その25
2017年2月5日
8人
少し時間を遡り、12月20日。
劇団員全員揃ってのミーティングの日。
コンストにゲストさんを呼ぶべきか、劇団員だけでいくべきか、喜安さんは劇団員に意見を求めた。
先に発言した先輩たちからは、ゲストさんを呼んだ方が良い、という意見が大半を占めていた。
「ちょっと待ってくれ」と思った。なんだかうまく言えないけど「ちょっと待ってくれ」という気持ちだったので、僕は劇団員だけでいく案を推した。
たぶん、年代別に分けるという企画を聞いたときから、『20代の劇団員だけでやる』ということに猛烈に意欲をかき立てられていたのだと思う。
結局意見は分かれ、それぞれのチームごとに決めようということになった。
そして数日後、僕たちその25チームは喜安さんとメールでやりとりした。
以下、8人のメールから一部抜粋。
「私の意見としてはゲストさんは無しでいきたいです。」
「ブルドッキングヘッドロックとして上演する青春群像劇を20代の劇団員だけで、という響きに「やりがい」を感じているということは間違いないです。」
「8人だけで勝負したいという気持ちのほうが強いです。」
「今後のことを考えても、20代チームが言い訳のきかない環境の中でお芝居をするのはとても有意義なことだと考えます。」
「若手のみでチームを組ませていただくという滅多にないチャンスなので、挑戦したいという個人的な想いがあります。」
「『ブルの若手が目立つ』という事に挑戦していかないとなと思います。」
「何より挑戦してみたいという思いが皆さんと同じく強くあります。」
思うところはそれぞれにあったが、『8人だけで』という部分は全員の意見が一致した。
さあ、僕たちは8人でやります。
解体にならなければね。
(記録:浦嶋建太)
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ブルドッキングヘッドロック Extra number
コンストラクション ダイアグラム・オーバー ザ ディメンション
~108の、建設と解体を繰り返す未遂の構想について~
2017年4月16日(日)~22日(土)
全12ステージ
@下北沢 小劇場B1