« 関家麻紀子 | メイン | 関家麻紀子 »

2005年09月03日

関家麻紀子

芝居の稽古が佳境に入ると、曜日感覚が分からなくなります。
今日は土曜日なんですね。週末なんですね。
つまり、1週間を切っているわけですね。
ここ連日ブルドッキングヘッドロックは中野にあるスタジオに入って稽古をしているので、曜日感覚のなさっぷりと言ったらないです。
皆さんにおかれましては、新学期が始まったり、会社では・・・・夏休みを一通りの方が取り終えたりとか、ですか?
とにかく。新しい感じになっているのかと思います。
宿題はいかがでしたか?憧れの彼は陽に焼けててちょっとドッキリってとこでしょうか。

こんばんわ。関家麻紀子です。
今日は、中野のスタジオで稽古して、夜から本番の劇場、三鷹市芸術文化センターに移動しての稽古という、移動!移動!
の大変忙しい日でした。


Pht0509031905.jpgこれが皆さんにおかけ頂く、三鷹の劇場の座席です。
見てみて!なんて座り心地のよさそうな椅子なのでしょう!!!
実際座り心地いいのです!           


Pht0509031851.jpgちょっと写りがびみょうで恐縮なのですが、みんながワラワラ待機しているひとこま。
とにかく。ビバ!座り心地グッド!


Pht0509032050.jpg余談ですが、こんな頭も登場します。


今日は冒頭のシーンの稽古を劇場でやりました。
広く舞台を使うシーンは、実際の劇場でないと作れないのです。
私、好きですこのシーン。何気に全出演者が出てます。これネタばれ?まあいいや。みんな出てるのです。

昨日のことになりますが、稽古が終わった後、何人かで中野にご飯を食べに行きました。
偶然にもブル創成期のメンバーがいて、なんか昔話になりました。
主宰を含め、皆が広島にいた頃の。
あの頃はみんな若く、芝居のこともちゃんとに分かってなくて、とにかくがむしゃらに、やりたいことをどうやったら出来るかを
とてもアナログな感じで実現までこじつけてた頃でした。
鉄骨を組んで舞台を作った初めてのことも、大学の近くの広場にテントを借りてきて劇場そのものを作ってしまったことも、
電気が落ちたのにバイクの明かりで稽古したことも、全部素敵な思い出話となる・・・・そんな頃。

今はきっともっとストイックに芝居を作っていますし、技術や知識もあがったと思います。
だけどあの頃のみんながいて自分がいて、今があります。そして東京で出会った仲間たちがいます。
ブルドッキングヘッドロックに関わっていること、こうして「サクセスの空」の稽古をしていること。
何の経緯で皆さんにこうして稽古場日誌というカタチで文章を読んでもらっているか。
全てが不思議な巡り合わせです。

きっと、きっと、9月9日から、皆さんと出会える劇場での空間も、何の因果か、共有できる時間は不思議な巡り合わせと
なり皆さんの心に何かしらの足跡を残すと信じています。

思えば、私が芝居を初めて見たのは、厳密には小学生の頃の文化鑑賞とかでしたが、初めて自分でお金を払ってみたのは、
広島大学の演劇でした。
その時の衝撃ったらありません。
舞台上から発されるエネルギー、汗、空気、そのどれも逃してはならないという気にさせられました。
あの経験がなければ私は舞台に立っていなかったし、演劇という文化の面白さを知らずに死んでいたと思います。
さあ、それだけの空気を皆さんに届けられるでしょうか。
「サクセスの空」。もうすぐ始まります。


担当:関家麻紀子 : 2005年09月03日 00:00