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   <title>キヤスコウヘイのム゛ウップス!</title>
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   <title>春だ！Tシャツを！さあ！</title>
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   <published>2010-03-24T14:59:59Z</published>
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      <![CDATA[３月２４日まで、この記事を最新にしておきます。


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ぜひご覧ください！

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   <title>黄金風景</title>
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   <published>2010-03-19T14:50:21Z</published>
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      こうもたくさん読んでいると、短編も短編、うんと短いのに出くわすだけで、太宰さんナイス。と思う。


短編です。


昔、太宰さんがいじめていた女中が、大人になり、夫づてに太宰さんに会いたいと言ってくる。しかし、今の自分のダメさ加減を思うと、会えたもんじゃないと思い、太宰さんはとっとと逃げ出してしまう。ところが、太宰さんがこっそり海辺で見かけたその女中さんは、夫と娘に向かって、太宰さんのことを一つも悪く言わないどころか、誇らしげに讃えてみせるのだった。


太宰さん、完敗。果ては、興奮して男泣き。なんともはや、ダメな御人である。

      
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   <title>姥捨</title>
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   <published>2010-03-19T14:23:40Z</published>
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   <summary>水上温泉にて、最初の妻（実際には内縁の妻か）、小山初代さんと服毒心中をしようとし...</summary>
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      水上温泉にて、最初の妻（実際には内縁の妻か）、小山初代さんと服毒心中をしようとした時のことが、描かれている。


「道化の華」、「狂言の神」、に続いて、三度目の自殺モノだ。自殺モノってジャンルもどうかと思うが。


初代さんをモデルにしているのだろう、かず枝の、鈍感を装っているのか、はたまた太宰さんが隣にいた女性をそうとらえたのか、今から死ぬようには見えない、なんとも明るい振る舞いが印象的だ。そして、実際に服毒し、しかし失敗して生き返り、生きてはいるものの気を失ったままのかず枝が、無意識のまま、「胸が、いたいよう！」と叫び上げる、その無防備な姿にこそ真実があるように思われ、悲しい。


帰京後、二人は別れる。なんともやりきれない話だが、夫は小説に狂い、妻は不貞を働いた。なかなかどうして、どうにもなりそうもない二人ではないか。


森の中、気を失い、泥まみれで喚き散らす死に損ないの女を見て、男は別れを決意する。その際の、決意の言葉もまた印象的だ。


“ 単純になろう。男らしさ、というこの言葉の単純さを笑うまい。人間は、素朴に生きるより、他に、生き方がないものだ。” 


アンタが言うか。という向きもあろうが、そうですな、とも思うのである。男がこういう考えの元になにかを言うと、女の人は別の単純さでもってブーブー言う。


いろいろ言葉を費やして、自分に言い訳したり言い聞かせたりしているところは、男ならではの女々しさだ。その辺は、太宰さん、健在だ。
      
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   <title>燈籠</title>
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   <published>2010-03-19T13:50:30Z</published>
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   <summary>新潮文庫版「新樹の言葉」を読み終え、次は新潮文庫版「きりぎりす」。 「燈籠」もま...</summary>
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      新潮文庫版「新樹の言葉」を読み終え、次は新潮文庫版「きりぎりす」。


「燈籠」もまた、女性が主人公の物語。


 ” 女々しくてシリーズ ” を立ち上げた私が、女性描写が得意な作家さんとされている太宰さんをモチーフに選んだのも、なにかの縁なのかもしれない。と、偉そうなことを書いてみる。


冒頭の、 “ 言えば言うほど、人は私を信じて呉れません。” は、またもや太宰さん自身の心情を表現しているようだ。


薬物中毒、幾度も繰り返す自殺、誰かれかまわず金を求める日々、欲しがるあまり常識を逸脱してしまった芥川賞事件、精神病院への入院、太宰さんに起きてしまった様々な出来事が、世間の太宰さんへの眼差しを、変えがたいものへと凍らせてしまったのだろう。


そのことへの不満が、嘆きが、この作品には込められている。


私は悪いことをした、でも、それでも私は悪くない。その女性主人公の主張は、そのまま、太宰さんの主張になっている。ま、悪いことしてんだけどね、実際。


しかし、女性を主人公にすることによって、太宰さんの主張は、女性ならではの性質ようなものに変換され、物語を味わい深いものにするための、いいスパイスのようになっている。


最後に、家族とともに、明るい電灯の下で食事をすることが幸せだと書いたところに、世間への負け惜しみと、そんなささやかさに気づけるようになった喜びが、ないまぜになって表現されているように思う。

      
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   <title>誰も知らぬ</title>
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   <published>2010-03-19T13:00:20Z</published>
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   <summary>何度目かの、女性が主人公の物語。四十一歳の安井夫人が淡々と語る。 “ 可笑しなこ...</summary>
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      何度目かの、女性が主人公の物語。四十一歳の安井夫人が淡々と語る。


“ 可笑しなことがございました。” で始まる安井夫人の語りは、芹川さんという友人女性との交流について滑らかに続く。途中、芹川さんにお付き合いしている男性がいることがわかって、動揺したりする。


で、芹川さんと青年の交際に反対していたらしき、芹川さんのお兄さんが、ある夜、安井さんの家を訪ねてきて、妹を知らないかと聞く。芹川さんたちが、いなくなったのだそうで。ところが、まあお兄さんはだいたい目星がついているとかで、荷物引っさげて安井さんの元を去る。


そして終盤。あまりにも唐突に、グンッと話しが動く。突如安井さん、立ち去ったお兄さんを追って、なりふりかまわず走り出す。実は、お兄さんと、“ 死ぬまで離れまい ” と覚悟していたのだという。お兄さんを見失い、人気の無い往来で “ お兄さん！” と叫んでみる。


急だな、おい。


しかし、この唐突な展開が気持ちいい。その秘めていた思いは、唐突だが、ありうると思わせる真実味を持っている。


友人芹川さんが日々大人になっていく、その姿を目の当たりにして、若かりし日の安井夫人の中で、なにかがどうにかなったとしても、おかしくはあるまいというものだ。


たしかに可笑しな出来事ではあるが、誰もがなにかを秘めているのだから、どこにでも転がっている当たり前の話とも言えるだろう。
      
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   <title>老ハイデルベルヒ</title>
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   <published>2010-03-19T12:49:17Z</published>
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   <summary>若かりし日の、伊豆の三島での太宰さんの思い出が綴られる。 やはりタイトルがどうい...</summary>
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      若かりし日の、伊豆の三島での太宰さんの思い出が綴られる。


やはりタイトルがどういう意味なのか気になる。ので、ちょちょっとネット検索した所、ドイツの小説、アルト・ハイデルベルクになぞらえたんじゃないかという、見ず知らずの方のベストアンサーが見つかった。タイトルの意味を知りたがっている人は、私だけではなかったということだ。横から盗み聞くように、フムフムと納得。


青春を鮮やかに過ごした彼の地へ、時を経て戻ってみると、全ては過去のことになっていて、何もかもが変ってしまっている。街も人も。そしてきっと自分自身も。その現実を突きつけられ、それでもやっぱり今を生きていかなければならない、ね。みたいな。


実際に太宰さんが家族を連れ、久しぶりに三島に立ち寄ったのだろう時に受けた落胆が、執筆の発端なのではないか。


老は、ドイツ語でアルト。ハイデルベルクとは、そう言う地名。だそうです。


ベストアンサーの方の教えてくれる、本家「アルト・ハイデルベルク」のあらすじは、なんだか美しく（王子様とか出てくるからかね）、太宰さんの方のそれは、清々しくも、少々不格好だ。あえてそうなるように書いた節もあるし、どうしたってそうなっちゃう節もある。


私も、例えば今さら、あの青春の広島へ戻り、広島大学とか訪れてみた所で、私が在籍していた学部はもうないそうだし、私が油絵の具で汚した壁も、他の若い学生のそれで上塗りされて、見つけることも出来ないだろう。


そうでしょうとも。その場所は、今そこにいる者のモノです。後でアレコレ言ってもしかたがない。今をしっかりアレするだけだ。なんだ、アレって。

      
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   <title>兄たち</title>
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   <published>2010-03-18T11:42:42Z</published>
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      太宰さんはよく、家族や、実家にいた女中さんたちのことを書く。この作品では、太宰さんの兄たちをモデルにしていると思われるが、よく登場する長兄的な人物ではなく、珍しく三男にフォーカスがあてられている。


どこまでが事実に基づいているかはわからないが、感傷的な語り口には、どこかしら事実が含まれているのだろうと思わせる。しかし、私がよくうんざりする、太宰さん本人の事実ではない分、どうも主張が客観的で淡々としていて、柔らかく、読む側も受け取りやすい。


この作品を読むと、虚実ないまぜのものとはいえ、太宰さんが１０年振りに故郷へ帰った時のエピソードを綴った、「帰去来」辺りのことがより深く思い出される。


      
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   <title>俗天使</title>
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   <published>2010-03-18T11:38:09Z</published>
   <updated>2010-03-18T11:40:20Z</updated>
   
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      ミケランジェロの「最後の審判」の絵が凄くよくてまいっちゃったことについて、そして自分にはどんな聖母がいようか、ということについて、延々書かれている。で、後半。


「もう、種が無くなった。あとは、捏造するばかりである。何も、もう、思い出が無いのである。語ろうとすれば、捏造するより他はない。だんだん、みじめになって来る。ひとつ、手紙でも書いて見よう。」


とあり、少女からの手紙が綴られ始める。それは、新潮文庫版「走れメロス」に収録されている、「女生徒」の主人公、女生徒からの手紙なのである。


とても陳腐な例えで恐縮だが、例えば、帰ってきたウルトラマンに、ウルトラマンとウルトラセブンが登場した時のような、ちょっとしたスペシャル感が、私をうきうきさせるのだ。


最後、「だらだらと書いてみたが、あまり面白くなかったかも知れない。でも、いまのところ、せいぜいこんなところが、私の貧しいマリヤかも知れない。実在かどうかは、言うまでもない。作者は、いま、理由もなく不機嫌である」とあって、くくられる。


ちょっと恥ずかしいことしちゃった感があったのかもしれない。私もよく、以前の作品の登場人物を、執筆中の作品に登場させることがある。多くは名前だけだったりするが。それって、ちょっと自己満足だったりする。ちょいと恥ずかしい行為だが、そういう楽しみは許していただきたい所だ。気づける方はちょっと得した気分を味わっていただきたい。


実は、ずいぶん前から、「Do！太宰」に、以前の作品の登場人物を登場させる予定でいた。というか、いる。出てくる。ちょっとアイディアがかぶってしまったよ、太宰さん。


      
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   <title>春の盗賊</title>
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   <published>2010-03-17T11:32:04Z</published>
   <updated>2010-03-18T11:37:46Z</updated>
   
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      書き出しからしてどうかしている。筆者は、これは経験談だといい、期待するなというのだ。


で、散々いろいろ御託を述べるのである。これはもう読んでもらうしかないのだが、まあもうほんと、知ったことかの気分になる、余計な御託だ。


あげく、これはフィクションである。と言い出す。経験談だつったのに。「私は昨夜どろぼうに見舞われた。そうして、それは嘘であります。全部、嘘であります。そう断らなければならぬ私のばかばかしさ。ひとりで、くすくす笑っちゃった。」と。「ちゃった。」ってなんだ、かわいくねえぞバカ。と思う。


んでまた今度は、泥棒という災厄にも予兆があるとか言い出して、気をつけろ、どういう予兆か教えてやるからオレを信じろ、と言い出す。（こういう、本気とは思えない無駄なアドバイスを延々してみせるところなどは、当劇団の篠原トオル辺りを思い出す。）読み手をバカにしているとしか思えぬ予兆の数々を、真剣極まる文体でもって、散々述べるのである。


さらには、寝れないので小説の筋を考えようとしたとか、ウダウダウダウダ、またもや脇に逸れる。早よ泥棒のこと話せやボケ！と思う。（そういう私のイラッとした心情は、当劇団の篠原トオルに対して度々向けられるものに似ている。）


で、ようやく泥棒が入ってきた時の話になる。主人公は、泥棒と対面してしまう。泥棒と火鉢を囲んで話をする。やがて金を出せ、ダメだ、の問答になる。泥棒を説得しようと、のべつまくなし、まくしたてる。このくだりにいたっては、文学というか、コントだ。（要は、当劇団のメルマガにおける、篠原トオルの新連載のようなものだ。）


最後、奥さんにたしなめられて、激ギレする。（篠原トオルが最近激ギレしたとこは見ていない。１０年くらい前はあったかもしれない。逆に私が激ギレして、ヤツにスリッパを投げつけてやったことはある。）


なんせそんな案配。


完全に、おちょくっているのではないか。最後のキレた心境が実際の心境なのだとしたら、せっかく懸命に泥棒とやり取りしたのに嫁さんにたしなめられてキレて、嫁さんどころか、ついでにあらゆる方向に向かって、やたらめったら当たり散らしている状態だ。まあもう、たちが悪い。悪いのだが、


ここまで読んだ作品の中でもとりわけ滑稽で、とりわけ面白いと思った私だ。


これ、面白いですよ、みなさん。


ちなみにこの前、当劇団の岡山誠が打合せの帰り道、私に向かって言い出した。「そう言えばこの間、バイシさん（篠原トオルのあだ名）に言われましたよ。近々プラモを作る会をやろうぜって。」


プラモって・・・という引っかかりもあろう。あろうが、プラモを作りたい話は、確かに以前、篠原たちとして盛り上がったことがあるので、そこは責めないでいただきたい。


しかし、なんせ私は打合せの余熱もあったので、ややぼんやりしたトーンで答えるしかなかった。「ああ、そうかぁ。稽古忙しくなる前にねぇ・・・。」すると続けて岡山は言った。「ええ。喜安んちでやろうぜって。」


そんなの私は全く聞いていないのである。おちょくっている節があるのである。


      
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   <title>美少女</title>
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   <published>2010-03-16T12:29:37Z</published>
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      太宰さんが甲府に住んでいた頃の話。


嫁さんに連れられて湯治場へ行き、混浴風呂に入ったら、そこに目を見張るような素晴らしい体の、一粒の真珠のような少女が浸かっていて、目を奪われちゃった。で、真夏になって、暑くて耐えられんつって散髪屋に行ったら、そこにその美しい少女がいて、あ、ここの女の子だったのね、と嬉しくなり、思わず少女に微笑みかけちゃった。そしたら無視されて、でもやっぱり嬉しかった。


そういう話。


“ コーヒー茶碗一ぱいになるくらいのゆたかな乳房。” コーヒー茶碗という響きがおかしい。コーヒー茶碗にねじ込まれる、女性の乳房を想像する。あ、ごめんなさい。


風呂入って、目の前に１６〜１８歳くらいの女の人がいて、その子がなかなかに瑞々しく、あげく、どこも隠さず手をぶらぶらさせてその辺を歩かれたら、まあ男は恋をするかもしれないね。と思うよ、太宰さん。
      
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   <title>八十八夜</title>
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   <published>2010-03-16T11:26:28Z</published>
   <updated>2010-03-18T12:53:10Z</updated>
   
   <summary>主人公、笠井一、二度目の登場。一度目は、今、手元になにもヒントが無いなかで記憶を...</summary>
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      主人公、笠井一、二度目の登場。一度目は、今、手元になにもヒントが無いなかで記憶をたぐりよせるに・・・あれだろ？「狂言の神」だろ？笠井一が就職試験に落ちちゃって死んじゃって残念だみたいなことから書き始めたけど、実際は笠井一って私のことだ、って太宰さんが言い出して、最後は首つり自殺をしようとして失敗してしまう話。首つりが楽だって聞いたのに、ちっとも楽じゃなかったってやつ。


あえて確かめる前に掲載する。自分の脳内書棚を整理するのに、こういう負荷は必要だ。間違っていれば、私が恥をかけばいいのだ。


今回、文中の中で語り手は、なぜか笠井一のことを敬称で、笠井さん笠井さんと呼ぶ。それが、太宰さんのちょっとだけひいた感じ、「狂言の神」の頃とは幾分違う心理状態を、表しているように想像させる。かつては自分を心底卑下し、卑下した分だけ優しくしてもらいたがっているように思われて逆に優しくなんかするもんかと私に思わせたが、この頃には、自分のことをほんとに笑って話せるような、そんな良い意味での知性を駆使できる余裕があったのではないだろうか。なんせ「笠井さん」という響きが、いい。


「そうして、笠井さんは、旅に出た。」


この一文が、どうにもダメな、きっとダメな旅になるに違いない空気を持っていて、そういう一文が書ける所が素晴らしい。これはその一文に持っていく、それまでの運びによる功績だ。なぁにが、旅に出ただバカ。とつっこませるのだ読み手に。


いくつかわからないが、きっといい大人であるはずの笠井さん、「めちゃなことをしたい。思いきって、めちゃなことを、やってみたい。」とは、なんだ。しっかりしろと言いたくなるではないか。


汽車の中で、ふと聞こえてきた外国人の名前がなんだったのか、全く思い出せない件は、その情けなさを端的に表していて、読者にこれは悲しい喜劇だとよくわからせてくれる。


やがて、旅はこちらの予想通りダメな結末へ向かい、しかもなんともたわいない、まあしかし男にしてみれば確かにわからないでもない恥をかき、敗残兵よろしく帰京しようとするのだが、そこに前向きなニュアンスをグイッとねじ込んでくる辺り、やはり心境の変化を見てとれる。


強くなったというべきか。

      
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   <title>火の鳥</title>
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   <summary>未完の長編。 女性の主人公の場合、そこに太宰さん個人のいろいろの思いはあれど、「...</summary>
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      未完の長編。


女性の主人公の場合、そこに太宰さん個人のいろいろの思いはあれど、「葉桜と魔笛」同様、あまり太宰さん自身を意識せず読めて、どうやら僕は楽なようである。


女性を取り巻く何人かの人物がいて、それぞれが女性と関わり、言葉を交わし、物語が進む。非常にまっとうな作りの小説。


社会復帰を目指し、三坂峠にこもって書き上げようとした作品だ。こういう作品を書くことで、社会に対応できる作家になろうとしたのかと思うと、なるほど、なんとも皮肉めいたものを感じる。男と仕事と芸術。どうやら私の、太宰さんを読む上でのひっかかりは、この辺に絞られてきている。


一対一の会話形式の場面が多く、それがそれまでの作品にはあまり見受けられないように思われ、新鮮な読み応え。
      
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   <title>愛と美について</title>
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   <published>2010-03-15T07:18:11Z</published>
   <updated>2010-03-16T07:19:25Z</updated>
   
   <summary>ああ、こういう作り方もあるのかと、物語に奥行きを、襞を作る方法について、気づかさ...</summary>
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      <name>kiyasu</name>
      
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      ああ、こういう作り方もあるのかと、物語に奥行きを、襞を作る方法について、気づかされる。


兄弟姉らが、リレー方式で物語を紡いでいく。語り口にそれぞれの個性があり、同じ題材を扱っていても、語る兄妹によって内容が柔らかく変化していく。


そして見えてくるのは、兄弟姉らそれぞれの背景である。兄妹姉が捏造した物語は、いつしか兄弟姉の物語に移っていくかのように見える。


最後の、落語のようなオチのつけ方も、読後感を楽にさせてくれて、アリなのではないか。

      
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   <title>さらにショプ情報</title>
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   <published>2010-03-14T02:10:06Z</published>
   <updated>2010-03-16T02:16:54Z</updated>
   
   <summary>ブルのショップブログにて、今年のＴシャツ企画の予告記事が更新されております。稽古...</summary>
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      <name>kiyasu</name>
      
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      <![CDATA[<a href="http://blog.bull-japan.shop-pro.jp/"target="_blank">ブルのショップブログ</a>にて、今年のＴシャツ企画の予告記事が更新されております。稽古場日誌に続き、伊藤聡子が爪の先に火を灯すかのごとく小出し小出しに、Ｔシャツにまつわる情報を流してくれています。


今年はブルドッキングヘッドロック結成１０周年。１０周年を記念する、ご機嫌なＴシャツを鋭意製作中です。実は私の作業はすでに終わっており、今は、寺井、山口の二人が、PC上でデザインのデータをアレしたり、業者さんとお金をアレしたり、非常に現実的な部分をチクチクやってくれています。


それもこれもＴシャツを着たいからさ！Love T！


今年は、これ一作しかＴシャツは作りません。１０周年も今年だけ。今を逃す手は無い、ということではないでしょうか。詳しい情報は間もなく！

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   <title>甦るあの女の姿</title>
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   <published>2010-03-14T02:01:19Z</published>
   <updated>2010-03-16T02:09:37Z</updated>
   
   <summary>太宰からいったん離れまして。 ちょっと前からですが、「女々しくて」の台本がブルオ...</summary>
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      <name>kiyasu</name>
      
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      <![CDATA[太宰からいったん離れまして。


ちょっと前からですが、<a href="http://shop.bull-japan.com/?pid=18910777"target="_blank">「女々しくて」の台本</a>がブルオンラインショップにて販売されております。


２００９年４月。新宿はゴールデン街劇場で、１ステージ４０人という、秘密クラブの如き限られたお客様にしかご覧いただけなかった、まぼろしのような作品です。実は、お褒めの言葉をいただいた数は他の作品を凌ぎ、じゃあなんであんな狭いとこでやっちゃたんだろうとも思いますが、あの狭い空間だからこそ生まれた作品だとも思います。DVDに出来ない諸々の理由がございまして、DVDにはなりません。そんな「女々しくて」を、せめて台本で再現。興味のある方はぜひ、オンラインショップへ。


以上、告知でございました。

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