その41 建設と解体

どうも。公演が終わりました。その41の篠原です。

今回この公演、この企画。とても楽しんで参加できました。チームの喜安、永井と学生時代くらい顔を付き合わせました。とにかく話しをしました。沈黙の時間も共有しました。ゲストの森戸さん山崎さん合流してからも、たくさん話をし、共有しました。制作に助けらました。ブルのメンバーやスタッフさんに助けらました。有り体に言えば、たくさんの感謝するべきことにより一つの建設の完成形をみました。

ミーティングはおおいなる収穫でした。話をするとお互いがよくわかる。わかった上でもなお話をする。いい大人がバカな話もたくさんしました。これらは作品というか作風に大きな影響を与えました。私のそれはそれこそ、大半は与太話だったかもしれませんが、でも建設と解体を繰り返して演劇作品が出来ていく様、その実感は、とても刺激的でした。まさに演劇に出会った学生時代を思い出しました。「なんかよくわかんないけど楽しいから楽しい!」と思える感覚。忘れかけてたフィーリングでした。これは現在の自分と、自分を取り巻く環境をきちんと見つめなおすきっかけにもなりました。

「遅れてきたスタンドバイミー」
「いい歳した人の子供っぽさとロマン」
「動物もの」

やりたいことができたように思います。

終演後、お客様と笑顔でお会いできました。ロマンについて試行錯誤し、解体直後は「笑顔でお会いできなくなるかしら?」と思ってただけに、喜びもひとしおでした。

ありがとう、

ありがとう、皆さん。

私は旅立ちます。

建設と解体。ここにorはありません。一つのセットなのです。

そして人一人の人生もまた、建設と解体を繰り返すわけで。すなわち言わずもがな、人類そのものが建設と解体を繰り返してきたことは周知の事実です。歴史はそれを雄弁に語っています。

解体なくして建設なし。

ありがとう、建設と解体。

最後に、
ざっくり作ったメイキングイメージ映像と、
個人的に印象に残ったこのチームの解体事項をここに記しておきます。ま、つまりは歴史ですね。

それでは!

その41解体事項

○タイトル案
「せせらぎ氏、川へ」
「箱、山小屋」
「すごいやさしい男」

*「せせらぎ氏」って誰!?

○モチーフ案
・介護
・家電(人工知能により人間との距離が変化)
・時間(まどマギ)
・ミュージアムの監視員の女
・古いものを再生する話
・回りくどい進化をする生物、ロイコクロリディウム(カタツムリに寄生)レッドクローバー(植物)
・それぞれの両親の話
・シュレディンガーの猫
・数学者 ピタゴラス
・虫、植物(繁殖の意味でロマンがありそう)
・他

*虫がモチーフになってたら、「蟲愛づる姫君」みたいな話になっていたのかも?

○動物案

猿回しの猿
将棋をするサル五段
イグアナ

フクロウ
フェレット
アザラシ
インコ
ひよこ
カワウソ
カッパ

*サル五段は「先手、三六、木の実」とかうって名人をうならせます。カワウソとか拾っても持て余すだろうなあ。物議をかもしそうな動物もちらほらいますが、一番気になるのはやはりカッパ(笑)
男がカッパを拾ってたらどうなってたのでしょうか。男「拾ったんだけど…」女「何これ!カッパじゃない!」

○キャスティング案
・ゲストに女優をお呼びする。
・40代主婦はネカマ、オカマ?男性?女性(はっきりしてる男)

*結局女性は永井さん一人というキャスティングになりましたが、主婦がネカマあるいはオカマバージョンだった場合、何がどうなっていたのでしょうか?(笑)

あだ名案
・品沢→シーナ
・大滝→タッキー
・圓子→マル

*役名がなんとなく品沢、桜木、大滝に決まったのち、篠原のプロット内で学生時代の名残でこう呼ばれていたもの。あと、熊木、栃谷の関係性もいろいろあって、二人が全く接点のない設定もありました。

ほかにもたくさん解体しましたが、もはやきりがないのでこれにて。おじゃんでございます。(拍手)

追伸
そういえば、108あるわけで。

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ブルドッキングヘッドロック Extra number

コンストラクション ダイアグラム・オーバー ザ ディメンション
~108の、建設と解体を繰り返す未遂の構想について~

2017年4月16日(日)~22日(土)
全12ステージ
@下北沢 小劇場B1