女たちのブルドッキングヘッドロック

ブルドッキングヘッドロックvol.16『女々しくて』 2009年4月10日(金)〜19日(日)@新宿ゴールデン街劇場

永井幸子
永井幸子

『公演を終えて』

何より楽屋が女ばっかりでした。ゴールデン街の一角の地下、小さな劇場の片隅で、着替えや台詞確認に悪戦苦闘するする8人の女たちの姿は哀しくも可笑しくなかなかにドラマティックでした。そして私はアフロになったりハゲ社長になって酔ったり、牛乳を毎回一気飲みしたり、舞台の上で着替えたり、17公演休日無しだったりしてなんだかいつもより大変でしたが、途中幾度となく「限界」という言葉が脳裏に浮かびましたが、終わってみれば楽しい公演でございました。なるべくなら雄雄しく生きてゆきたい。体力つけて、頑張っていかないかんなあと思う、主人公マサオと同じ1975年生まれの私です。(あと森谷さんと、あと演出のキヤスさんも)

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山口かほり
山口かほり

『公演を終えて』

いつもの半分ほどの人数でしたが、狭くてごちゃごちゃしてて女子ばかりでにぎやかでとっても楽しかったです。また、出演していない男子がそれぞれお菓子とか栄養ドリンクとか持って来てくれた時や、ダメだし中ふと見渡すと客席の後ろの方に男子が並んで座ってて、「あ・・みんないる!」と気付いた時に、見守っててくれているのだなぁと感じ、今までの公演とは違ったそういうところもすごく新鮮でした。とにかくいろんな発見があり充実の公演でした。7月もがんばります。ありがとうございました!!

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三科喜代
三科喜代

『公演を終えて』

台本が最後まで完成した日の最初の本読みが終わった時、私は、みんなに気付かれないように稽古場のトイレでちょっと泣いてしまいました。
台本を読んだだけで、涙がでるって、私にはあまりない事です。
稽古は楽しいのに、何度もこっそり泣く事の多かった公演でした。

本番中も、私は横になっていて死ぬ本人なのに、何度も泣きそうになりました。

私にはただただ悲しい話で、泣いて、せりふが言えないんじゃないかって心配でした。

自分自身、死ぬ事が身近で、明日死ぬかもと考えたりするので、誰かが死ぬ話しは悲しいです。

私が、チコちゃんとヒトミちゃんと別れて一人で、石けりをしながら歩く場面が、私も小さい時にひとりぼっちになってよくやってたので当時の淋しさを思い出し、もの哀しくなりました。

ケガしたり、楽日の本番中に具合悪くなって楽屋の小さいドアから外へ脱出して命拾いしたり、過酷な毎日でした。

でも終わって振り返ると、結局楽しかったです。

女ってすごいって思ったり、
女ってうざいって思ったり。

小さい劇場に沢山のご来場、ありがとうございました。
スタッフの皆様 男性メンバーの皆様どうもありがとうございました。

またすぐ夏に会いましょう。
三科喜代

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深澤千有紀
深澤千有紀

『公演を終えて』

忙しい舞台でした。表も裏も。物語は平成がすでに終わってる数十年先までどんどん進むわけです。裏はそれに合わせてどんどん人が着替えているのです。小さな舞台ですから、裏の物音も客席に簡単に伝わってしまいます。テキパキと静かに藤原よしこさん演じる「松田聖子」のワンピースの着替えを手伝う私は、そろそろ慣れてきてもいいステージ数だのに何だってこんなにボタンが手間取るのだろう?私手元が危ういのかしら?と自分の老いに震え、そうか!この人は台本に書かれている通り日々「太っちょ」になっているのだと気づいた頃には千秋楽でした。

人生いろいろしょうがなくて、でも本当にしょうがないとは割り切れなくて、女々しくないではいられない。そういう登場人物の中では、私がおもにやった「タツコおばさん」はわりあいパッキリしていたように思います。パッキリしているのは思い込みが激しいからで、「人間誰でも結婚はする」「若いうちが華」そして、自分は何でも「わかる」と断定する。

断定できる言葉など何一つない私です。だから何も分かってません。が、まあどうであれ、わかっていると思い込み断定できる自覚の無さは女の人です。大変大変「女々しい」のです。そしてそれがとっても可愛らしい・・・ということが、公演が終わってから少し分かりました。もっと可愛くなるようあと数十年頑張って生きていこうと思います。大変楽しく過ぎた公演でした。関わって下さいましたスタッフの皆様、支えてくれたブルの男達、そしてなにより観に来て頂きましたお客様どうもありがとうございました。

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藤原よしこ
藤原よしこ

『公演を終えて』

いやぁ〜、楽しかった!!そして、しんどかった!!体力的に。だって一日に二回やる日がすごく多かったんですもの。それに、ブルのいつもの公演よりも出演者の数が半分くらいで物理的に出番が多かったわ(嬉しいことですけどね)。あと着替え!!多かったわ〜!!私演劇始めてたぶん8年くらいなんだけど、今までで一番多く着替えたんじゃないかしら?いつも終演後はほとんど必ずと言っていい程飲みに行く私が今回は一回しか飲みに行かなかったもの〜!!くったくたで。そして次の日が恐くて。夜の回しかない日が天国みたいって思ったのも始めてだったわ〜!!始めてと言えば、男役をしたのも始めてだったわ〜!!ハゲ部長!!楽しかったわ〜!!最後になりましたが、観に来てくださった皆様、本当にありがとうございました。

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岡山誠
岡山誠

『公演を終えて』

まず始めに伝えたいことは一番前の列に座られたお客様に

「つばをばんばん飛ばしてごめんなさい」

ということですね。自分でも
飛んでるなー
あーこれ飛んでるわー
と思いながらもどうすることも出来ずただただ心の中ですんませんすんませんと謝り続けた日々でした。

また今回様々なめったに無いであろう経験を役の中とはいえさせてもらいました。
前説やり
人前で着替えたり
告白したり
告白されたり
抱き締めたり
縛られたり
マッチになったり
女装したり
縛られるのと女装以外は実生活でも役でも今後やることはおそらく無いだろうなと思うと感慨深いばかりです。
僕以外出演者が全員女性ということ自体今後経験することは無いでしょうし。

そして今回女性ばかりの中に男一人紛れ込むことに成功いたしまして
僕を巡って女性達の争いが起きて大変でした
とか
いじめられて毎日泣いてました
とか
楽屋での着替えをこっそり覗いてました
とか
みたいな適当なホラ話でお茶を濁して終わろうかと思っていた次第なのすが
「女々しくて」が終わってからなんだか頭がポワンとしてまるで夢の中にいるかのようで何だか何もかもがどうでもよくなり頭もすっかり働かなくなってしまいますて。
つまるところ僕は寂しくなってしまったのだと思います。
いつもより短い稽古期間でしたがそのぶん濃密な時間を過ごしたのでしょう。
そんな濃密素敵時間にやられてしまったのかもしれません。

ヤ・ラ・レ・タ

今までだって公演が終わるときには寂しくなりましたが何なんでしょう今回のこの寂しさは。

あー、寂しい。

SA・BI・SI・I

そんな寂しがり屋の僕の千秋楽の気持ちを例えるなら「のだめ」の学祭で千秋がシュトレーゼマンとAオケと共演してラフマニノフを演奏したときのような感じと表現すればわかっていただけると思います。

と、何だか心の中がダダ漏れな文章になっていますがいろいろ考え推敲すること出来ない状態のためご容赦を。

まあ結論としては
すんごく楽しかったなー
と、いうことっすわ。

最後に
キャスト、スタッフ、お客様他この公演に少しでも関わっていただいた皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
おかげさまで盛況の中、幕を閉じることができました。
本当にありがとうございました。

もうすぐ次回「ケモノミチ」の稽古も始まります。
が、
始まるまでの僅かな間もう少しだけ僕はこの「女々しくて」の世界の余韻に浸っていようと思っています。
そんな女々しい男
岡山“コンクリート・ジャングル”誠
でした。

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黒木絵美花
黒木絵美花

『公演を終えて』

まず、ブルの皆様へ。
「役に立たないオマエ」から始まり、3公演連続でお世話になりましたわけですが、皆さんと関わる機会に恵まれて、非常に楽しくとても実り多き時間を頂いたなぁと、本当に感謝しております。
どうもありがとうございました。

そして劇場に足を運んで下さった皆様、本当に本当にありがとうございました。今回は劇場も狭かったせいか、お客さんとの距離が近くて、なんだか全員一緒に舞台に立っているようなそんな錯覚すら覚えました。
疲れでしょうか?
よくわかりませんが、とにかく楽しかったのです。

今回の「女々しくて」は、私が今まで経験したいくつかの舞台のうちでも、終わってみたら、トップスリーに入るくらいハードな公演だったかもしれないなぁという印象が、実は残りました。
きっと、良い意味で。

個人的には反省点ばかりが後から後から浮き彫りになるかたちで、まぁ、もう終わちゃったわけなんですが、良いことも悪いことも、今回はひとまず、全部笑って忘れてしまおうかと思います。
すみません。

出来なかったことはもはや、次回取り組むしかできませんものね。良かったかもしれない部分だって次も同じとは限りませんし。

公演がまた一つ終わり、一つの価値観との一区切りと同時に、一度細胞をリセットさせてあえて何も引きずらず何かまた新しい気持ちでチャレンジできたらいいなって思います。
今回はなんかそう思いました。

また少し精進して、いつかの機会にまたブルの皆さんとご一緒できたら幸いです。

今回関わって頂いた全ての方々へ、ありがとうございました。


黒木絵美花

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津留崎夏子(世界名作小劇場)
津留崎夏子(世界名作小劇場)

『公演を終えて』

三月より始まった、女々しくての日々。
一体どんなことをやるのだろうと緊張いっぱいに飛び込みましたが、ンマー毎日が楽しくてしょうがありませんでした。
稽古場に立つこの目にうつっていたのは、
まだ見ぬゴールデン街劇場。
現実となる幕開けが楽しみであり、恐ろしくもあり、興奮のなか本番を迎えました。

客席におこる笑い声やふと見える笑顔を感じながら、
舞台は観て貰うことで初めて完成するんだなあと、改めて実感しました。
ゴールデン街へ足を運んでくださった皆さまへ、この場をお借りして感謝を申し上げます。ありがとうございました!!

終わったいま、ふと自分の女々しさを省みる瞬間がありました。
「しょうがないのよ。」
という台詞が、身に染みます。

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森谷ふみ(ニッポンの河川)
森谷ふみ(ニッポンの河川)

『公演を終えて』

あー楽しかったぁ!!

稽古中から楽しかった、『喜安さんが教団を持ったら入信する』と思ったくらいだ。
公演中は、楽屋が狭くて大変だった、『役ごとにもう少し髪型変えられればなぁ』なんて思った。あと、自分の体力の無さにガッカリした。

それらを含め、とにかく、全部が本当に楽しかった。

『森谷さんて雄々しいよね』

ある日、サチンさんに言われた一言。

『サチンさんも…』なぁんて思ったり。

私もサチンさんも昭和の50年生まれ、雄々しいと思われる同士の『女々しくて』。

無事に終えて一安心。

皆様、大変お世話になりました、感謝しかありません。

力が付いた頃にまた呼んでいただけるよう、もっともっとがんばります。

ブルドッキングヘッドロック、万歳!!

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