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2007年12月 3日

 昔、東京に出てくる前、まだまだ若かった頃、舞台の本番2週間前に自転車ですっころんで足の甲の骨を折ったことがあった。その芝居は女の子の4人芝居で、けして上手ではないけれどとにかく真剣な女の子たちが仲間で、毎日演出の言葉に一喜一憂しながら一生懸命面白くしようと奮闘していたので、松葉杖をついて稽古場に行って、皆に骨を折ったと報告する時にはどうしようもなく泣けてきて、見たらやっぱり仲間も泣いていた。私はどうすれば良いのかまったく頭が働かず、私のせいでもう芝居は中止かもしれないとそればっかり思っていた。その後結局どうなったかというと、演出が私のシーンの台本を手直ししてくれ、女の子たちがフォローしてくれ、病院では先生がきつくテーピングをしてくれ、私は骨を折りながらも無事に天真爛漫な女の子を演じる事が出来たのだった。本当に良かった。自分のせいで芝居が中止になることもなく、「骨を折ったまま芝居に出た」というネタが出来た。でも何よりも今思うのは、骨を折ったら、人に助けて貰わなければならないという事で、自分ひとりのやる気では、なんともならなかったという事だ。
 世間からみたらまったくもってとるに足らない事で、中止になろうがなるまいがどうだっていい舞台なのだが、私たちは本当に大事に大事に作っていたのだ。骨を折ったと報告した時は、本当に辛かったのだ。青春だ。女の子たちはそれぞれ公務員になったり、パン屋になったり、あと一人はちょっと分からないけど、たぶん立派な大人になっておる事だろう。楽しかった。私はまったく変わっていない。どういう訳か芝居の技術もまったく変わっていない。ちっとも上手くならない、というのは自分でもすごいと思う。そしてその時の演出というのは、ブルの喜安氏だ。長い事お世話になっている。話がそれた。
 骨が折れたら「折れた」と誰かにまず伝えないと何も出来ない。
 人は一人では生きていない、とすこぶる真面目な事を思う也。
 

投稿者 sachin : 2007年12月 3日 01:48

コメント

こんばんは…?またはおはようございます、サチンさん♪

骨折なされたんですか?大丈夫でしたでしょうか。と言っても今は少し昔のことですが。
大事なときに何かが起きると泣けると、修学旅行前に足の骨を折ったことのある姉が私に語っていました*

その時も、友達に助けてもらったそうで、とても嬉しかったし、安心したと姉はそう言います。

助け合いっていうのはとてもいいことですね(^^)
う~ん…考えさせられますな♪(笑)

そのときから喜安さんと知り合いだったのですか!凄いですね♪まさか一緒にお仕事するなんて…ですね♪

今日の内容はまたまた深いお話でしたね(o^v^o)結構好きです♪

では今日もいい1日を♪

投稿者 麻珠 : 2007年12月 3日 04:30

サチンさんおはようございます!

足の骨折ったですか!?
私は折った事ないので、折った人の気持ちにはなれませんが、人に助けてもらわなきゃいけないとゆうのはわかります。

この話しは読んでてウルッと来ます……(泣)

人間、助け合って生きてるんですよね(><,)

今日のこの話しを友達に話そうかなぁ……

投稿者 もも : 2007年12月 3日 06:52

サチンさんおはようございます!

そんなことがあったのですね。

事故はきっと突然起こるから事故なんだと思います。
そんなときに助けてくれる友達がいるって、とてもステキなことですね。
私も日々、友達に助けてもらってばかりです。
いつか私も人を助けてあげられる側になれれば…
と夢見てます。(できるのかしら…)

サチンさん、事故にはお気をつけて(><;)

投稿者 さき太郎 : 2007年12月 3日 07:58

サチンさんこんにちわ。
過去にそのようなことがあったのですか。

私がビックリしたのは東京に出てくる前だというのに喜安さんとその時からお知り合いだったということです。
その時から演出をされていたのですね。
なんか感動的です!!
人は本当に一人では生きていけませんよね。
改めて感じました。
いろんな人との出会いがあって助けあって生きていけるのですよね。

投稿者 めぐ : 2007年12月 3日 11:08

こんにちは。

いい体験しないで大人に(図体だけ)なってしまったわたしは、今だに、協力とか協調とか苦手なんですね・・・。
したがって、一人でなんとかなるものにしか手を出さない。
正直、ソンしまくりな人生ですね・・・。
あ~下手こいた。

うお~・・・喜安氏とはそんな前から・・・。

投稿者 春兎 : 2007年12月 3日 12:13

はじめましてサチンさん、こんにちは。
そんなことがあったのですか!
しかも東京に出てくる前から喜安氏とお知り合いだったとは………驚きました!
私も以前、腕の骨を折ってしまったことがありました。その時私も友人達に助けられ、楽しく生活できました。
今回の話、とても感動しました。
サチンさん、怪我にはお気をつけください。

投稿者 零翁 : 2007年12月 3日 14:26

骨を折ったとき、罪悪感がいっぱいだったのではないでしょうか?あたしも、あたしのせいでみんなが作り上げてきたものを壊しそうになってしまった事があります。
あたしと男子数名以外のみんなが買出しに行ってるとき、男子が遊んでいて、あたしそのとき代表委員だったんですよ。注意しなきゃって思って、男子を止めたんです。
そしたら、男子に五月蝿いって言われて押されてしまって、バランスを崩して倒れたんです。転んだ所に、絵の具があってその絵の具が飛び散ってしまって。教室もぐちゃぐちゃだし、壁紙とか、劇に使う道具もあたしの服も全部ぐちゃぐちゃで。男子はそれを見て逃げてしまっていて、あたしは一人になったんです。そしたらみんなが帰ってきて、え・・・?って感じになってしまって、あたしはなぜか声が出なくて泣くしかできなかったんです。でも、友達は泣かないでっていって慰めてくれたんです。
そのときは、全部が全部あたしのせいではなかったのですが、どうしようもなくあたしが悪いような気がしてきて、泣いてしまいました。何人かの友達は泣きながらあたしの服とか髪の毛とかを拭いて男子を怒ってくれたんですけど。
このとき以上に、一人では生きてけないと思ったことはありませんね。

では乱文失礼しました!

投稿者 長瀬優雅 : 2007年12月 3日 16:57

あと一人は、たぶんお嫁さんになりましたよ。だいぶ会っていないですが元気だと思われます。

投稿者 Sンコン : 2007年12月 3日 20:46

仲間・・・青春ですね。
一人が泣けば仲間も分かち合って、一人が何か起こったらみんなで解決する。
これこそ人間一人で生きてるわけではないし、人間一人では生きられないっていうのが感じますね。
それ一本に(芝居とか)集中できる仲間がいることがとても羨ましく感じます。

私はまだその青春時代を生きている途中なので、真面目に「一人」と感じたことがあまりない・・・
これからいろいろ経験していきたいと思います、とサチンさんに影響され真面目に考えてみた私でした。

私もサチンさんに支えられながら、サチンさんを支えながら(支えになってるのか・・・?)生きてますv

ではおやすみなさいです。

投稿者 珠桜 : 2007年12月 3日 23:00

『人間一人では生きられない』

大人になってから意味が分かりました。
「一人でも大丈夫だもん」なんて思った事あったな〜。
今は人と関われる事が嬉しいのです。大切な仲間もできたし。
助けて助けられて、一生懸命生きてます。

投稿者 も : 2007年12月 4日 02:51

サチンさんこんばんは。よいお話ありがとうございます。
私自身はまだ骨折の経験というものがなく気持ちを『わかる』事は、し難いですが『知る』事は出来るのだと思っています。
同級生である日骨折して松葉杖をついて学校へやってきた男子生徒がいました。
学校にはエレベーターがついていて生徒は使用禁止になっていますが、無視をして非常に沢山の人が乗降しています。
先生方もこの時ばかりは…といった感じでしたが、彼はエレベーターを使わず階段で教室に通っていました。
その姿を見て少なくとも同じクラスの人はエレベーターを使わなくなったし、普段おちゃらけて授業も真面目に受けなかった当時のクラスが彼に何か出来ないか、と一人一人が意識し始めました。

投稿者 ゆう : 2007年12月 4日 20:00

彼は、決して自分から助けてくれ。とは言いませんでした。

私の学校はキリスト教の学校で聖書の授業があります。そこで『共生』や『隣人愛』を学びます。
隣人愛といっても意味は何かしてあげなきゃいけない訳ではなく、ただ共に生きる事なのです。側にいるだけなんです。
まさにサチンさんの話や上記の事が、これが隣人愛か..と思った次第です。

大変長く語ってしまい申し訳ございません(>

失礼しました。

投稿者 ゆう : 2007年12月 4日 20:10

こんばんは。

最近怪我をしたので、本当にそうだなって思いました。
仕事が一番忙しい時期だったので。
人様の優しさが身にしみました。

投稿者 京子 : 2007年12月 5日 02:11

お久しぶりです。サチンさんV
3日は私の誕生日なのでブログが更新されていてウハウハですV

人って誰かに助けられないと生きてはいけないと思ってます
何かをしてもらう訳じゃなくて、ただ何か言ってもらったり、側に居てもらうだけでも支えられます
そんな当たり前の事をつい最近知りました。

何だか何をいってるのかわかんなくなっちゃいました(笑)
とりあえず、人間って凄いなぁって思いました!

投稿者 雫 : 2007年12月 5日 07:44

こんにちは、サチンさん。良いお話を聞きました。

私も3年前かな?中2の時に靭帯を伸ばしてギプスをしてた時期がありました。ちょうど今みたいな時期で学校ではマラソン大会の取り組みとして毎朝走っていてグループのメンバーに迷惑をかけてどうしよう…と思ってました。(グループ対抗のプレマラソン大会があったので…)その時にグループのメンバーは私の事を凄く気遣ってくれて代わりに二回走ってくれた子がいました。あの時本当に人間は一人じゃだめなんだな、助けあってるんだなって思いました。

サチンさんも怪我には気を付けて下さい。イベントまで後少しですね♪

投稿者 雪弥 : 2007年12月 5日 10:28

永井さんこんにちは。

今日の日記を見て、すごく温かい気持ちになりました。ちょっとうるっときてしまいました。
年を取るとどうも涙腺が弱くなっていけねーや・・・と思いつつ、当時の永井さんの切実な思いや、「演出」さんの気遣いにやられっぱなしです。
うう・・・。良い話をどうもありがとうございます。

今年一年、本当に殺伐としていて、連日マスコミ、メディアだのが、物騒な事件や、人の失敗を取り上げて騒いでいました。
そんな中で、このお話は冷え切った心に染みいるものがありました。2007年で一番良い話でした。

永井さん大好きですーーーーーーー!!!

ではでは。
失礼致します。永井さん、お仕事頑張ってください。応援しております。

投稿者 まひする : 2007年12月 6日 14:22

こんばんは☆

大変でしたね、サチンさん(汗)
昔私も骨折したことがありますが、その時もいろんな人に助けられたのを思い出しました。

そして久しぶりに、感動した気がします。
そうですね、誰も一人じゃ生きていけないものですよね…。

あまりにうんざりすることが続くと、少しずつ人間不信的な思考になりがち。
そんな弱い自分もイヤになりがち。
駄目だなぁと、思いはするんですが…。
でも、そんなことがあると、逆にいろんなことが見えてくる事があるのも事実ですね。
本当に辛いときにそばにいてくれた人は、ああ、この人こそ本当の友達と呼べるんだな…と気づいたり、そんな友人達に出会えたことに感謝したり。
最近も、痛感している、ある学校の中学二年(笑)


そういえば…
関係ない話ですが、テニプリ40・5巻、立海の監督を予想する読者応募コーナー、青森県幸氷空綺が載っております(笑)
何気に嬉しい(大笑)
あり得ないことかいてますけどね(爆)

それでは、風邪に気をつけて頑張ってくださいね!!
さっそく風邪で声が出ない、空綺でした~☆

投稿者 幸氷薇 空綺 : 2007年12月 8日 20:58

二度目失礼します☆

幸氷薇 空綺 さんと同様あたしも40.5に乗ってました!あたしは幸村家のイラストと真田道場のメンバーになっていました(笑)
幸村ご本人(?)に報告せねば!と思いつつ書き込みしています(笑)
イラストの方を先に読めば道場の方でもきっと見つかりますよ☆ちなみに名前は違いますが
「優」の字がついている北海道の者です(笑)

それでは~♪

投稿者 長瀬優雅 : 2007年12月 9日 22:21

お久しぶりです。溜まっていた読んでない記事読みました。
前回の記事、永井さん手編みのマフラーなんていいなぁ欲しいなぁと思いました~。

そういえば中学卒業以来、人と何かを作るということはまるでしてきませんでした。友人は美術グループやら劇団やらで仲間を作って青春物語を未だに作り続けているんですが、私だけはひとりで地道に波乱万丈です・・・。だから団体で何かやってる人によく憧れます。ブル、楽しいんでしょうね!

重い理由で病院にかかるって人生の影響がすごいですよね。
でも毎回思いますけど、こういうタイミングでそういう事件が起こるのはある意味奇跡だなぁと不思議です。

何か色々学びますよね。

投稿者 ロコ : 2007年12月10日 15:54

はじめまして。

私も高校の時に演劇部に入っていて、その卒業公演三日前に左足の中指を柱にぶつけて骨折したことがあります。

ただ、私は物凄く鈍感だったので、何故かそれほどの痛みを感じず…病院にもいかずに稽古にでていました。
本番前というせいで気が張ってたからなのか、骨折したという事実に全く気づかずに結局舞台に立って、ダンスを踊ったり走り回ってしまいました。

でも本番終わっての翌日にようやく病院にいきレントゲンを撮ったところ、骨が綺麗に縦真っ二つで、血の気が引いたのを覚えています。
その上骨折という事実を知ったからなのか、その日の夜から信じられない程指が痛み出し、恥ずかしい事に泣きながら母に夜間の病院に連れて行って貰いました。

読んでいてその時の事を思い出してしまい、趣旨は違うと思ったんですが書き込んでしまいました。

これからも頑張ってください、応援しています。

投稿者 ハチョ : 2007年12月10日 21:59

私があらためて言うことではないですが、友達がいるのは良い事です。いろんな人に迷惑かけながら、まあたまには迷惑かけられながら、人は生きておるのです。本当に、あらためて言ってしまいましたが、たまには真面目な事を言ってみても、良いのではないでしょうか。人間だもの(みつを)

投稿者 さちん : 2007年12月11日 00:19

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