浜岡が逃げ出すなど。
・そこで音楽(17時に街で流れる音楽とか)が流れ、灯りが変わる。
・再び明るくなったころにはくみ子と轟、浜岡以外は帰っている。

この例では帰る場面はなくし、劇的な出来事から少人数の場面に繋がっています。
確かにこのほうが興味をひくなって思います。
こんな「面白い展開ってなんだ?」みたいなことって
考えてきたつもりでも全然引き出しの中に無いんです。からっぽです。
でもこういうことを、「作・喜安浩平とブルドッキングヘッドロック」は
考えに考え抜かなければならないのです。うう!

二幕についてはこんな意見が出ました。
(その38の皆様。誤解があったらコメントお願いします。)

喜安:夫婦のプライベートだけでなく、どこかの夫婦にアクションがあったほうがいい。
例えばさちが浜岡の想い出をどんどん捨てだして、浜岡が助けを呼ぶとか。
そうすれば他の人が介入してこれるので、より展開がうまれる。
岡山:くみ子と轟を見せたい。(立場は違えど、共感がうまれるとか。)
はし:夫婦の揺らぎにもっと踏み込みたい。普段は言わないことを言う場面にしたい。
喜安:舞台上でものごとが起きているようにしたい。

ムムム、二幕も要検討です。本日のレポートは以上です。
写真のかわりといってはなんですが、
この作品の舞台・マンハッタン団地とほんのり関連づけて、
マンハッタンで人気のバスツアーの模様をお届けします。
座席は窓に向かって劇場みたいな配列になっていて
外をたまたま通りかかったニューヨーカーと、
たまたまマイクを通じて会話して、
たまたま踊りだしたり歌いだす偶然を楽しむツアーです。


最後に、間もなく開催される『下見』のご紹介もしておきます。
他、公演情報やご予約はこちらからご覧になれます。

◎『下見』
通し稽古と修正作業の様子を公開。一足お先に「下見」してみませんか?
4月4日(火)
13:00【その25】/
16:00【その38】/
19:00【その41】

4月5日(水)
12:00【その38】/
15:00【その41】/
18:00【その25】

会場:絵空箱(有楽町線 江戸川橋駅 徒歩2分/東西線 神楽坂駅 徒歩9分)
チケット料金:1,200円(1ドリンク付き)
リピート割:500円※ドリンクは付きません(別途ご注文可)

下見まで、あと12日!

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ブルドッキングヘッドロック Extra number

コンストラクション ダイアグラム・オーバー ザ ディメンション
~108の、建設と解体を繰り返す未遂の構想について~

2017年4月16日(日)~22日(土)
全12ステージ
@下北沢 小劇場B1