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2005年6月23日

子曰くの精神で

この間コメントでヴィレッジヴァンガードでゴーリーの「蒼い時」に「清清しいほどの解らなさ」みたいなキャッチコピーがついていたと書いたけれど、正しくは「ごきげんなわからなさ」で、しかも「蒼い時」にではなくて「題のない本」についていた。
ガーン適当だった。

これからは何かを引用する時や事実を伝える時は、なるべく「子曰く」の精神でのぞもうと思ったのだった。事実をただ伝えるのは実はとっても難しい。それにどうしたって自分のフィルターを通しますからね。尊敬する先生の言葉を一語一句間違えないように伝える為に「子曰く…」という方法で後世に残そうとしたのですよね。漢文良く知らないけど。私のフィルター、かなり色が付いていそうだし。ぼかしが入っていたり。そもそも見てなかったり。

なのでPooka 2004Vol.07の YOUのインタビューより。一語一句間違えぬよう。
「映画でも本でも「こう感じてもらいたい」っていう思いでつくられたものを、まさにそう感じるっていうのは当たり前だと思うのね。あともう一歩何かほしいんです。築地の寿司屋に行って、寿司がうまいのは当たり前で、もっと「仕事」をしてほしいのよ、寿司屋に(笑)。だから、扱われる内容が<死>だったり<ひどいこと>だったりしても、それが当たり前に悲しいとかだけじゃなくて、スカッと痛快に描いているものこそが、<エンターテイメント>なんじゃないのかなって思うんです。」

とても共感。そのページでYOUが好きな本として紹介していたのがゴーリーの「不幸な子供」だったのでさらに嬉しく。でもこれ去年の雑誌なので、今どう思われてるかはわかりません。

エドワード・ゴーリー「不幸な子供」
Pht0506231247.jpg

あまりの不幸。
「そうこうするうちに、実は生きていたお父さまが 帰国なさいました。」
というくだりが印象的。くだらなさと切なさと。

投稿者 sachin : 2005年6月23日 11:51

コメント

う~ん…<エンターテイメント>…深し!

さちんさん!探してた本はコレ?
作家はO・ヘンリーで原題は「Witches' Loaves」訳した方によって邦題はまちまち。
「善女のパン」
「古パン」
「パンのあだしごと」←仇仕事?
「善魔女のパン」
「魔女たちのパン」
   
子供向けのは
「いじわるなパン」
「魔女のパン」
「パンの無駄仕事」
でした。さぁ、本屋さんへGO!?

投稿者 キャサリン(国産) : 2005年6月23日 17:52

友達のとこは委員なのかなぁ・・・良く知らないですけど小学校のときは放送委員さんが流してました。中学校のときは決められていてそれを委員が流す感じでした。私の高校は委員がなくて放送部なんですよ★少人数で生徒会と兼ねてやってる人が多かったり(笑)

私は本をあまり見ないんですがエドワード・ゴーリーって人は随分前に聞いたことがありますvvどうしても途中で飽きちゃったり(苦笑)長続きしないんですよ;;いけませんねぇ・・・(汗)飽きっぽい性格を直したい・・・。(涙)
では失礼致します

投稿者 美古都 : 2005年6月23日 18:01

サチンさん、どうも!
最近、名前の前に何か言ってる眠兎です。
何故こうしたのだろう…?

「子曰く」の精神。
なかなか出来ないですね。
それと同時に出来ればいいとも思う事でもあったり。
うーん…難しいです!

蛇足かもしれませんが、
キャサリン(国産)さんのコメントにあった、「あだしごと」。
あれは、「他し事」または「徒し事」と書くらしいです。
意味は「ほかの事。むだな事。」だそうです。
差し出がましい事をしてしまい、すみません。

では、この辺にて失礼致します!

投稿者 眠兎 : 2005年6月24日 01:38

>眠兎さん
おはようございます。
「あだしごと」そうだったんですか!いやぁ~ちゃんと調べもしないで「たぶん」で書き込んじゃってすみません。ありがとうございました。
>さちんさん
「子曰く」の精神…うわぁ~反してしまいました!失礼しました。

投稿者 キャサリン(国産) : 2005年6月24日 05:26

こんにちわ。態々、書き込みの訂正をして頂きありがとうございます。
私、フィルターをかける事によって自分の意見が出てくると思うんです。本を読んだり映画観たり、作者・著者が何を伝えようとしてるかなんて正確にわかる物でもないし、自分なりにどう受け取りどう感じるかが大事かなと。

先日私は地元の図書館へ行きました。ゴーリー氏の『蒼い時』『不幸な子供』は買って読んでいたので、『うろんな客』『ギャシュリークラムのちびっ子たち』『優雅に叱責する自転車』『華々しき鼻血』を読んで来たんです。
一気に読んだので雰囲気や自分の感じた印象しか覚えられませんでしたが、数冊読んだところ、ゴーリー氏の独特な絵のタッチや言い回しなどが重過ぎず軽過ぎず…なのにくっきりとした衝撃を与えてくれて私的にしっくりきました。
読んだ中で『うろんな客』は温かみを感じ、愛着まで湧きました。買います!もう本屋で取り寄せしてますよ。あの変な生き物、気に入りましたから♪それに『うろんな客ポストカードブック』もあるとのこと。これも頼んでしまおうかと現在悩み中です。

図書館で気になった本があって、マーヴィン・ピーク著・横山茂雄訳『行方不明のヘンテコな伯父さんからボクがもらった手紙』。挿絵が多くて文字の形も面白いです。まだ全部読めてないんですが話の先がどうなってるか楽しみ。読み終えたら永井さんの元へ報告しに来ようと思います。

長々とすいませんでした;

投稿者 ずん子 : 2005年6月24日 14:41

>>>キャサリンさん
キャサリンさん!!そう!!これ!!すごい!!yahooで検索してみた!!ぎゃー。和解しませんっ!!ショック!!

>>>美古都さん
中高生の放送事情レポートありがとう。ゴーリーは絵本なのですぐ読めますよ。読むっつうか…見る?感じ?

>>>眠兎さん
「ほかの事。むだな事。」かあ。いやはや勉強になるなあ。しかしつくづく皮肉なお話だったのだなあ。むだかあ。


>>>ずんこさん
そう!ずんこさん流石。「作者・著者が何を伝えようとしてるかなんて正確にわかる物でもないし」って私もほんとにそう思います。だからこそ「子曰く」の方が都合の良い時もあるんじゃないかしら。どうかなあ。

ゴーリーしっくりきて良かった。紹介できて嬉しい。うろんな客ポストカードブックの存在は知らなかった。

行方不明のヘンテコな伯父さんからボクがもらった手紙…気になります。報告お待ちしています。

投稿者 さちん : 2005年6月24日 22:44

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