進捗
2017年3月9日
全チームの進捗（3月9日現在）
1月5日から始まった喜安浩平と劇団員による脚本開発。各チームが「登場人物」「あらすじ200字」「台本の冒頭2ページ」を提出しました。いよいよ、登場人物がセリフを喋ります。
その25 『雪ロード埋没』
登場人物
・高倉…髙橋龍児
・手嶋…浦嶋建太
・男3…橋口勇輝
・女1…平岡美保
・女2…二見香帆
・女3…山田桃子
・女4…鳴海由莉
・女5…葛堂里奈
あらすじ
大雪降り積もる駅の駅舎に男子学生が二人。夢を語る旧友に内心評価されたいと思う男はそこに現れた女子との戯れを見せつける事で旧友の評価を得ようとする。次第に「カッコイイからやってみて」という女子達の提案に乗る男であったが、それは当初の思惑とは随分違った方向に向かい始めていた…。
『雪ロード埋没』台本
■１幕■
〇〇駅の駅舎。
男子高校生が二人。一人は手にボールを持ち、ストーブの前に立っている。
もう一人はベンチに座っている。
高倉 え、まじ？ポジションどこ？
手嶋 セカンド。
高倉 え、じゃあサードは？
手嶋 大久保。
高倉 えー、あいつ今サード？
手嶋 うん。
高倉 まじかー。え、１年は？いいのいる？
手嶋 今外野全部１年。
高倉 は、まじで？
手嶋 あ、あとあいつやばいよ。松井みたいなやつ。
高倉 松井？ゴジラ？
手嶋 超でかい。
高倉 あ、たぶん見たことあるわそいつ。
手嶋 ま、でかいだけだけど。
これまでの過程→カテゴリ『その25』
その38 『遮光婦人』
登場人物
・林田クミコ(37) 猪野の夢に共感しサークルに参加
・猪野コウスケ(34) 鳥人間サークルの発起人
・猪野サチ(37) コウスケの妻
・浜岡タケシ(38) 最近引っ越してきた
・浜岡ヤスエ(38) タケシの妻
・内場レイジ(39) みんなのまとめ役
・内場フユコ(32) レイジの妻
・轟ユウジ(32) 彼らを取材しに来た
配役未定
あらすじ
マンハッタン団地に息子と暮らす林田クミコ。同じ団地に住まう猪野の夢に共感し、団地内でサークルを結成。鳥人間コンテストへの出場を目指し製作を進めていた。
ある日、翼が大破するトラブルに見舞われたクミコ達。今年は諦め来年に夢を託す彼らだったが、満場一致に見えた会議の終わりに、クミコが手を挙げる。
「本当に諦めていいんですか？」
迫り来る夕飯の支度どき。終われない会議は、いつしか夫婦たちのもつれを引き起こす。
『遮光婦人』台本
■ １幕 ■
【日曜13:00すぎ 集会所】
男４人、女３人、一人は妊婦。
外では子供の遊ぶ声。
机の上には新聞紙が敷かれ、土や鳥の羽みたいなものが付着し汚れた部品のようなものが置いてある。
浜岡 ほんと、すみません！俺があんなこと言わなければ･･･！
猪野 いや、浜岡さんのせいじゃないんで、みんなあそこでいいって賛成してたんで、謝らないでください。
冬子 そうですよ。誰も悪くないんですから。
浜岡 いや、でもっ
ヤスエ たけちゃん、
内場 そうそう、気づくわけないですよ。仕方ないですよ。（轟に）ねぇ。
轟 （愛想笑い）
内場 いや～まさか、あんな所にカラスの巣があるとは･･･。
一同 ・・・。
サチがトレーにお茶を持ってやってくる。
さち 怖いですね～カラス。
くみ子 でも、彼らのテリトリーを犯したのは私たちですからね、当然の報いですよ。
これまでの過程→カテゴリ『その38』
その41 『やさしい男』
登場人物
・品沢（産廃業者、独身）…篠原トオル
・桜木（ラジオ投稿が趣味、既婚）…永井幸子
・大滝（上記二人の同級生、既婚）…山崎カズユキ
・栃谷（高級セダンに乗る男）…喜安浩平
・熊木（渓流そばのロッジの住人）…森戸宏明（動物電気）
あらすじ
夜。一台のトラック。佇む、山で子犬を拾った男（品沢）とその友人（大滝）。そこへ現れる元同級生の女（桜木）。男たちは、動物好きでラジオ投稿が趣味の女に、子犬の里親を依頼する。すると女が、これは狼の子供ではないかと答える。３人はトラックを駆り、拾った場所へ向うも途上で脱輪。混乱の中、山に不似合いの高級セダンが現れる。運転する男（栃谷）と助手席に乗るロッジ経営の男（熊木）に導かれ、３人は森の奥、渓流近くの山小屋へ辿り着く。子供じみた大人たちの夜話の行方は。
『やさしい男』台本
■ 1幕 ■
山小屋である。雨の音がしている。
女が立っている。
女 こんばんは。ある夜、私に起きた出来事をお話しします。ここはとある山。山小屋です。雨が降り出したのは30分前。ビー玉みたいな重たい粒が、一つ二つ、私の肩を叩いたかと思うと、すぐに、大きな塊になって落ちてきました。
カッパを着た男が二人、駆け込んでくる。
栃谷 無理無理！これは無理ですよすぐには！
大滝 （女に）すごいよ！視界ゼロ！
女 えー大丈夫？
栃屋 一旦落ち着くまで待機！
大滝 あはい！あーまいった。
大滝、カッパを脱ぎ、栃谷に渡していく。
と同時に熊木も現れ、
熊木 朝まで止まないやつかもしれないなこれ。
大滝 え？
熊木 朝まで止まないやつかもしれないですよ。
大滝 わかるんですか？
熊木 川の音が。響きがね、違うんです。
大滝 あ、へー。だって。
女 うん。
これまでの過程→カテゴリ『その41』
次回進捗報告は3月23日(木）の予定です。
上演まであと39日。
チケット一般発売のお知らせ
2017年3月11日（土）18時～
劇団HP、各プレイガイドにてチケット販売を開始いたします。
本編をよりお楽しみ頂ける、イベントも4種類ございます。
ご予約お待ちしております！
詳細→http://www.bull-japan.com/stage/108/
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ブルドッキングヘッドロック Extra number
コンストラクション ダイアグラム・オーバー ザ ディメンション
～108の、建設と解体を繰り返す未遂の構想について～
2017年4月16日（日）～22日（土）
全12ステージ
＠下北沢 小劇場B1