『役に立たないオマエ』出演者名鑑

西山宏幸

西山宏幸

「私の一世一代」

一世一代ポイントは、いくつかあるが、今回は高校ハイスクール一世一代の話。



それは、




女子に話しかけた事。

高校入学したての僕はクラスの新鮮な面々の中で、これからどうすればいいのか、ホントに3年間やっていけるのか、1人ドキドキしていた。

中学のクラスは13人しかいなかった為、いきなり40人の中の僕はヘビに睨まれたカエル(昭和52年生まれ・ヘビ年)だ。


この先どうなるんだ!?

男とはそのうち話せるようになるだろう、だが!女子とは、女とは!

初期の段階でなんとかしなきゃ、今このタイミングを逃すと俺の青春3年間は灰色だあぁぁぁぁ!青春アルバムは全ページ白黒だあああああぁぁぁぁぁぁぁ!


僕は長男だ。そうだ、長男は色々経験しなきゃならないんだ。長男は関係ない。男だ。俺は男だ。女の子を好きになりないんだ。んなぁぁぁぁぁ!!!


ドキドキしながら、休み時間に自分の隣の席の女子に話しかけた。








「アウアウアー」






何て言ったか覚えていないけれど、おそらく「どこ中?」とかそういう事だろう。

そしてなぜか文房具の話をしたりもしただろう。



彼女は、美人ではないがコケシのようで、ぽっちゃりとしたコケシのようで、可愛らしく、サバサバとした、物事をはっきり話す女の子だった。

そんな彼女と話せるようになったことで、その子の友達とも自然と話すようになり、僕の青春のアルバムもまさに色付くものとなった。フルカラー印刷だ。

どういうわけか、彼女とは3年間ずっと同じクラスで席もなぜか近く、そんな事もあり、良く話をし、ものすごく仲が良かった。

が、僕が彼女と付き合う事は無かった。




それから高校を卒業して3年後。




つづく





(つづきの掲載予定はございません☆西山スプリング宏幸)