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2005年09月04日

関家麻紀子

9月4日。稽古場日誌。楽しみにして下さってるであろう皆さんに、お届けするのが遅くなってすみません。
4日の日誌ですが、今日は6日。本番の劇場である三鷹市芸術文化センターに今日入りました。
急いで、だけどちゃんとじっくり、稽古場日誌をお届けしたいと思います。
三鷹の劇場は・・・・本当に広くてきれいです!設備がすごく整ってて、いつも汗だくになる搬入作業も、搬入口から舞台まで
バリアフリーなので、すいすい・・・・とまではいきませんが、とにかく、これまでとは格段のスムーズさ。
あと、プロのスタッフさん方も頼もしく大勢ついて下さり、なんだか「やるぞ!」って気分に大いにさせてくれる朝を迎えたブルです。
これから3日間、舞台の仕込み、リハーサルを重ね、この大舞台ときっちり格闘するぞ!引いては観に来て下さる皆さんと、
この大舞台を楽しむぞ!そんな、そんな、いつもそうですが、より一層に気合が込もる私です。

という感じで、きっと各メンバー陣、気合を入れて、臨んでいるこの舞台。
見所は・・・・って書こうと思ったんだけど、それはきっと観て頂く皆さんのそれぞれの心で感じて頂けるはずのものですので、
なんか限定するのははばかられるなあ。
だけど、好きなシーンの話はしてもいいですよね?沢山あるのですが・・・・・。
丁度物語半ば頃に、生歌が流れるシーンがあります。
私はこのシーンが好きです。
歌だけでなく、そこにはセリフがあるし、ギャグもあるんですね。
この歌は、ブルの音楽担当の西山くんが作曲して、演出脚本の喜安くんが作詞しているんですが、彼らの持つ繊細な心と、スタイリッシュなセンスが、融合した、
本当に名曲であり名シーンなんです。
今日休憩時間に西山くんとこのシーンの話になり、西山くんから「ちゃんとこのシーンが面白くなるように作ってるから」
って言葉を聞きました。あと、「歌い手も、変に節のついた表現がなく、聞く人が想像出来るようになってるよ」
って。そう!そうなんです。この歌を聴いている時間は、きっと稽古場でも、みんな自分の生活を投影しながら聞いてるんじゃないかな、って思ったのです。
舞台にのせる音楽を作るということは、勿論このシーンが「面白く(色んな意味で)」なるように作ってあると思います。
だけど私はそれを増す、この楽曲の持つ力強さを感じました。
皆さんの心に、このシーンがメロディーが言葉が、どんな風な情景を写すのか。

因みに私はあの杉並区・中野区を襲った大雨の日にの、一番雨が強い時間に、ゲストの酒井くんとちゃりで帰りながら、
この歌を合唱しました。「こういう時は歌ですよ!関家さん!」
雨音に消されそうになりながら、持ち前のよく通る大きな声で言ってくれる酒井くん。
「それどこじゃないよ!」って返しながらも、よぎったのはこの曲でした。
いっこだけネタばれ。歌の歌詞に、雨が痛くて目があけられない」ってとこがあるんですが、
ほんっとそんな状況だったのです。
台風の影響はいかがでしたか?これから関東に上陸する進行方向、なんでしょうか?
今日はテレビを一切見ていないので分からないんですが、皆さんが無事であることを祈ります。
家に浸水したという被害を受けた方のニュースも聞きました。
一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

担当:関家麻紀子 : 2005年09月04日 00:00