高校の選択科目(芸術)で音楽をとっていたのだが、その先生はインテリを気取りながら実はCCガールズの大ファンでファンクラブにも入っていて、誰もいない音楽室でピアノで弾き語りをしていたことを卒業した姉から聞いていた。
音楽はクラシックギターの練習があって、学期の始まりに地元以外の電車通学生は申請すれば置きギター借りられるのに、すっかり忘れていて全て貸し出され、満員電車にクラシックギターを抱えてのらなければならなかった。だが、悪知恵が働いた私は先生の元へ行き、CCガールズをビミョーな鼻歌でうたい『ギター借りわすれたんですけどー』とヘラヘラして走りさった。
翌週、『貸出を知らなかったものがいたのでもう一度決め直す』といってくれて、実は翌年も申請し忘れたのに無事に三年間借りる事ができた。
CCガールズをきいたあの時の先生の顔は忘れられない。
お互いそれ以上何もしなかったけど、そんな先生の姿から学んだものは大きかった気がする。